SNSユーザー活動に関し、早稲田大学と共同研究論文を発表
~今後、「らくらくコミュニティ」での実証確認を実施~
FCNT株式会社(本社:神奈川県大和市、代表取締役社長 髙田 克美、以下FCNT)と早稲田大学(所在地:東京都新宿区戸塚町、総長 田中 愛治)理工学術院 基幹理工学部 鷲崎 弘宜教授 は、2021年9月6日(月)~8日(水)に開催される、情報処理学会ソフトウェア工学研究会主催の「ソフトウェア・エンジニアリングシンポジウム SES2021」において、産学連携による共同研究論文「SNS上の活動データにおけるペルソナ候補の特定に基づくサービスやコンテンツの企画および推薦に向けて」を発表しました。
今回の共同研究では、SNS上の活動データの解析を通じてペルソナ(※1)の基礎となるユーザーのまとまりを特定し、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援する枠組みを提案しました。また、この枠組みをFCNTが提供するシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」に適用し、「ユーザーのまとまりの特定」および「ペルソナ候補の構築に向けた分析」を実証していくことで、「シニアの関心事のさらなる分析と企画・推薦支援」の可能性を示しました。
今後は、「らくらくコミュニティ」上で実証確認を行い、特定されたユーザー群に対してその特徴に応じた推薦のしくみを実現していきます。
SNSの運営にあたり、ユーザーの動向を分析、各ユーザーの将来における興味や関心を特定できれば、特定できた興味関心に基づく新たなサービスやコンテンツの企画検討や、既存コンテンツを興味関心が高いユーザーへ推薦することが可能となります。
さらに、ユーザーの満足度が向上し、活発な行動が促されてSNS全体の活性化につながる可能性が生まれます。FCNTと早稲田大学は、ペルソナの基礎となるユーザーのまとまりを特定する技術に着目し、SNS上のデータからユーザーのまとまりを特定し、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援するための研究を共同で行って参りました。
今後、この研究成果をFCNTが運営するシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」に適用していくことで、ユーザーの興味関心に合わせたコンテンツ提供が可能となり、ユーザーの活性化および広告などのマーケティングの最適化に活用していけると考えています。
【研究内容と結果】
1.ユーザーのまとまりを特定
SNS上の投稿内容に着目したトピックモデリング(※2)と基本属性データの併用により、世代別のペルソナの基礎を与える関連ユーザーのまとまりを特定します。
2.ペルソナ候補の構築に向けた分析
上記の各トピックについて上位の単語および共起関係の強さが一定以上の関係のみに限定した共起ネットワーク(※3)を作成し提示することで、一定程度普遍的な解釈を促し、ペルソナの候補を導出します。上記により、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援する枠組みを提案しました(下図)。
<用語解説>
(※1) ペルソナ:ユーザーの要求を理解するためにデザインされた架空のキャラクターであり、人間中心設計の代表的な手法です。
(※2) トピックモデリング:確率モデルの一種であり、「文書における単語の出現確率」を推定するモデルの手法です。
(※3) 共起ネットワーク:単語が共通に出現する関係(共起関係)を円と線で表示した図で、どんな単語が同じコメント内に出現しやすいかが感覚的に把握でき、一味違った解釈やひらめきが期待できます。
【論文掲載概要】
題名:SNS上の活動データにおけるペルソナ候補の特定に基づくサービスやコンテンツの企画および推薦に向けて
著者:早稲田大学 鷲崎 弘宜、町田 親紀
FCNT株式会社 原田 貴弘、小松 康雄、川勝 裕和、井上 栄、本田 亮、林田 健
発表:ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム SES2021 ポスター論文採択(2021年9月6日~8日)
発表先URL:https://ses.sigse.jp/2021/
発行元組織:情報処理学会ソフトウェア工学研究会
論文ダウンロード先: 情報処理学会電子図書館より公開予定(要ユーザー登録https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/)
【早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科 鷲崎研究室について】
鷲崎教授はコンピュータに関する世界最大の学会IEEE Computer Societyの副会長を務めるとともに、情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査を務め、ソフトウェアエンジニアリングや関連技術の展開を国内外でリードしています。研究室として産学官連携ならびに国際連携を通じてビジネスと社会のためのスマートシステムおよびソフトウェアエンジニアリングの研究、教育、実践、社会実装を推進しています。ソフトウェア解析やソフトウェア品質評価・高信頼化、再利用および機械学習応用を得意とし、それらの適用を通じてソフトウェアシステムの要求から設計、実装、テスト・検証、運用・保守、それらのビジネス接続、さらには情報教育・人材育成まで幅広く成果を上げています。
今回の共同研究に関しては、先立って2017年よりデータに裏付けされた形でペルソナの候補を体系的に導出して、目標・戦略・要求の検討やソフトウェアの見直しへと役立てるデータ駆動ペルソナの具体的な考え方を提唱し、世界トップの国際会議ICSE 2018や代表的論文誌JISE(2018年)、IJSEKE(2021年)に論文採択されるなど国際的に評価される成果を上げています。今回の共同研究はそうした実績のもとで、深層学習や自然言語処理およびSNS上のアイテム推薦の手法の組み合わせと発展を通じて有用な推薦の枠組みを共同で実現することを目指すものです。
鷲崎教授および研究室がリードする他の主要なプロジェクトとしてはAI・IoTリカレント教育 スマートエスイー、ソフトウェア品質ベンチマークWSQB、ソフトウェアエンジニアリング知識体系SWEBOK改訂、ビジネスと社会のためのソフトウェアエンジニアリングSE4BS、アジャイル品質パターンQA2AQ、若年層プログラミング教育ルーブリック ProEEs、機械学習デザインパターン・高信頼化フレームワーク(JST未来社会eAIサブプロジェクト)などがあります。それらの関連情報や過去の報道の一部として以下があります。
研究室Webサイト: http://www.washi.cs.waseda.ac.jp/
○過去の関連技術発表
“Retrospective based on Data-Driven Persona Significance in B-to-B Software Development,” ICSE 2018
“ID3P: Iterative Data-Driven Development of Personas to Improve Business Goals, Strategies, and Measurements,” Journal of Information Science and Engineering (JISE), 34(5), 2018
“Data-Driven Persona Retrospective based on Persona Significance Index in B-to-B Software Development,” International Journal of Software Engineering and Knowledge Engineering (IJSEKE), 31(1), 2021
今後も、ユーザーと社会とのつながりを創り、毎日をイキイキと暮らすことができる、“Fun(たのしさ)”のある生活を提供する新サービス・新コンテンツを続々と拡充していきます。
2012年 8月 「らくらくコミュニティ」サービス開始
2019年 7月 「今日のクイズ」コーナー開始
2019年 10月 ファンコミュニティサービスとしてリニューアルし、新たなビジネスの企業向け公式アカウントサービスを開始
2020年 9月 Play ストアから「らくらくコミュニティ」アプリ配信開始
2020年 10月 温泉情報サイト「らくらく湯旅」オープン
2020年 11月 「らくらくコミュニティ」非会員の方へ利用拡大
2021年 2月 「らくらくオンライン教室」開講
2021年 4月 煎茶堂東京と協業し「らくらく茶室」サービス開始
2021年 5月 大人世代の節約情報メディアサービス「らくらくまめ得」を開始
2021年 7月 FCNTポイントプログラム「らくらくポイント」をらくらくまめ得で開始
2021年 8月 ストリートメディアと協業し「てくてくトレック」サービス開始
【関連Webサイト】
・らくらくコミュニティ
https://community2.fmworld.net/?utm_source=iac&utm_medium=referral&utm_campaign=press&utm_content=comtop_link
・らくらくコミュニティメディアガイド
https://www-stg.fcnt.com/assets/pdf/service/rakurakucommunity-media-guide.pdf
・らくらくコミュニティQRコード
その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※FCNT株式会社は2021年4月1日に富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社から社名を変更しました。
FCNT株式会社ホームページ https://www.fcnt.com/
今回の共同研究では、SNS上の活動データの解析を通じてペルソナ(※1)の基礎となるユーザーのまとまりを特定し、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援する枠組みを提案しました。また、この枠組みをFCNTが提供するシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」に適用し、「ユーザーのまとまりの特定」および「ペルソナ候補の構築に向けた分析」を実証していくことで、「シニアの関心事のさらなる分析と企画・推薦支援」の可能性を示しました。
今後は、「らくらくコミュニティ」上で実証確認を行い、特定されたユーザー群に対してその特徴に応じた推薦のしくみを実現していきます。
- 共同研究の概要
SNSの運営にあたり、ユーザーの動向を分析、各ユーザーの将来における興味や関心を特定できれば、特定できた興味関心に基づく新たなサービスやコンテンツの企画検討や、既存コンテンツを興味関心が高いユーザーへ推薦することが可能となります。
さらに、ユーザーの満足度が向上し、活発な行動が促されてSNS全体の活性化につながる可能性が生まれます。FCNTと早稲田大学は、ペルソナの基礎となるユーザーのまとまりを特定する技術に着目し、SNS上のデータからユーザーのまとまりを特定し、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援するための研究を共同で行って参りました。
今後、この研究成果をFCNTが運営するシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」に適用していくことで、ユーザーの興味関心に合わせたコンテンツ提供が可能となり、ユーザーの活性化および広告などのマーケティングの最適化に活用していけると考えています。
【研究内容と結果】
1.ユーザーのまとまりを特定
SNS上の投稿内容に着目したトピックモデリング(※2)と基本属性データの併用により、世代別のペルソナの基礎を与える関連ユーザーのまとまりを特定します。
2.ペルソナ候補の構築に向けた分析
上記の各トピックについて上位の単語および共起関係の強さが一定以上の関係のみに限定した共起ネットワーク(※3)を作成し提示することで、一定程度普遍的な解釈を促し、ペルソナの候補を導出します。上記により、サービスやコンテンツの企画および推薦を支援する枠組みを提案しました(下図)。
<用語解説>
(※1) ペルソナ:ユーザーの要求を理解するためにデザインされた架空のキャラクターであり、人間中心設計の代表的な手法です。
(※2) トピックモデリング:確率モデルの一種であり、「文書における単語の出現確率」を推定するモデルの手法です。
(※3) 共起ネットワーク:単語が共通に出現する関係(共起関係)を円と線で表示した図で、どんな単語が同じコメント内に出現しやすいかが感覚的に把握でき、一味違った解釈やひらめきが期待できます。
【論文掲載概要】
題名:SNS上の活動データにおけるペルソナ候補の特定に基づくサービスやコンテンツの企画および推薦に向けて
著者:早稲田大学 鷲崎 弘宜、町田 親紀
FCNT株式会社 原田 貴弘、小松 康雄、川勝 裕和、井上 栄、本田 亮、林田 健
発表:ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム SES2021 ポスター論文採択(2021年9月6日~8日)
発表先URL:https://ses.sigse.jp/2021/
発行元組織:情報処理学会ソフトウェア工学研究会
論文ダウンロード先: 情報処理学会電子図書館より公開予定(要ユーザー登録https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/)
【早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科 鷲崎研究室について】
鷲崎教授はコンピュータに関する世界最大の学会IEEE Computer Societyの副会長を務めるとともに、情報処理学会ソフトウェア工学研究会主査を務め、ソフトウェアエンジニアリングや関連技術の展開を国内外でリードしています。研究室として産学官連携ならびに国際連携を通じてビジネスと社会のためのスマートシステムおよびソフトウェアエンジニアリングの研究、教育、実践、社会実装を推進しています。ソフトウェア解析やソフトウェア品質評価・高信頼化、再利用および機械学習応用を得意とし、それらの適用を通じてソフトウェアシステムの要求から設計、実装、テスト・検証、運用・保守、それらのビジネス接続、さらには情報教育・人材育成まで幅広く成果を上げています。
今回の共同研究に関しては、先立って2017年よりデータに裏付けされた形でペルソナの候補を体系的に導出して、目標・戦略・要求の検討やソフトウェアの見直しへと役立てるデータ駆動ペルソナの具体的な考え方を提唱し、世界トップの国際会議ICSE 2018や代表的論文誌JISE(2018年)、IJSEKE(2021年)に論文採択されるなど国際的に評価される成果を上げています。今回の共同研究はそうした実績のもとで、深層学習や自然言語処理およびSNS上のアイテム推薦の手法の組み合わせと発展を通じて有用な推薦の枠組みを共同で実現することを目指すものです。
鷲崎教授および研究室がリードする他の主要なプロジェクトとしてはAI・IoTリカレント教育 スマートエスイー、ソフトウェア品質ベンチマークWSQB、ソフトウェアエンジニアリング知識体系SWEBOK改訂、ビジネスと社会のためのソフトウェアエンジニアリングSE4BS、アジャイル品質パターンQA2AQ、若年層プログラミング教育ルーブリック ProEEs、機械学習デザインパターン・高信頼化フレームワーク(JST未来社会eAIサブプロジェクト)などがあります。それらの関連情報や過去の報道の一部として以下があります。
研究室Webサイト: http://www.washi.cs.waseda.ac.jp/
○過去の関連技術発表
“Retrospective based on Data-Driven Persona Significance in B-to-B Software Development,” ICSE 2018
“ID3P: Iterative Data-Driven Development of Personas to Improve Business Goals, Strategies, and Measurements,” Journal of Information Science and Engineering (JISE), 34(5), 2018
“Data-Driven Persona Retrospective based on Persona Significance Index in B-to-B Software Development,” International Journal of Software Engineering and Knowledge Engineering (IJSEKE), 31(1), 2021
- FCNTのシニア向けサービスの取り組み
今後も、ユーザーと社会とのつながりを創り、毎日をイキイキと暮らすことができる、“Fun(たのしさ)”のある生活を提供する新サービス・新コンテンツを続々と拡充していきます。
2012年 8月 「らくらくコミュニティ」サービス開始
2019年 7月 「今日のクイズ」コーナー開始
2019年 10月 ファンコミュニティサービスとしてリニューアルし、新たなビジネスの企業向け公式アカウントサービスを開始
2020年 9月 Play ストアから「らくらくコミュニティ」アプリ配信開始
2020年 10月 温泉情報サイト「らくらく湯旅」オープン
2020年 11月 「らくらくコミュニティ」非会員の方へ利用拡大
2021年 2月 「らくらくオンライン教室」開講
2021年 4月 煎茶堂東京と協業し「らくらく茶室」サービス開始
2021年 5月 大人世代の節約情報メディアサービス「らくらくまめ得」を開始
2021年 7月 FCNTポイントプログラム「らくらくポイント」をらくらくまめ得で開始
2021年 8月 ストリートメディアと協業し「てくてくトレック」サービス開始
【関連Webサイト】
・らくらくコミュニティ
https://community2.fmworld.net/?utm_source=iac&utm_medium=referral&utm_campaign=press&utm_content=comtop_link
・らくらくコミュニティメディアガイド
https://www-stg.fcnt.com/assets/pdf/service/rakurakucommunity-media-guide.pdf
・らくらくコミュニティQRコード
※「らくらくコミュニティ」は、スマートフォン向けに最適化しており、スマートフォンからのご利用を推奨しています。
- 商標について
その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※FCNT株式会社は2021年4月1日に富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社から社名を変更しました。
FCNT株式会社ホームページ https://www.fcnt.com/
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