一都三県の上場企業、女性社外役員が約1年で約1.3倍増加。約6割の企業が女性社外役員を採用
~女性社外役員の年代は20代から90代までに拡大、5社を兼任する役員も~
政府はプライム市場上場企業の女性役員比率を2030年までに30%以上とする目標や2025年をめどに女性役員を少なくとも1人採用するよう促す目標を設ける調整に入り、プライム市場上場企業を中心に、女性役員を採用する動きが加速しています。
プロフェッショナルバンクでは、2020年より女性の社外取締役・監査役の紹介サービスを開始し、2022年度の商談数は前年度比で218%増とその需要は増加傾向にあります。今回、「女性社外役DB」からみえる、女性社外役員の選任動向・傾向を分析しました。
女性社外役員は約1年で447人増加、昨対比で1.3倍に。女性社外役員を採用している企業は48%から
57%へ約1割増加
一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の上場企業における女性社外役員は2022年5月末時点(※1)は 1,608人だったのに比べ、2023年4月末時点(※2)では2,055人(※3)と447人増加、約1.3倍に伸長しています。 また、女性社外役員を採用している企業数は1165社から1415社へ250社増加しており、一都三県の上場企業の中で、女性社外役員を採用している企業の割合は48%から57%で約1割増加しました。
2023年4月末時点では、東証プライム市場で女性社外役員が就任している企業は76%と8割に迫っています。
背景としては、コーポレート・ガバナンスコード(企業統治指針)の改訂に伴い、社外取締役の独立性と人数比が改定されたこと、政府や経団連が女性採用を推進していること、そして、機関投資家がESG投資において女性の活躍推進を重視する企業に投資する傾向があることなどが挙げられます。
年齢のボリュームゾーンは50代、女性社外役員の年代は経験によって幅広い層が就任
2023年4月末時点での女性社外役員の年代は50代が36.4%と最も多く、次いで60代(30.8%)という結果になりました。傾向として、経営戦略上ピンポイントでの経験・知見が求められるケースにおいては、年代に囚われず20代30代などの方が就任されるケースも多くみられます。
また、企業経営経験を重視する企業が増加傾向であることから、企業経営経験が多い50~60代は引き続き奪い合いが激化することが予想されます。
事業会社・法律家が約半数を占める一方で、研究経験者も約1割存在
2023年4月末時点での女性社外役員の経験業界は、事業会社経験者が約3割、次いで弁護士・法律事務所経験者が2割という結果になりました(※4)。
一方で、企業経験者だけでなく、大学・研究所経験者も8.5%にのぼります。経営や法律の専門家以外に、自社の事業分野に精通する専門家を選任することで、事業拡大を推進する姿勢も見られます。
約3割が複数の企業で社外役員を兼任している
2023年4月末時点では、複数の企業で社外役員を兼任している役員は約3割にのぼります。2022年5月末時点での最多の兼任社数は4社でしたが、2023年4月末時点では5社となりました。
一方で、兼任社数が多い社外役員を選定している企業は、株主から指摘を受ける事例も出てきています。その影響と、女性役員の選定増加の背景から、初めて社外役員に就任する女性が増え、就任先が1社である割合は、約1年で5割から7割に増加しました。
また、複数社兼任の中でも3社以上を兼任される方を選定している企業は今後改選の議論が進むものと思われます。
※1 一都三県の2022年2月決算企業までの2022年5月末時点の公開情報にもとづく
※2 一都三県の2023年1月決算企業までの2023年4月末時点の公開情報にもとづく
※3 複数社兼任している役員を重複カウントした延べ人数(実人数は2022年:1,180人 2023年:1,495人)
※4 複数の業界経験者がいるため、延べ人数から割合を算出
「女性社外役DB」について
◇対象:
国内の上場企業(プライム・スタンダード・グロース)に就任している現役の女性社外取締役・監査役
◇特徴:
・ 全上場企業における現役の女性社外取締役・監査役全員分の情報を最新の有価証券報告書から毎月更新
・ 年齢、就任先の業界、女性社外役員個々のバックグラウンドとなる情報が登録
・ 有価証券報告書の情報のほか、個々の周辺情報を取得し、個人の専門性を属性別に抽出できる機能を保有
女性の社外取締役・監査役の紹介サービス
登録型で希望者を募るのではなく、国内上場企業の有価証券報告書や他の公開情報から属性や志向性をデータベース化した「女性社外役DB」を活用し、クライアントニーズに応じてアプローチするオーダーメイド型のスタイルです。求職者の中からマッチングするのに比べ、対象を飛躍的に広げることが可能です。
(採用課題の例)
*これまで人脈で社外役員を採用していたが、独立性の観点で外部から優秀な人材を招聘する必要がある
*求人媒体や人材紹介を介して社外役員を募集しているが、マッチする人材が見つからない
*ピンポイントで採用したい社外役員候補がいるが、人脈がなくコンタクトできない
株式会社プロフェッショナルバンクについて
2004年より「“働く人”を通じて豊かな未来を創造する」を理念とし、経営や事業課題を解決できるインパクトプレイヤーの「採用の切り札」として企業成長への貢献を行っています。建設・製造・IT・サービス業界における技術職・専門職を中心とした国内最大級のヘッドハンティングサービスと、経営・次世代経営者の人材紹介サービスを中心に、顧問・高度プロ人材の紹介を行うプロインタラムサービスや女性社外取締役の紹介など外部人材の活用サービスを展開しています。
また、組織ごとにエンゲージメント、および組織行動特性を数値化することにより離職防止と組織力向上へ繋げるための改善領域が可視化できる組織診断サービス『TFA (Talent Fusion Assessement )』を有しています。
さらに、グループ会社であるエム・アール・アイ・ジャパンを通じて、世界200ヶ所以上にグローバルネットワークを保有する、MRINetworkを活かして、国内外にグローバル人材紹介サービスを展開しています。
【会社概要】
■会社名 :株式会社プロフェッショナルバンク
■代表者 :兒玉 彰
■設 立 :2004年8月
■資本金 :1億円
■所在地 :東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階
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