<2019年>幼保無償化スタート後、保育現場の実態は…?
〜保育関係者アンケート調査(有効回答数:525)※HoiClue実施〜
今回の回答結果では、幼保無償化に伴う日頃の保育業務について「変化がない」「わからない」という回答の割合が多かったものの、実際に起きている変化や意見を聞いてみると、制度に対する現場のみなさんからのリアルな声や本音が多く寄せられました。 ※アンケート実施期間:2019年11月5日〜2019年11月11日
■寄せられた保育現場の声
<幼保無償化のスタートにより、変化したこと>
・お金に関すること、副食費やその他利用料が人それぞれバラバラで複雑。よく分からなくなった。(私立 認定こども園/保育者(常勤・正規職員))
・給食費の計算。無償って言いながら無料じゃないじゃんって言う苦情、文句。私たちが決めたんじゃない
のに…(公立認可保育所/公立認可保育所)
・預かり保育が増え、保育人員が足りず、翌日以降の保育の準備が十分にできない。(公立認定こども園
/保育者(常勤・正規職員)
・今までは保護者の方がお仕事がお休みでも子どもを預かっていましたが、無償化になってからは、保護
者の方々も「保育料払ってるから」と言わなくなりお休みのご協力をして頂けるようになりました。
(私立認可保育所/保育者(常勤・正規職員))
・完全無償化される園に子どもが行ってしまい、3月いっぱいで閉園します。(認可外保育施設/主任)
<幼保無償化に関する率直な意見など>
・無償化するのは少子化対策として良いと思うが、無償化になった為に子どもを預けたい保護者が増える一
方で、より待機児童の問題が加速しそうだと思った。保育士確保のためにも、保育士として働きたいと思
えるような、責任に見合った給料にするなど、国を上げて進めるべきだと思う。(私立認可保育所/保育
者(常勤・正規職員))
・保護者にとっては、子どもを預けやすくなったのだと思うが、無償化になっただけで、保育者の確保が難
しい現状が変わったわけでもない。今のところ、大きな環境の変化はないが、今後、職員が少ない中で、
たくさんの子どもをみることになり、一人ひとりの子どもへの手厚い対応がしにくくなることで、保育の
質の低下を招くのではないかと不安に思う。(私立認定こども園/保育者(常勤・正規職員))
・10月直前の行政とのやりとりでは主食費、副食費問題がいちばんピックアップされていたような気がす
る。いちばん考えたいことは、全ての子どもに平等で質の高い幼児教育を提供するためにどうしたらよい
かなのに。(私立認可保育所/施設長・園長)
■回答者属性
■アンケートの背景と詳細について
2019年、大きな変化となった幼保無償化。ニュースを通してさまざまな情報が飛び交っていますが、保育の現場の声はあまり取り上げられていませんでした。そこで、無償化スタートから1か月後に実施したアンケートですが、回答からは幼保無償化に伴う保育者の確保や仕事量の調整が追いつかず、結果、園や保育者にそのしわ寄せが来ている様子が伺えました。回答の詳細は、HoiClueサイト内にて記載しています。
【幼保無償化を通して、保育現場で実際に変わったことってある?: https://hoiclue.jp/800010671.html 】
また、2019年12月27日頃小学館より発行される『新 幼児と保育』2020年2/3月号内にて、回答結果を読み解いた記事が掲載されます( https://www.babycome.ne.jp/infant/hoiku/ )。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像