プラスチックリサイクルのesa、廃棄された漁網を“再生”したボトル試作品を発表
従来リサイクルが困難だった複合プラスチックの“マテリアルリサイクル”によるプロダクト制作
プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「株式会社esa(読み:イーサ、意味:Environmental Solutions Architect の頭文字)」(本社:東京都港区、代表取締役:黒川 周子、以下「当社」)は、廃棄された漁網から再生した樹脂を用いたボトル試作品を発表しました。この試作品は、再生プラスチック技術「esa method」を活用し、従来リサイクルが困難とされてきた複合素材を再利用可能にする革新的な取り組みです。
取り組み内容:
自然環境や生態系に深刻な影響を及ぼす廃棄漁網を活用。
これまで困難だった複合素材のプラスチックのマテリアルリサイクルによるプロダクト制作。
プラスチック廃棄物の増加や海洋プラスチック問題は、世界的に大きな課題となっています。特に、海に放棄された漁網は、自然環境や生態系に深刻な影響を及ぼしており、そのリサイクルは急務です。
一般に使用されているプラスチックの多くは、多層プラスチックフィルムに代表されるように、機能・性能を持たせるために性質が異なる複数種類のプラスチックを複合して使用されています。しかし、複数種類が複合されたプラスチックのマテリアルリサイクル (廃プラスチックをそのまま原料にして、破砕・溶融などの処理を行った後に再生利用するリサイクル方法) 手法は確立されておらず、既存技術では再生原料として使用されることはほぼなく、焼却もしくは埋め立てされてしまっていました。
“脱プラ”ではなく、“withプラ”へ。
技術革新ですべてのプラスチックを環境に優しい資源に。
株式会社esaは、2022年3月の設立以来、2,000トンを超える複合プラスチック処理の実証実験を重ね、複数の素材が混ざったまま溶解・圧縮してペレット化する特殊技術「esa method」を開発。これまで焼却や埋め立てに頼っていた複合プラスチックをマテリアルリサイクル化し、再生資源へと変換することが可能になりました。これにより、今まで扱えなかった素材をリサイクルできるようになるだけでなく、途中工程で排出されるCO2を圧倒的に少なくし、コストも抑えることができるようになりました。
今回のボトル試作品はその研究開発の成果の一つです。この技術を活用し、漁網由来の再生樹脂をボトルの形に成型することに成功しました。従来のリサイクルが難しい複合素材や放置されていた素材を再利用し、実用的な製品として形にすることで、循環型経済の実現に向けた一歩を踏み出しています。
今後の応用・期待する効果:
再生プラスチックを活用し、あらゆる製品分野での展開が可能。
地域ごとの廃棄物問題に対応するソリューションの提供へ。
今回発表された試作品は、主に工業資材や化粧品、生活雑貨の容器として活用が期待されています。今後、さらなる技術革新により、他の複合プラスチック廃棄物も再利用できる可能性が広がり、再生プラスチック製品のバリエーションが増えることで、プラスチック廃棄物の削減に寄与することが見込まれます。また、様々な地域や企業と連携し、地域ごとの廃棄物問題に対応するソリューションの提供も視野に入れています。
今回の取り組みにより、廃棄プラスチックのリサイクル率の向上と、海洋プラスチックごみの削減が期待されます。特に、漁網などの海洋廃棄物のリサイクルが進むことで、海洋環境の保護にも大きな影響を与えることができます。また、消費者にも再生プラスチック製品の利用を促し、持続可能な社会の実現に向けた意識の向上が図れます。
「第4回サステナブル マテリアル展」CBC株式会社ブース内にて展示
廃棄された漁網から再生した樹脂を用いたボトル試作品を、「第4回サステナブル マテリアル展」CBC株式会社ブース内にて展示いたします。
日時 :2024年10月29日(火)~31日(木) 10:00~18:00 (最終日のみ17:00終了)
開催場所:幕張メッセ
展示会名:第4回サステナブル マテリアル展(通称:SUSMA(サスマ)
https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp/visit/susma.html
小間番号:【 37-39 】
株式会社esa 会社概要
会社名 :株式会社esa
設立年月 :2022年3月1日
住所 :東京都港区高輪3-19-26 SOC高輪ビル8F
代表取締役 :黒川 周子
事業内容 :一般・産業廃棄物のリサイクルコンサルティング、プラスチック廃棄物のリサイクル、プラスチックペレットの加工、販売プラスチック製品の開発、販売
URL :https://esa-gl.com/
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