【日経クロストレンド】「未来の市場をつくる100社【2026年版】」に、インバウンドに対応した厨房OXのスタートアップ「Grino」を運営する Red Yellow And Green株式会社が選出
〜「食の多様性対応」と「人手不足」。観光産業の二重課題を、「オペレーションの変革(OX)」で解決するソリューションとして評価〜

インバウンド対応と厨房OX(オペレーション・トランスフォーメーション)によって、宿泊・飲食業界の課題解決に取り組むサービス「Grino」を運営するRed Yellow And Green株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役CEO:細井優、以下「当社」)は、株式会社日経BPが運営するトレンドメディア「日経クロストレンド」の特集企画「未来の市場をつくる100社【2026年版】」において、2026年に飛躍が期待される企業として選出されましたので、お知らせいたします。
本件は、当社が単なる食品メーカーではなく、観光・外食産業が直面する深刻な人手不足と食の多様性対応という経営課題に対して、現場オペレーションから変革をもたらす存在として評価されたものです。

選出の背景:観光産業の二重課題に挑む「インバウンドに対応した厨房OX」
インバウンド需要の回復・拡大が続く一方で、日本の宿泊・飲食現場は次のような構造課題に直面しています。
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慢性的な人手不足・採用難
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多様な食文化・宗教・嗜好に配慮した「食の多様性対応」の高度化
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原材料費・人件費・光熱費の上昇による収益性の圧迫
こうした状況のなか、当社は現場の制約条件を踏まえた「インバウンドに対応した厨房OX」により、次のような成果を上げています。
1. 厨房OX(オペレーション・トランスフォーメーション)の実現
当社は予約や発注のデジタル化(DX)ではなく、「仕込み」「調理」「盛り付け」といった物理的な作業プロセスそのものを見直し、あらかじめ仕込み済みの調理済み冷凍ミールを活用することで、調理工程と仕込み時間を大幅に削減しています。
例えば、沖縄県内のリゾートホテルでは、看板メニューであるタコライスのオペレーションを当社ミールに置き換えた結果、1食あたりの作業時間(仕入れ・仕込みを含む)が約90分から約20分へ短縮され、作業時間は78%削減されました。加えて、現場担当者からは導入満足度9/10という評価をいただいており、業務負荷軽減と品質維持の両立に貢献しています。
こうした取り組みにより、熟練シェフの高度なスキルに依存しないオペレーションを構築し、限られた人員でも一定以上の品質を安定的に再現できる仕組みを提供しています。
2. インバウンドの「食の壁」を下げるメニュー設計
植物由来の食材を中心に用い、宗教上・健康上・嗜好上のさまざまな制限に配慮したメニューをラインアップすることで、世界中から訪れる多様なゲストの「共通解」となり得る料理を設計しています。
インバウンド向けに提供している対応メニューでは、海外観光客による食後評価が平均4.7/5.0と高い評価を獲得しており、厨房の省力化だけでなく、体験価値の向上にも寄与しています。
その結果、菜食志向の方や動物性食材を控えたい方、特定成分を避けたい方など、幅広いニーズに対して、「誰を連れてきても食に困らないレストラン・ホテル」を実現しやすくしています。
3. 業界標準となりうるオペレーションモデルへの期待
中堅・地方ホテルや観光施設、レストランなどで導入が進みつつあり、朝食ビュッフェやインバウンド向け特別メニューの分野で、「少人数で回る厨房オペレーション」と「食の多様性対応」を同時に実現する新しい標準モデルとして期待されています。
こうした定量的な成果と現場からの高い評価が、「未来の市場をつくる100社」選出において高く評価されたと考えています。

なぜ「OX(Operation Transformation)」なのか
宿泊・飲食業界では、予約管理や在庫管理などの領域で「DX(Digital Transformation)」が進む一方、最も労働集約的である「調理・仕込み」の現場は、依然として人手と属人的なスキルに依存したままです。
当社は、アプリやシステムの導入だけでは根本的な問題は解決しないと考え、現場の動線・役割分担・仕込み工程を含めたオペレーション全体を再設計する「OX(Operation Transformation:オペレーション変革)」に取り組んでいます。
具体的には、プロのシェフが監修した多様なメニューを、あらかじめ調理・急速冷凍した状態でお届けし、現場では「冷凍庫から取り出し、湯煎やスチコンで加熱し、盛り付ける」というシンプルなプロセスに置き換えることで、
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調理・仕込み時間の大幅削減
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担当者の経験値によらない品質の再現性向上
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多様な食ニーズに対するメニュー提供の標準化
といった変化を実現しています。これはデジタル化そのものではなく、デジタルも含めた手段を活用しながら、「現場オペレーションという経営資源そのものをどう変えるか」という観点からの変革であり、当社はこれを「厨房OX」と位置付けています。
調理済み冷凍ミールソリューション「Grino(グリノ)」について
「Grino」は、「食事の置き換えで次世代により良い地球を残す」をミッションに開発された、宿泊・飲食施設向けの業務用調理済み冷凍ミールソリューションです。
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植物由来の食材を中心に用いた、多様な食制限に配慮しやすいメニュー構成
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メニュー開発・レシピ設計・試作・量産までを一気通貫でサポート
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厨房では湯煎やスチコン加熱、簡単な盛り付けだけで提供できるオペレーション設計
といった特徴を持ち、
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中堅・地方ホテルの朝食ビュッフェにおける一部メニューの置き換え
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観光施設・レストランにおけるインバウンド向け特別メニューの新設
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地域食材と組み合わせた「ローカル×サステナブル」な観光商品開発
など、複数の現場で活用が進んでいます。
※具体的な導入事例・数値は、個別の取材・お問い合わせに応じてご紹介可能です。

今後の展望
当社は本選出を契機に、次のような取り組みを一層加速させてまいります。
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中堅・地方ホテルや旅館への朝食ビュッフェ/インバウンド対応メニューの導入拡大
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大手給食・外食企業、卸企業との共同開発によるメニューラインアップ強化と全国展開
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地域食材と組み合わせた「ローカル発・サステナブル観光メニュー」の開発
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CO₂排出量など環境指標の見える化を通じた、観光・外食事業者のサステナビリティ経営支援
観光産業・外食産業のみなさまの現場課題と真摯に向き合いながら、
「環境負荷の低減」「人手不足の解消」「食のインクルージョン」の同時実現に取り組んでまいります。
厨房から日本経済の構造課題へ。「Grinoがめざす価値連鎖(ロジックモデル)」
Grinoの取り組みは、厨房の一角における『調理時間の短縮』から始まりますが、その波及効果は一店舗にとどまりません。
下図のロジックモデルに示す通り、『厨房のOX(初期アウトカム)』が進むことで、多様な食への対応が標準化され、『観光・外食産業の収益構造改革(中期アウトカム)』へと繋がります。最終的には、人口減少社会における『持続可能な社会インフラの構築(長期アウトカム)』を目指しています。
今回の日経クロストレンド選出は、こうした『個店の課題解決』から『社会課題解決』へと至る一貫したシナリオをご評価いただいたものと考えています。
【Grinoロジックモデルの3つのステップ】
【厨房のOX】 植物性冷凍食品の活用で、調理工程と環境負荷を同時に削減。
【経営の持続化】 人手不足でも多様な客層を受け入れ可能にし、利益率を改善。
【社会への実装】 「食の多様性」と「環境配慮」をセットにした新しい社会インフラへ。

「未来の市場をつくる100社」について
【媒体】日経クロストレンド|https://trend.nikkeibp.co.jp/
【企画名】未来の市場をつくる100社【2026年版】
【概要】
AIの進化により、人々の生活や消費活動に変革の兆しが見えている。さらに、物価の高騰、高齢化社会の加速、人手不足など、難題が山積する日本。ビジネスモデルの革新が迫られる。果たして、2026年の社会を明るく照らすのはどの企業か。生活や社会に変革と進化をもたらす可能性を秘めた企業を徹底的に調査。「コマース」「マーケティングDX」「エンタメ」「外食・食」「旅行・インバウンド」に加え、注目が高まる「シニア」「教育・学び」など、10分野で注目企業リストを公開する。
【取り上げるジャンル】
「コマース」「マーケティングDX」「エンタメ」「コミュニケーション」「健康・ウェルビーイング」「外食・食」「シニア」「教育・学び」「生活・金融」「旅行・インバウンド」
【公開時期】12月1日(月)~
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