急増する英語ぎらい——不登校・LD支援のNPOが開発した新発想教材が文科省「たのしくまなび隊」に掲載
25年以上にわたる学び支援の現場で編み出された「はじめての英単語カレンダー」。複数の手がかりで「読める」楽しさを育む「マルチフック法」を採用し、動画や練習アプリの提供も同時スタート。
特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所(所在地:茨城県つくば市、以下「当研究所」)が日々の実践の中で独自の工夫を重ねた教材「はじめての英単語カレンダー」が、文部科学省の児童生徒向けポータルサイト「きみの好き!応援サイト たのしくまなび隊」に掲載されました。
本教材は、手に取りやすいカレンダー形式で英語に苦手意識をもつ児童生徒の心理的ハードルを下げるとともに、生活の中で見聞きした単語を生かしながら前後の単語を参考に自ら考えて読む力を伸ばします。さらに、音と文字のルールを楽しく学べる動画や、視覚記憶をうながす文字わくを添えた練習アプリなどを組み合わせ、多様な子どもたちの学びを後押しします。
■ 背景:不登校の影に潜む「英語のつまずき」と「LD(学習障害)」の課題
近年、英語教育の早期化に伴い、「英単語が読めない」「書けない」といって苦手意識を持つ子どもたちが急増しています。一方、不登校とされる状態にある児童生徒の増加が大きな社会問題となる中、その背景にはLD(学習障害)やディスレクシアが潜んでいるケースが相当数あることは、多くの支援現場で共通認識となりつつあります。
文字と発音の規則が複雑な英語は、読み書きの困難が顕在化しやすい言語であると言われています。さらに、書記形態が異なる日本語を母語とする子どもたちにとっては、その困難の度合いがより増していると考えられます。当研究所は25年以上にわたり、不登校やLDとされる状態にある子どもたちの学習支援を通じて、こうした「読める・書ける」を支える教材開発と実践を続けてまいりました。
■ 「はじめての英単語カレンダー」と「マルチフック法」の特長
丸暗記に頼らず、多彩な手がかりをもとに、子どもたちが自分で考えて読み、書く楽しさを実感できるよう工夫した独自の手法「マルチフック法」を取り入れています。
机上での学びを暮らしにつなげる「カレンダー形式」
小学校で習う基本英単語(約7割)の中に、暮らしの中でよく見聞きする単語(約3割)を織り交ぜています。わずかな時間でも英単語にふれる環境をつくることで、机に向かうことが難しい子どもたちにも、暮らしの中で自然と学びに向かう姿勢を育みます。

音と文字の規則を発見する「音のたし算・引き算」
アルファベットの「音」と「文字」の関係に着目し、前後の単語を手がかりに自ら考えて読む工夫を施しています。例えば dog や not の間に dot を配置し、パズルのように文字を入れ替えて「音のたし算」をしながら、教科書に出てこない語も推測を働かせて読む力を育みます。

「動画×練習シート・アプリ」による多角的なアプローチ
リズムに乗せて単語を覚える音読動画や、文字の形をとらえやすくする「文字わく」付きの練習シートとタイピング練習アプリを同時提供。 操作性を改善したタイピングアプリは、ストレスなく学習に取り組めます。
視覚・聴覚・身体感覚を組み合わせた多感覚アプローチによって、多様な学びの特性に寄り添います。


■ 大人向け・子ども向け「利用の手引き」を無償公開
学校現場、ご家庭、フリースクール、地域の学習支援教室などで幅広くご活用いただけるよう、教材PDFおよび「利用の手引き」を公開しています。
▼子ども向け手引き ▼大人(保護者・指導者)向け手引き


■ (参考)全国の小中学校・フリースクール等への印刷版寄贈の取り組み
当研究所では、一人でも多くの子どもたちに本教材を届けるため、全国の小中学校や営利を目的としないフリースクール等に対し、「はじめての英単語カレンダー」(A3判・両面カラー印刷版)計10,000部の無償提供プロジェクトを推進してまいりました。
現在も引き続き、お申し込みを受け付けております。
■ 代表理事 小野村 哲 のコメント
「長年、学校やフリースクールの現場で子どもたちと向き合う中で、英語のつまずきが原因で自信を失い、学び全体から遠ざかってしまう姿を数多く見てきました。単語の丸暗記を強いるのではなく、『あ、知ってる!』『こう読めばいいんだ!』という小さな発見の体験こそが、自立的な学びの扉を開きます。文部科学省『たのしくまなび隊』への掲載をきっかけに、1人でも多くの子どもたちが英語の楽しさを取り戻せることを願っています。」
■ 掲載概要
▶ 掲載ポータルサイト:文部科学省「きみの好き!応援サイト たのしくまなび隊」(英語・外国語カテゴリ)https://tanoshikumanabitai.mext.go.jp/learn/1157/
▶ 教材配布先:教材シェアサイト「ライズぷらす」(運営:特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所)https://www.rise-plus.net/hajimeteno-eitangocalender-free
※「はじめての英単語カレンダー」とこれに準拠する教材は、すべて無料で提供します。
■ 運営団体概要
団体名:特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所
代表者:代表理事 小野村 哲
所在地:〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目10-1 つくばセンタービル1F co-en Office C
設立:2000年11月
事業内容:LD・ディスレクシア等の特性に配慮した教材開発・研究、不登校・学習困窮児童生徒への学習支援(むすびつくばライズ学園等の運営)、学習コンテンツサイト「ライズぷらす」の運営
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