清涼飲料用ペットボトル容器、「環境配慮設計認定制度」対象製品に
設計段階からの環境配慮の取り組みで、さらに資源循環を促進
一般社団法人全国清涼飲料連合会(会長:本庄 大介、以下「全清飲」)は24日、特に優れた設計製品について認定を行う「環境配慮設計認定制度」において清涼飲料用ペットボトルに係る設計認定基準が公表されたことをお知らせします。
環境配慮設計認定制度は、2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法に基づいて制定された「プラスチック使用製品設計指針」に則したプラスチック使用製品のうち、特に優れた設計製品について主務大臣の認定を受けることができるものです。今回、清涼飲料用ペットボトルは、認定基準の第一弾となる4つの製品分野のひとつ※として公表されました。今後は、清涼飲料製造事業者各社が、各ブランドの個別製品ごとに認定申請を行い、認定製品は経済産業省、各事業者のHP※などで公表が可能になります。
※他の認定対象の製品分野:「文具」「家庭用化粧品容器」「家庭用洗浄剤容器」
※HPの掲載は事業者ごとの判断となります
清涼飲料業界では、関連団体であるPETボトルリサイクル推進協議会により30年以上前より、再生利用が容易な製品の設計として「指定PETボトルの自主設計ガイドライン」を制定、運用を行い、いち早く環境配慮設計の取り組みを業界全体で進めてきました。さらにガイドラインは、リサイクル適性に特化した規制のため、国で定められた指針を補完し、環境配慮設計を進める際に検討すべき事項を具体的にまとめた「PETボトルの環境配慮設計指針」を2024年2月に策定しました。
https://www.petbottle-rec.gr.jp/guideline/guidelines.html
今回の環境配慮設計認定基準においては、認定を受けるため製品のライフサイクル全体で環境負荷を低減する設計が求められています。設計認定を受けるにあたっては、(1)総合的な評価および情報などの公表 (2)製品分野ごとに別に定める基準(認定基準)に適合している―ことが求められており、清涼飲料ペットボトル容器については、全国清涼飲料連合会、PETボトルリサイクル推進協議会において、国との議論を重ね、今般設計認定基準を以下の通りの内容で公表されました。
清涼飲料用ペットボトル容器の設計認定基準
要求事項1・PETボトルリサイクル推進協議会が策定する指定PETボトルの自主設計ガイドラインにおける必須事項のすべての項目を満たすこと
要求事項2・年間ベースのボトル平均重量が、用途・容量別に定める軽量化基準を満たすこと
要求事項3・再生材またはバイオマス素材を年間重量ベースで15%以上使用していること
◆経産省経済産業省資源循環経済課からのコメント
今般、「清涼飲料用ペットボトル容器」を含む4つの製品分野において、設計認定基準案が公表され、夏以降の制度運用開始に向けた準備を進めています。制度が始まりますと、認定製品はグリーン購入法上の配慮対象となるほか、リサイクル設備への支援措置など、環境配慮設計製品の普及促進に向けた様々な施策と連携してまいります。
飲料業界は、ペットボトルの水平リサイクルをはじめ、資源循環の取組においてトップランナーの役割を果たしてきた業界の一つです。皆様の環境配慮設計の取組が適切に評価され、国内の資源循環がさらに加速することを期待しています。環境負荷低減と資源の有効利用に向けた業界全体の継続的な取組が、持続可能な社会構築への重要な貢献となることを確信しております。
清涼飲料業界では、国の資源循環戦略に貢献することを最大の目的として、主要容器であるペットボトルのリサイクルに取組んでおります。国のリサイクル法の整備による回収システムやリサイクルしやすいように設計されたペットボトルなど、市民、市町村、国、リサイクル事業者、飲料業界のそれぞれの約30年前からの取組みによって、日本のリサイクル率は欧米と比較すると世界最高水準を維持しております。また、清涼飲料業界は、新たな化石由来資源使用の最小化を目指し、ペットボトルの水平リサイクル(ボトルtoボトル)について、2030年ボトルtoボトル50%目標を掲げて活動しています。
今回の環境配慮設計認定については、「ペットボトルの自主設計ガイドライン」の設定など、長年にわたる清涼飲料業界のリサイクルに関する取り組みをご評価いただいたことによるものです。今後もさらに、業界の掲げる目標に向けて会員各社とおもに取り組みを邁進してまいります。
◆リンク
「設計認定基準」の官報掲載に関する経済産業省HPでのニュースリリース
https://www.meti.go.jp/press/2025/07/20250724001/20250724001.html
清涼飲料用ペットボトル容器
全国清涼飲料連合会HP「環境配慮設計認定基準について」:
https://www.j-sda.or.jp/environment/circulation-society05.php
参考情報
◆清涼飲料用ペットボトル容器の設計認定基準 詳細事項



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