zero to one、東北大学自然言語処理研究グループ、昭和大学と共同で、自然言語処理技術を活かした対話型AIチャットサービス「AI模擬患者」の開発に着手、医学教育におけるAIを用いたDXを推進
このたび、株式会社zero to one(以下「zero to one」)は、東北大学自然言語処理研究グループ(以下「東北大学NLPグループ」)、昭和大学と連携し、自然言語処理の技術を生かした、医学教育向けの対話型AIチャットサービス「AI模擬患者」(仮称)の開発に共同して着手いたしました。本プロジェクトでは、AIを用いた模擬患者を創造する新しいシステムの開発を目指し、医学教育におけるAI活用を通したDXの推進に取り組んでまいります。
高齢化社会の進展に伴い、医療提供の方法も、これまでの病院や診療所での診察・治療に加えて、訪問診療やオンライン診療など多様化しております。他方では、患者の生活環境や生活習慣、体調などに応じて適切な治療や医療アドバイスを行うにあたり、特に医師側のコミュニケーション能力の向上が求められており、医療面接を含めた、医学生の技能を確かめる共用試験(OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験))は、2023年度から公的化されることとなりました。
これまでのところ、大学医学部における医療面接の練習や試験は、主に、高齢男女のボランティアをはじめとする人間が、事前に決められたシナリオを覚えるなどして「模擬患者」として参加する形式で行われています。ただ、ボランティアの更なる高齢化や共用試験の公的化を前にして、「模擬患者」への需要そのものの増加が見込まれており、「AI模擬患者」が実現すると、活用ニーズは非常に大きいと予想されます。現状では、「AI模擬患者」は日本では初歩レベルのものも含めて実現しておらず、昨今のAIの技術進歩、特に自然言語処理技術と音声認識の進歩を活かして実現した場合には、革新性・競争優位性ともに極めて高いものになると予想されます。特に最近注目されているChatGPTのような自然言語処理技術を活かした、コンテキストを理解し対話するAIチャットサービスの可能性は、極めて大きいものと想定されています。
zero to oneは、「社会とともにイキイキと生き続ける力を引き出す」をミッションに、東京大学大学院松尾豊教授、東北大学大学院岡谷貴之教授などの有識者を顧問に迎え、昨今社会に必要とされるAIやデジタル分野の教育コンテンツを中心に提供しています。本プロジェクトでは、開発の中心的役割を担い、東北大学NLPグループと昭和大学から適切なアドバイスやサポートを受けながら、プロジェクトを進めてまいります。
東北大学NLPグループは、言語処理学会会長も務める乾健太郎教授(東北大学大学院情報科学研究科)率いる研究グループで、今週開催されている「言語処理学会第 29 回年次大会」*でも、研究室単位で最大となる30本以上の論文が提出されるなど、日本の自然言語処理分野をリードする存在です。本プロジェクトでは、乾教授に技術顧問として参画いただいているほか、同研究室博士後期課程1年小林悟郎氏を中心に、プロジェクト進行のアドバイスや、そのほかの調査や具体的な実装に関するサポートを頂いております。
昭和大学は、学内の医学部・医学教育学講座に所属され、医学部のカリキュラム開発と臨床実習、医学部OSCEの実施責任者である土屋静馬准教授と、同講座の川原千香子准教授、古田厚子講師に本プロジェクトにご参画いただいております。医学教育に関する専門的立場から、データの活用やAIのふるまいに至るまで、幅広いアドバイスやサポートを頂いております。
本プロジェクトが取り組むコミュニケーション能力の向上は、医学分野に限らず、日本社会においてその重要性が認識されているところです。今回の「対話型教育システム」のベースとなるAI技術は、営業職や介護職などの、高度なコミュニケーション能力が求められる職種への教育活用や、幅広いコミュニケーションスキル向上のためのソフトウェアや製品の開発、さらには個別性の高い分野に向けてカスタマイズした新たな製品開発など、波及的な効果も大きいと予想され、日本の産業の活性化に大いに寄与するものと考えています。
*2023年3月13日〜17日に開催。論文数については、「著者索引」より、zero to oneが調査、カウント。
https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2023/#author_list
【会社/法人概要】
高齢化社会の進展に伴い、医療提供の方法も、これまでの病院や診療所での診察・治療に加えて、訪問診療やオンライン診療など多様化しております。他方では、患者の生活環境や生活習慣、体調などに応じて適切な治療や医療アドバイスを行うにあたり、特に医師側のコミュニケーション能力の向上が求められており、医療面接を含めた、医学生の技能を確かめる共用試験(OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験))は、2023年度から公的化されることとなりました。
これまでのところ、大学医学部における医療面接の練習や試験は、主に、高齢男女のボランティアをはじめとする人間が、事前に決められたシナリオを覚えるなどして「模擬患者」として参加する形式で行われています。ただ、ボランティアの更なる高齢化や共用試験の公的化を前にして、「模擬患者」への需要そのものの増加が見込まれており、「AI模擬患者」が実現すると、活用ニーズは非常に大きいと予想されます。現状では、「AI模擬患者」は日本では初歩レベルのものも含めて実現しておらず、昨今のAIの技術進歩、特に自然言語処理技術と音声認識の進歩を活かして実現した場合には、革新性・競争優位性ともに極めて高いものになると予想されます。特に最近注目されているChatGPTのような自然言語処理技術を活かした、コンテキストを理解し対話するAIチャットサービスの可能性は、極めて大きいものと想定されています。
zero to oneは、「社会とともにイキイキと生き続ける力を引き出す」をミッションに、東京大学大学院松尾豊教授、東北大学大学院岡谷貴之教授などの有識者を顧問に迎え、昨今社会に必要とされるAIやデジタル分野の教育コンテンツを中心に提供しています。本プロジェクトでは、開発の中心的役割を担い、東北大学NLPグループと昭和大学から適切なアドバイスやサポートを受けながら、プロジェクトを進めてまいります。
東北大学NLPグループは、言語処理学会会長も務める乾健太郎教授(東北大学大学院情報科学研究科)率いる研究グループで、今週開催されている「言語処理学会第 29 回年次大会」*でも、研究室単位で最大となる30本以上の論文が提出されるなど、日本の自然言語処理分野をリードする存在です。本プロジェクトでは、乾教授に技術顧問として参画いただいているほか、同研究室博士後期課程1年小林悟郎氏を中心に、プロジェクト進行のアドバイスや、そのほかの調査や具体的な実装に関するサポートを頂いております。
昭和大学は、学内の医学部・医学教育学講座に所属され、医学部のカリキュラム開発と臨床実習、医学部OSCEの実施責任者である土屋静馬准教授と、同講座の川原千香子准教授、古田厚子講師に本プロジェクトにご参画いただいております。医学教育に関する専門的立場から、データの活用やAIのふるまいに至るまで、幅広いアドバイスやサポートを頂いております。
本プロジェクトが取り組むコミュニケーション能力の向上は、医学分野に限らず、日本社会においてその重要性が認識されているところです。今回の「対話型教育システム」のベースとなるAI技術は、営業職や介護職などの、高度なコミュニケーション能力が求められる職種への教育活用や、幅広いコミュニケーションスキル向上のためのソフトウェアや製品の開発、さらには個別性の高い分野に向けてカスタマイズした新たな製品開発など、波及的な効果も大きいと予想され、日本の産業の活性化に大いに寄与するものと考えています。
*2023年3月13日〜17日に開催。論文数については、「著者索引」より、zero to oneが調査、カウント。
https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2023/#author_list
【会社/法人概要】
- 正式名称: 株式会社zero to one(ゼロ・トゥ・ワン)
- URL: https://zero2one.jp/
- 代表取締役: 竹川 隆司
- 設立日: 2016年1月8日
- 本社: 宮城県仙台市若林区卸町2-9-1
- 事業内容: インターネットをベースとする電子教育サービス業務
- 正式名称: 東北大学自然言語処理研究グループ
- URL: https://www.nlp.ecei.tohoku.ac.jp/
- 研究領域: 自然言語処理、人工知能、知識情報処理、計算言語学、コミュニケーション科学
- 正式名称: 昭和大学医学部・医学教育学講座
- URL: https://www.showa-u.ac.jp/education/med/major/med_edu.html
- 活動内容: 学部連携事業、各種講義・実習・演習の実施
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