「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」策定のお知らせ
当社は、2025年4月1日から始まる3ヵ年の新たな中期経営計画として「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~(以下「25‐27中計」といいます)」を策定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、25-27中計の詳細につきましては、添付資料をご参照ください。
記
「25‐27中計」の概要
当社グループは、2023年に策定した2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン※1(以下、「中長期ビジョン」といいます)」において、グループ理念に基づき、健康寿命の延伸、地域医療への貢献、およびヘルスケア・イノベーションなどの社会価値を創造するため、基盤事業強化、成長事業育成、新規事業開発の事業戦略を遂行し、トータルサプライチェーンサービス(以下、「TSCS※2」といいます)の強化と拡大を目指しています。今回策定した「25‐27中計」は、「中長期ビジョン」の目標達成に向けた第2ステージであり、確実な利益拡大のための重点投資とコスト最適化により、これまでの取り組みを進化させてまいります。
※1 ご参考:2023年5月15日発表「「アルフレッサグループ中長期ビジョン」策定のお知らせ」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2784/tdnet/2281689/00.pdf
※2 TSCS:アルフレッサグループ全体で保有する様々な機能を有機的に一体活用することで、シームレスなサプライチェーンを確立し、医薬品等の導入・開発、製造から、物流・販売、市販後調査までをグループ一体となって提供することを指しています。
記
1.25‐27中計 グループ経営方針
(1)TSCS進化拡大のためのグループ総合力発揮
グループの総合力を発揮し、製造から流通まで一気通貫できるTSCSモデルを確立することにより、限定流通品の獲得、CDMO※3事業の拡大、および安定的なサプライチェーン運営を目指します。
※3 CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization):医薬品の製造工程の開発から、治験薬や商用製造までを受託するサービス
(2)成長事業・新規事業への戦略的投資
各事業セグメントにおける成長事業・新規事業に加えて、TSCS、再生医療関連事業、医療周辺事業、海外事業へ戦略的な投資を行います。
(3)基盤事業のさらなる競争力強化
グループ価値向上に向けて基盤事業の収益力向上を図ります。
(4)コストコントロールの徹底
物流費や人件費等の上昇、および毎年薬価改定の環境の中、コストコントロールを徹底します。
(5)サステナビリティ経営の推進
グループ理念である「すべての人に、いきいきとした生活を創造しお届けします」の実践を通じて、医療・ヘルスケア領域における社会・環境課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指します。
2.25‐27中計 グループ経営指標(連結)

売上高(2027年度) |
3兆3,300億円 |
営業利益額(2027年度) |
435億円 |
ROE※4(3年平均) |
7%水準 |
投資計画(3年間累計) |
1,200億円規模 |
株主還元※5 |
DOE※62.5%以上、累進配当 |
※4 自己資本利益率
※5 自己株式取得は適時適切、機動的に実施
※6 DOE(Dividend on Equity):株主資本配当率
3.事業戦略
(1)医療用医薬品等卸売事業
TSCS実現に向けて、MS※7力の最大化、全国ネットワークの強化、ソリューションの推進による収益基盤の構築、ステークホルダーが求めるロジスティクス体制構築、およびグループ一体となった人的資本の戦略強化に取り組み、事業機会の拡大を目指します。
※7 MS(Marketing Specialist):医薬品の卸業における専門知識を持った営業員
(2)セルフメディケーション卸売事業
「健康」×つなぐ×しあわせをテーマに、ドラッグストア業界再編への対応、外部環境の変動に強い販売戦略の展開、自社主体的な新たなソリューションの展開を推進します。
(3)医薬品等製造事業
利益率・効率性のさらなる向上、受託製造拡大と製品パイプライン拡充、およびAPI※8(原薬)製造部門の新規事業開発を推進し、事業ポートフォリオの再構築による安定的な経営基盤の確立を目指します。
※8 API(Active Pharmaceutical Ingredient):医薬品の中で実際に治療効果を発揮する有効成分
(4)調剤薬局等事業※9
対患者様業務の充実・処方箋の確保、門前医療機関以外からの処方箋の獲得強化、新たな薬局機能の拡充、介護事業への参入に取り組み、地域に求められる「かかりつけ薬局」を目指します。
※9 2026年3月期よりセグメント名称を「医療関連事業」から「調剤薬局等事業」に変更
(5)その他事業※10
再生医療関連事業をその他事業に位置付け、セルリソーシズ㈱におけるコア事業であるマスターセ
ルの製造と保管、CMO※11・CDMO事業の事業開発を重点的に進めます。再生医療におけるTSCS構築に向けて、自社構築およびアライアンス先との関係強化により体制を整備し、早期の案件受注、売上成長へ繋げます。
※10 2026年3月期より新設
※11 CMO(Contract Manufacturing Organization):製薬企業などからの医薬品製造の受託・代行
4.財務資本戦略
(1)25‐27中計方針
資本効率の向上と財務健全性を意識しつつ、持続的企業価値向上のための積極的成長投資と安定した株主還元により、中長期ビジョン達成への足場固めをしてまいります。
(2)25‐27中計主要財務指標

営業利益額(2027年度) |
435億円(3年間累計約1,190億円) |
ROE(3年平均) |
7%水準 |
投資計画(3年間累計) |
1,200億円規模 |
政策保有株式の連結純資産比率 |
10%未満※12 |
DOE |
2.5%以上、累進配当 |
※12 有価証券報告書ベース
5.サステナビリティ(ESG)戦略
(1)サステナビリティ重要課題
25‐27中計では、「自社が社会課題に与える影響」と「社会課題が自社に与える影響」の2軸で、「地球環境保全」、「医薬品・サービス等の安定供給」、「地域医療への貢献」、「ヘルスケア産業発展への貢献」、「人財の活躍推進」、「コンプライアンス」、「リスクマネジメント」、および「コーポレートガバナンス」の8つの重要課題を新たに特定し、取り組みを進めていきます。
(2)ESGへの取り組み
①E:地球環境保全
環境に配慮した事業活動を通じて、温室効果ガスの削減、自然生態系の保全、廃棄物の削減等を推進し、社会への貢献を行います。
②S:人財の活躍推進
「人財」こそが成長の原動力と位置付け、アルフレッサグループの人的資本経営を推進します。人財育成、DE&I※13・女性活躍推進、活躍できる人財の獲得、社員エンゲージメントの向上に注力します。
③G:コンプライアンス・リスクマネジメント
独禁法等遵守の徹底に向けたPDCAサイクルの継続・強化、ハラスメントの対応強化、新しいリスクマネジメント手法の導入、情報セキュリティの強化、BCP対応強化、およびITガバナンスの強化とDXに取り組みます。
④G:コーポレートガバナンス改革
成長戦略に向けた取締役会の機能強化を行います。監査等委員会設置会社へ移行し、軸足をモニタリングモデルへ移すとともに、社外取締役・女性取締役比率アップや役員報酬体系見直しを行います
※13 DE&I:ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
※14 株主総会承認が前提
以 上
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