【業界史上初】超音波モータの未来を拓く!Piezo Sonic『次世代モーターアイデアソン2025』開催報告

超音波モータ「ピエゾソニックモータ」の認知拡大と、新たな活用アイデアの創出を目的とし、異業種の方も交えた業界史上初のアイデアソンを開催。次回は12月の開催を予定しています。

Piezo Sonic

モーターとロボティクスの開発・製造・販売を手がける株式会社Piezo Sonic(本社:熊本県八代市、中央事業所:東京都大田区 、代表取締役:多田興平)は、2025年8月30日(土)、初の試みとなる『次世代モーターアイデアソン2025』を開催いたしました。

本イベントは、当社が開発した超音波モータ「ピエゾソニックモータ」の認知拡大と、新たな活用アイデアの創出を目的としたワークショップです。エンジニア、士業関係者、デジタルクリエイター、学生など、約30名の多様な参加者が集まり、独創的なアイデアを競い合いました。

審査員には、当社代表の多田に加え、株式会社ピーバンドットコム 代表取締役社長 後藤康進氏、株式会社グローバルマーケット 代表取締役社長 篠崎貴優氏を迎え、熱のこもった審査が行われました。本リリースでは、イベント当日の様子と創出されたアイデアをご紹介いたします。

羽田空港から一駅の「PiO PARK」にて開催

次世代を担う超音波モータ、3つの特徴

はじめに、当社代表多田より超音波モータの特徴について解説がありました。主な特徴は以下の3点です。

■電力無しに姿勢を保持

電磁モータは電源オフ時に軸が回ってしまいますが、超音波モータは無通電時でも軸をロック。ロボットの電源が切れても姿勢を維持できます。

■ゆっくりと力強く、静音

ギアで力を補う必要がある電磁モータに比べ、超音波モータはギアレスでも大きな力を生み出せる構造を持ち、静かで滑らかな駆動を可能にします。

■強磁力環境でも安定駆動

磁石やコイルを使用しないため、MRI室や産業用設備などの強い磁場環境でも磁力の影響を受けずに安定して駆動します。

これらの特徴から、超音波モータは監視カメラやMRI周辺機器、ミラーなどの開閉機構、そして当社のスマートシティロボット「Mighty-D4」などに活用されています。ただし、高速回転や長時間駆動には不向きな特性も。

みなさん「ピエゾソニックモータ」に興味津々!

会場には当社開発の「Mighty-D4」も展示

社会課題をヒントに、個人ワークでアイデア創出

参加者たちは5つのグループに分かれ、まずは個人ワークとしてアイデア出しに取り組みました。

アイデア出しのヒントとして、「自然・極地」「日常生活」「医療・福祉」「災害・危険環境」「産業・工場」「交通・都市」「宇宙・特殊環境」といった社会課題のカテゴリを提示。見つけ出した課題に対し、超音波モータがどう寄与できるかを考えます。また、アイデア出しの補助としてChat GPTなどの生成AIの利用も認められました。

セルフトレーニングにおけるケガのリスクに着目した参加者は、超音波モータを活用したトレーニング補助やリハビリ支援ロボットを提案。また、食品の価格高騰を背景に家庭菜園の需要を考えたアイデアでは、太陽光集光装置や自動水やりシステムへの活用が提案されました。

アイデアをまとめる参加者たち

4つの評価軸で選ばれた、グループ代表アイデア

各グループは、以下の4つの評価軸でアイデアを検討・評価し、代表アイデアを選出しました。

  • 独創性

  • 新規性

  • 実現可能性

  • ワクワク度

選ばれた代表アイデアは、審査員および参加者に向けてプレゼンテーションが行われました。各グループのアイデアは以下(内容は一部抜粋)のとおりです。

■グループ1:静音ゆりかご

既存のモータを使用したゆりかごはあるものの、音の大きさが気になるという課題に対し、静かな超音波モータを用いることを提案。タイマー制御とバイタルモニタ機能を搭載し、入眠すると自動で止まる仕組み。

■グループ2:スマート寝具

起床が苦手な参加者の声から、自動で起き上がれるスマート寝具を提案。設定時刻になるとベッドが動き、掛け布団を絡め取る仕様。

■グループ3:Release on Hit(自動照準器)

昨今の熊の出没などに対応した、高性能の自動照準器に使うアイデア。風力・重力・気温などはセンサーで感知し、超音波モータの力を使い、自動で安全かつ静かに照準を合わせる。

■グループ4:閉じる超音波さすまた

収納性が課題であったさすまたを改良。Y字部分が開閉可能で、護衛ロボットへの応用も視野に入れたアイデア。

■グループ5:3D電子レンジ

焼きムラを防ぐため、トレーを立体的に動かす3D電子レンジ。マイクロ波への干渉が少ない超音波モータを活用。熱対策を含めた設計がポイントで、家電に使えれば「一家に一台ピエゾソニック」と謳えるようになる。

大人向け展開にも期待!優勝は「静音ゆりかご」

厳正な審査の結果、優勝はグループ1の「静音ゆりかご」に決定いたしました。審査員からのコメントは以下のとおりです。

「子育ての苦労に寄り添った実用的なアイデア。大人の快眠ニーズにも応用でき、スリープテック市場への広がりも期待できます」(ピーバンドットコム後藤氏)

「どの案も僅差で甲乙つけがたいなか、実現可能性を重視して決定しました。Piezo Sonicの技術力は確かなので、みなさん一緒に盛り上げていきましょう」(グローバルマーケット篠崎氏)

「赤ちゃんが使うバウンサーから着想を得て、大人のための快眠を促すアイデアにつなげた発想が面白かったです。個人的には自動照準器のワクワク度は満点でした」(当社代表多田)

優勝グループには、当社代表多田より高級菓子とギフトカードが贈呈されました。

(左から)審査員を務めた後藤氏、当社多田、篠崎氏

■参加者の声

  • 普段は法務に従事しており畑違いですが、視野を広げられる機会になりました。

  • 優勝できなかったことが悔しかったので、また参加したいです。次回のためにアイデアを考えておきます!

  • 一つのアイテムからアイデアを創出するというチームワークも求められ、どんな異業種交流会よりも充実した時間を過ごせました。

次回は12月6日開催予定!さらなる市場開拓へ

今回は当初予定していた20人から30人へと増席するほどの反響をいただき、満員御礼での開催となりました。お菓子をつまみながら、気軽な雰囲気で開催したいというコンセプトも実現できたように思います。

私たちは、技術的な常識にとらわれがちになるなか、みなさまの柔軟な発想から多くの気づきを得ることができました。今後も超音波モータの可能性を広げるため、引き続きアイデアソンを開催してまいります。

次回のアイデアソンは、12月6日(土)東京・丸の内の「NEXs Tokyo」にて開催予定です。詳細は、Piezo Sonic公式Xアカウント(@PiezoSonic)にて後日お知らせいたします。ぜひフォローのうえ最新情報をお待ちください。


株式会社Piezo Sonicは宇宙で活躍するモーターとロボット技術を開発し、その技術を活用して一般の環境で利用できるモーターとロボットを提供する宇宙ベンチャー(スタートアップ)です。
創業者は電力ゼロでも姿勢を保つことができ、精密な動作が可能な超⾳波モーターの開発・研究に28年以上携わっており、その経験を活かして超音波モーターの課題であった長寿命化を実現。ピエゾソニック モータとして精密搬送や医療機器、ロボットの分野に展開しています。
また、ハードウェア、ソフトウェアともに自社で開発しており、搬送・検査用AMRであるMightyは屋内・屋外・不整地が走行が可能な点が高く評価され、国内外の工場・プラントなどの産業施設での導入が進んでいます。

Piezo Sonicでは製品の設計コンセプトとして3C(Cool、Cute、Compact)に基づいてデザインすることを心がけており、生み出された製品はグッドデザイン賞やCES イノベーションアワード、精密工学会ものづくり 最優秀賞 などを受賞し、国内・国外で高く評価されています。



事業内容:
 ○ ロボットやMRI用医療機器のアクチュエータとして最適な超音波モーターの開発・製造・販売
 ○ モーターとIoT技術を活用した応用機器、搬送用自律移動ロボットの開発・製造・販売。
 ○ お客様のための新製品・新サービスを開発する「コンサルティング開発サービス」の提供。

会社名:株式会社Piezo Sonic
代表者:代表取締役 多田 興平
設立:2017年12月
モータ事業URL:https://www.piezo-sonic.com
ロボット開発事業URL:https://www.piezo-sonic.co.jp

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会社概要

株式会社Piezo Sonic

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URL
https://www.piezo-sonic.com
業種
製造業
本社所在地
熊本県八代市鏡町有佐1302 神田工業 熊本事業所 3号棟
電話番号
03-6379-6020
代表者名
多田 興平
上場
未上場
資本金
1億3500万円
設立
2017年12月