和歌山県みなべ町で展開している「梅収穫ワーケーション」が、地方創生SDGs官民連携プラットフォームにおいて優良事例として表彰 | PCW Japan
梅農家の人手不足を解消しながらウェルビーイングな地域活性と関係人口創出を実現。経済効果は2年で約3200万円。
一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会(沖縄県南城市 | 代表理事 島田由香、以下PCW Japan)が和歌山県みなべ町で企画運営する 梅収穫ワーケーション(通称:梅ワー)が、官民連携によってSDGsの達成や地域課題の解決つながったとする優良事例として、この度地方創生SDGs官民連携プラットフォームより表彰を受けました。
梅収穫ワーケーションとは
南高梅の生産量日本一の和歌山県みなべ町ですが、人口の減少・流出等による梅農家の収穫時期の人手不足が課題で、時給を上げて求人募集を出してもなかなか人手が集まらない状況がありました。その状況を知ったPCW Japan代表理事の島田由香が、都市部で働く人をターゲットにした関係人口創出の手段にもなるワーケーションに着目し、地域の梅農家・梅加工事業者と連携して「梅収穫ワーケーション」を企画。参加者は梅収穫作業を手伝うという非日常体験によりウェルビーイングが向上し、農家は人手不足を解消できるという双方にメリットを得られる仕組みをつくることで、地域課題を解消しながら地域活性と関係人口創出を同時に実現することができています。
梅収穫ワーケーションの実績と成果
<2022年>
開催期間:6月1日〜6月30日(30日間)
受け入れ農家数:11戸
参加者数:123名(のべ240名)
経済効果:約900万円
<2023年>
開催期間:5月1日〜7月9日(70日間)
受け入れ農家数:19戸
参加者数:238人(のべ382人)
経済効果:約2300万円
梅農家の収穫繁忙期の人手不足解消にとどまらず、参加者と梅農家のウェルビーイングが向上。収穫時期のみならず年間を通じてお世話になった梅農家を訪ねる参加者も多く、関係人口増加や経済効果にもつながり、地域活性化に貢献しています。
梅収穫ワーケーションとウェルビーイング
梅収穫ワーケーションは、ポジティブ心理学の創始者で元米国心理学会会長のマーティン・セリグマン氏が提唱するウェルビーイングを高めるための5つの要素(PERMA理論)の観点から、参加者や梅農家のウェルビーイングを向上させることを一つのねらいとしており、実施後にアンケートを行った結果、関わった人の多くの人がウェルビーイングが上がったと回答しています。
P:Positive Emotion(ポジティブ感情)
→豊かな自然の中で五感をフル活用しながらの作業によるポジティブ感情の向上
E:Engagement(エンゲージメント)
→梅をとったり拾ったりする作業への没入がフロー状態をつくる
R:Relationship(人間関係)
→共同作業を通じたチームワークや他の参加者・梅農家や住民との新たな出会い
M:Meaning(意味・意義)
→梅農家から感謝されることを通じ自身の貢献と活動の意味・意義を感じられる
A:Achievement(達成)
→農作業を通じた明確な目標達成、成功体験
官民連携について
本企画の発案にみなべ町やみなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会が賛同し、官と地域・民間による共創が実現。梅農家の人手不足という課題の解決のみならず、世界農業遺産である「みなべ・田辺の梅システム」のほか、地域の取組を都市部に発信・交流する機会を創出しました。さらには、本企画をきっかけとして官と地域・民間の関係が深まり、一次産業の現状や課題への取組について連携し協働活動することで新たなアイデアを考え、みなべ町の魅力発見や継続性に向けて、持続可能なまちづくりに必要な課題解決に向けた意見交換を行うアクション(みなべSDGsアクション)がスタート。これまではつながりのなかった梅農家同士や、梅農家と梅加工販売業者、製炭士、森林組合、商店街のおかみ元気会など、地域間の新たな交流も生まれています。
<受賞概要>
地方創生SDGs官民連携プラットフォームがSDGsの達成や地域課題の解決等に向けた官民連携による取組を募集し、全55件(プラットフォーム会員間連携部門34件、一般部門21件)の応募の中から一般投票による一次選考及び有識者で構成される選考委員会による二次選考の結果、全6件(各部門3件)を優良事例とし、その中から特に地域の模範となる先進的な1件を内閣府地方創生推進事務局長賞として決定。
公式発表ページ:https://future-city.go.jp/platform/case/
一次産業ワーケーション活用による農山漁村と地域の関わり人口創出事業「TUNAGUプロジェクト」
一次産業とワーケーションの掛け合わせにヒントを得て生まれた新たな関係人口創出の取り組み「TUNAGUプロジェクト」は、都会で働く人々と地域をつなぎ、日本のウェルビーイング向上を促進することを目的に2023年に4地域でスタート。2024年は6地域で展開予定で、「一次産業ワーケーション®︎」を切り口とした新たな人材育成プログラムを通じ、地域における多様な人材の活躍の場を創出することで、関係人口の増加を目指しています。
公式サイト:https://tunagutunagu.com/
一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会について
一人ひとりの「くらし」や「地域」こそ、日本のウェルビーイングの礎だ。
学校生活や商店街での買い物、飲食店で食事を囲ったり、公園で憩う休日があったり。私たちの日々のくらしは「地域」を舞台に彩られています。PCW Japanは、私たち一人ひとりのくらしが根づく「地域」に焦点を当て、地域と地域を繋ぎ、知恵・人材・経験を混ぜ合わせることで、ウェルビーイングで豊かな日本をつくってまいります。
▼ウェルビーイングに関することはなんでもご相談ください
団体名:一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会
英名:Promotion Council for Well-Being in Japan
略称:PCW Japan
代表理事:島田由香(株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役)
公式サイト:https://pcwjapan.com/
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