社会課題に挑む若者たち、採択者8組が決定 ― 経産省AKATSUKI プロジェクト採択事業「Co-Do:TECH」が次のフェーズへ。
社会を変えるイノベーターを生み出す半年間がSTART。Forbes選出起業家やITベンチャー界のレジェンドが若者を伴走。

社会課題解決に挑む起業家を支援する伴走型プログラム「Co-Do:TECH(コドーテック)」は、2025年8月6日〜8日に名古屋市で開催した「スタートダッシュキャンプ」を経て、厳正な選考を通過した8チームの採択者を決定いたしました。
これらのチームは今後、プロジェクトマネージャー(PM)およびテックメンターによる伴走のもと、半年間にわたりプロダクトの開発・実装に挑戦します。最終成果は2026年2月に開催予定の「DEMODAY」にて発表されます。
本プログラムは、経済産業省 令和6年度 未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金「AKATSUKIプロジェクト」採択事業です。
「AKATSUKIプロジェクト」とは、地方における未踏的かつ多様な若手人材を発掘・育成し、地域社会が直面する課題や全国的な社会課題の解決に資する事業の創出を支援することを目的とする、経済産業省の補助事業です。当事業は、地域に根差した人材が有する潜在的能力を最大限に引き出し、持続可能な産業基盤の形成及び新たな価値創出の促進を図ることを趣旨とするものです。
■東海中から約30人のチャレンジャーが集結「スタートダッシュキャンプ」
スタートダッシュキャンプは、採択チームを決めるための選考過程のプレイベントであると同時に、参加者同士が学び合い、挑戦の土台を築く合宿型プログラムです。
合宿では、参加者の情熱や課題意識を見極めると同時に、立場や価値観を超えた対話を通じて互いを深め合う時間を設計しました。「まだ答えが出ていなくてもいい」という姿勢のもと社会への違和感を言語化し、自分だけの問いを育てるプロセスを重視。
採択されなかった参加者にとっても、学びやつながりを持ち帰れる機会となり、本合宿終了後もコミュニティとして参加者を支援していくことを目指しました。




■ 半年間走り抜ける採択者8名
今回採択された参加者は、地域社会の課題に対して、多様なテクノロジーを武器に挑みます。

川井 裕心
株式会社インターン 代表取締役。人生の活動時間における1/3を占める「働く」を「嫌なする」から解放するをモットーに、理想を追求できる世界を創出するため、インターンからの正社員採用を目指している。インターンシップマッチングプラットフォーム「インターン.com」やインターン特化イベント「インターンEXPO」を運営する。
現在、大手企業からスタートアップまで50社以上、幅広く提携を行う。

田口 朋暉(たぐち ともき)
才能高いがスポットライトの当たらない若手バンドが埋もれていく現状を変えるべく、2023年より次世代音楽フェス『REVOLUTION NIGHT(通称:レボナイ)』を主催。出演バンドの伴走するべく、プロデュースを事業とする株式会社ALTERAGEを2025年1月に創業。現在は3組の若手バンドを抱え、日本、世界で活躍するアーティストを排出する仕組みづくりに挑戦している。

中元 景介(なかもと けいすけ)
宮崎県出身の大学4年生。在学中にインドで1年間キャリアアドバイザーとして日本語話者の転職サポートに従事。現地で「ジュガール」(創意工夫で問題を解決するインドの哲学、自分を信じる力)に圧倒され、既存の枠にとらわれない発想力に深く感銘を受ける。帰国後、その体験が人生観を変え、なぜか従来の就職活動を辞める決断をする。インドでの経験を活し、言語学習と転職支援の課題解決を目指している。

石口 龍宝(いしぐち りゅうほう)
石川県金沢市出身。大学では情報工学を学ぶ。2021年の熱海市伊豆山土砂災害をきっかけに防災へ関心を持ち、自然災害で失われる命をゼロにすることを目指す。あらゆる備えをしても、災害時に最終的に命を守るのは自分自身の行動だと考え、誰もが状況に応じて早期の判断・行動ができる社会の実現に挑戦する。現在は第一歩として、水害時の避難判断を支えるシステムの実現に向けて動き始めている。

海老 壱喜(えび いつき)
南山大学総合政策学部2年生。体育会硬式野球部副主将、起業部所属。「日本の野球人口減少の改善」をテーマに活動。野球は初期費用が高く資金面から始めにくい現状があり、競技人口減少の要因となっている。10年間の競技経験をもとに、リユースの仕組みやコミュニティを構築し、子供たちが継続的に野球に取り組める環境づくりを目指している。

小田 祐路(おだ ゆうろ)
公立中学校で社会科の非常勤講師をしながら、教員の働く環境を外部から改善したいと考える23歳です。少子化にもかかわらず教員不足が進む背景を見つめ、専門職である教員に集中する複雑・多様な業務を整理・分業し、教育の質向上を目指しています。「教育は国力」を信条に、課題解決に全力で取り組みます。絶賛仲間集め中です。よろしくお願いします!

内藤 乃麻(ないとうのあ)
お金を払うことで滞在できるというような場所が消費される現代をを捉え直し、場所が持つ他者や社会,自然との心理的距離や視座を変えてしまう力を活かした、一度きりの体験ではなく繰り返し通う居場所を生み出したい。
ぶどう園であるマルタ園のオフシーズンを活用して、農園を訪れるたび新しい発見がある宿泊体験を計画中。

井辻 光斗(いつじらいと)
個人事業Athenas代表。高校3年生17歳。グラフィックデザイン・映像制作・役者として活動中。「当たり前の不便を当たり前の楽へ」という思いを胸に発信を続け、マイナビキャリア甲子園2025イノベーション部門優勝やSusHi Tech Teen Challengeファイナリストに選出。
■ 強力な伴走者たち
Co-Do:TECHの大きな特徴は、社会課題に挑む起業家を「二層伴走体制」で支える点です。
PM(プロジェクトマネージャー):事業構想から社会実装に至るまで、挑戦の進行管理と意思決定を支援します。
テックメンター:技術的な課題解決をサポートし、プロダクトの社会実装を後押しします。
PM陣には、以下のように各分野の第一線で活躍する実務家・起業家が参画しています。
彼らの実務経験とネットワークが、参加者の挑戦を力強く支えます。

須田 仁之
茨城県牛久市出身。江東区在住。1996年早稲田大学商学部卒業後、イマジニア社長秘書、ソフトバンクグループで衛星放送事業(現スカパー、ブロードメディア)、YahooBB事業立ち上げ、経営企画・事業企画畑。友人の経営するアエリア社にジョインしCFO就任。2004年に東証JASDAQ市場にIPOし、上場企業CFOとしてゲーム、IT、金融企業のM&A・PMIなどに携わる。現在は複数のベンチャー企業の役員・アドバイザー。2014年に関与先の弁護士ドットコム、クラウドワークスが東証マザーズ上場。日々、「関わる全ての会社(人)を成功させること」を研究中。

株式会社LEO 取締役 天野 貴文
大学卒業後、IT専門の人材サービス会社・株式会社パソナテック(現・株式会社パソナ)に入社。東京、大阪、名古屋での営業経験を経て、新規事業部門 事業部長に最年少就任。ITサービス事業企画、ソフトウェア開発マネジメント他、官公庁事業(テレワーク推進事業、まちづくりICT活用事業、クールジャパン推進事業、研究開発型スタートアップ支援事業)PM業務に従事。その後、AIスタートアップ企業・株式会社エクサウィザーズではAI・DXコンサルティングAI化推進を営業〜PMまで担当。取締役COOとして株式会社LEOを共同創業し、新規事業、コミュニティの立上げ支援伴走を5年ほど実施。新規事業支援では、スタートアップ、大手事業会社のプロジェクトマネジメント支援、メンタリング、審査員、研修講師等を実施。

(株) We will 代表取締役 杉浦直樹
1975年生まれ、浜松市出身。上智大学文学部新聞学科卒業後、日本オラクルにてアカウントマネジャーとしてERPパッケージ導入をはじめ多くの重要顧客のマネジメントに携わる。同社退社後イスラエル籍のStarupへの転職失敗を機に税理士業界へ。2015年税理士登録後、2016年に税理士法人We willを設立、2017年に株式会社We willを設立。大変化に直面するバックオフィスの世界を革新するため、テクノロジーがもたらすバックオフィスの未来、そこで働く事務を通じたキャリア形成の未来をStartupとして探求している。

(株)UNERI 代表取締役 河合将樹
1995年愛知県生まれ。イギリス留学、ETIC.で学生起業家向けプログラムの運営を経て、2020年に株式会社UNERIを創業。社会起業家育成や約460件の共創事例、約4億円の資金調達支援などを通して、東海地域スタートアップエコシステムの基盤をつくる。2022年にSIIFのインパクト投資ファンドで投資業務に従事。2024年には業界最大規模イベント「IMPACT SHIFT」を開催した後、一般社団法人IMPACT SHIFTの代表理事に就任。金融庁主催「インパクトコンソーシアム」の地域・実践分科会ディスカッションメンバー。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024選出。
■ 今後の展開:8月27日〜29日「ブースト合宿」
採択された8チームは、2025年8月27日(水)〜29日(金)に「ブースト合宿」を実施しました。本合宿は、今後半年間にわたる挑戦の加速に向けて、事業計画・資金活用・チームビルディングを一気にブーストさせるための集中プログラムです。


◾️主なプログラム内容
VBM(仮想理事会)セッション
各チームを1人ずつ取り上げ、他の参加者が“仮想取締役”となって事業計画を徹底的にフィードバック。仲間との相互理解を深めながら、構想を磨き上げます。
実務家・起業家による講義とPMセッション
須田仁之氏、河合将樹氏、天野大地氏など、各分野の第一線で活躍する起業家が講師として登壇。事業性と社会性を両立する視点や、仲間を集めるチーム作りの極意を学びます。午後からはPM(プロジェクトマネージャー)との個別セッションも行い、仮説の精度を高めます。
全体ワークショップ
「自分の個性や能力のどこを尖らせるか」をテーマにしたディスカッションを通じて、チームと個人の強みを明確化します。
事業計画・活動計画の策定
開発支援金(1チーム50万円)の活用方法や半年間のスケジュールを具体化。資金計画と実行計画を練り上げます。
決意のプレゼンテーション
最終日には、各チームが半年間に挑むビジョンと戦略を6分間で発表。仲間やメンターからのフィードバックを受け、次の挑戦への一歩を確かなものにします。


◾️概要
イベント名:ブースト合宿
開催日程:2025年8月27日(水)〜29日(金)
会場:Reunión negra -塒-
https://maps.app.goo.gl/UXNsUxqGWRNiVR36A
フィールドワーク先:愛知県日進市
対象:Co-Do:TECH 採択チーム(8チーム)
参加費:無料(交通費・宿泊費は開発支援金より補助)
目的:半年間の活動計画と資金活用プランの策定、チームビルディング、PM・メンターによる伴走体制の確立
■ 今後の展望:半年後のDEMODAYに向けて走り切る
本プログラムは、2025年11月の中間合宿や、各チームでのメンタリング、特別講義などを経て、
2026年2月11日に名古屋で開催される「DEMODAY」にて成果を発表します。
地域に根ざした若手起業家たちが、社会課題にどのような解決策を提示し、どのような一歩を踏み出すのか。Co-Do:TECHはその挑戦に全力で伴走し続けます。

◾️主催

株式会社レジスタ
名古屋市を中心に東海地域をおもしろくするため、まちづくりやクリエイティブ、次世代育成の事業を営んでいます。特に、2023年より、「Social Innnovation Project Co-Do」をスタートさせ、越境と共創を通じて、次世代のリーダーを担うソーシャルイノベーター育成を行っています。

一般社団法人OWN WAY
一般社団法人OWN WAYは、静岡市浜松市を拠点に、大学や行政と連携し、アントレプレナー育成に取り組んでいます。静岡の大学生向け「MOVE ON」や高校生向け「しずおかスタートアップキャンプ」などの企画運営を行うなど、地域の若者の起業家精神を育成し、未来を創り出す人材の育成に貢献しています。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社レジスタ
電話:052-339-0233
メールアドレス:info@rgst.net
すべての画像