今、ネットで超バズってる「コーヒー豆からできたヴィーガンレザーの長財布」とは...
廃棄されるコーヒー豆やコーヒーかすを再利用して生まれた環境に優しいヴィーガンレザー(合成皮革)の長財布。あるアスリートの一言がきっかけに始まったプロジェクト。
滋賀県大津市に拠点を置くステータシー株式会社(代表 田中比呂達)が展開するレザー小物ブランド「STATUSY(ステータシー)」の新商品「コーヒー豆からできた長財布」が、応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で2024年7月29日から発売開始され、僅か2週間で1,000万円以上の購入額を集め大きな話題を呼んでいます。サステナブルな商品が必ずしもエンドユーザーの購買意欲に結びつかない国内の現状で、この商品が短期間でこれほどの売り上げを達成した理由を3つのポイントに絞って紐解いてみました。
1.国内で特許取得済みのコーヒーヴィーガンレザー。
2.あるアスリートの一言がきっかけとなった「片手でも開閉できる仕組み」
3.あえて最小・最薄を目指した機能的な財布
1.国内で特許取得済みのコーヒーヴィーガンレザー。
コーヒーヴィーガンレザーとは、廃棄されるコーヒー豆や抽出後のコーヒーカスを超微粒に粉砕し、合成皮革の主成分である石油の一部に置き換えることで石油の使用量と食品廃棄物を同時に削減することを目指した革新的な新素材です。
2022年にステータシー株式会社が開発に成功。現在、日本国内と台湾で特許を取得しています。
さらにコーヒーという固有の成分もあってか京都の研究機関で実施された消臭、抗菌テストでは非常に高い効果が認められました。
海外ではサボテンやキノコ、パイナップルなどの廃棄される食物原料を活用したヴィーガンレザーが普及しつつありますが、コーヒー豆を使用したヴィーガンレザーは世界でも非常に珍しく、大きな注目を集めています。
2.あるアスリートの一言がきっかけとなった「片手でも開閉できる仕組み」
1997年京都府出身
生まれつき右腕が人よりも短い先天性右前腕欠損症。
京都市障害者スポーツセンターの近所に住んでいたことがきっかけで一歳半から水泳を始め、史上最年少13歳でアジア大会に出場。
2020年200m個人メドレー世界ランキング1位(S9クラス)。
2024年7月1日時点で4泳法すべての日本記録を現在も保持。
2021年に現役を引退後はスピーカー、モデル、俳優業など様々なシーンで活躍中。
2022年4月、一ノ瀬メイさんがステータシー本社を訪れた際のことです。 彼女は先天性右前腕欠損症のため生まれつき右腕が人よりも短く、ファスナーやボタンタイプのお財布が使いにくいと話していました。
続けて彼女は、「私が使いやすいと思える財布は、きっと世の中の多くの人にとっても使いやすい財布だと思います」と語りました。 この一言に強く感銘を受けた代表の田中は、彼女が心から使いやすいと感じる財布の開発を決意しました。
片手でも簡単に使える財布を作るにはどうすればよいのか。日々試行錯誤を重ねた末、以前、東京の展示会で目にした「天溝口金(てんみぞくちがね)」という金具を思い出しました。
天溝口金は、がま口財布などに使用される金具の一種で、開閉する際の留め具が内側に仕込まれていることが多く、外側から軽く押してあげることで片手でも簡単に開けられる仕組みです。
早速その口金を取り寄せヴィーガンレザーで試作第一弾を作り、一ノ瀬メイさんにプレゼントしたところ、彼女はその使いやすさに大変喜んでくれました。
3.あえて最小・最薄を目指した機能的な財布
コーヒーヴィーガンレザーの天溝長財布。これだけではインパクトが足りないと感じたのが、ステータシー代表兼デザイナーの田中でした。
当社は2021年4月に設立され、オリジナル革製品を販売するプライベートブランドとして成長を遂げて来ました。代表作である革財布「il modo ZIP(イルモードジップ)」は、Makuakeで短期間に8400万円以上の応援購入を集め、応援購入サービス及びクラウドファンディングで財布製品の歴代最高額を記録しました(2024年8月1日時点、自社調べ)。
田中はこの天溝口金を一万円札がぎりぎり収納できる限界のサイズに特注で設計しました。
まずはゴール(財布のサイズ)を決めてから、その中に収納力と使いやすさを最大限引き出すための仕組みを構築していきました。
長財布の常識を大きく覆すサイズ
長財布といえば大きくてたくさん入る。というイメージがありますが、キャッシュレス時代でミニマリズムが進む昨今、この財布は極限までの薄さと小ささを徹底的に追求しました。
大きめのスマートフォンとほぼ同じサイズで、驚くほど薄く小さい長財布です。
想像できないような収納力
一見収納力がなさそうなサイズにもかかわらず、小銭、紙幣、カードを想像以上に収納できる大容量の収納力を誇ります。
カードを横向けに複数枚重ねて収納できる独自設計を採用することにより、収納力を最大限に引き出しました。
さらに、全ての収納物の出し入れを同じ手で行うことができるため、その都度、財布を持ち替える必要がありません。
特許取得の新素材「コーヒーヴィーガンレザー」、一ノ瀬メイさんが心底使いやすいと感じる財布作りのストーリー、そしてトレンドと理想を融合させた製品作りへのこだわり。このすべての要素が絶妙にかみ合い、消費者の心を捉え、短期間で大きな売り上げに繋がったのではないかと考えられます。
この斬新な「コーヒー豆からできた長財布」が、デザイン、機能性、そしてストーリー性を兼ね備えた製品として、今後も多くの方々の手に渡り、日常を彩る逸品となることを願っています。
製品名: コーヒー豆からできた長財布
サイズ: 幅約179ミリ×縦約89mm×厚み約14ミリ(個体差あり)
製造: 日本製
素材: コーヒーヴィーガンレザー 金具:ステンレス
重量: 約109g(個体差あり)
参考小売価格: 22,000円(税込)
Makuake限定価格
第一期生産分: 15,400円(税込・送料込) 売り切れ
第二期生産分: 16,280円(税込・送料込) 売り切れ
第三期生産分: 18,700円(税込・送料込) 販売中(2024年8月14日時点)
■ステータシー株式会社について
【会社概要】
社名:ステータシー株式会社
本社所在地:〒520-0812 滋賀県大津市木下町17-12
代表取締役:田中比呂達
事業内容: 革製品の企画、デザイン、販売
設立: 2021年4月
事業内容: e-mail:info@statusy.jp
購入サイト:https://www.makuake.com/project/coffee_longwallet/
コーヒーヴィーガンレザーサイト:https://coffee-leather.com/
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