Gaudiy、「データ所有型電子書籍」をパブリック・ブロックチェーンで世界初の実現化へ。マンガ領域での開発・事業化をセプテーニグループでGANMA!を手がけるコミックスマートと共同で開始

株式会社Gaudiy

 株式会社Gaudiy(東京都渋谷区、代表取締役社長:石川 裕也、以下:Gaudiy)と、株式会社セプテーニ・ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐藤 光紀、証券コード:4293)の連結子会社で、マンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」(累計1400万ダウンロード)を手がけるコミックスマート株式会社(東京都新宿区、代表取締役:佐藤 光紀、以下:コミックスマート)は、この程、業務提携したことをお知らせいたします。
 本提携に伴い、ブロックチェーン技術と暗号技術を利用した、ユーザーがデータを所有することのできる新しい電子書籍事業を共同で推進。今年夏を目処に一般ユーザー向けに実証実験の開始を予定しております。


【事業の背景】
 現在流通している電子書籍の多くでは、データの不正コピーを防止するため、ユーザーは書籍の「データ自体」ではなく「読める権利」を購入する仕組みになっています。その権利はDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)の仕組みによって閲覧やコピーの制限が管理されており、このDRMは電子書籍を提供する事業者(Kindleなど)ごとに独自の仕様が使われています。そのためユーザーは、事業者が指定した端末やビューアー上でしか閲覧ができず、自由に書籍データの移動や中古売買ができません。さらに事業者の都合によりサービス提供が終了した場合は閲覧もできなくなります。

 また「所有が出来ない」ことで、これまでの紙の書籍ならではの体験、例えば、買った本を売買する、友人と回し読みをする、コレクションをする、作者からサインを入れてもらったマンガを記念に保管しておく、など、「紙の本を所有すること」で生まれていた体験は薄れています。

【事業の概要】
 データの不正コピーを防止しつつ「所有」を実現するため、ブロックチェーン技術を活用して書籍自体の所有権をユーザーが持てる、自律分散型の流通システムを構築・提供します。
これにより、ユーザーは事業者の都合に左右されずに書籍を所有・閲覧することができ、紙の本と同様に書籍を売買できます。さらに電子書籍が二次流通市場で売買された場合でも、権利保有者(出版社、作者など)に適正な収益が還元される仕組みも実現します。

 さらに今回の「データ所有型電子書籍」では、”読むこと”を超えた新たな電子書籍体験の実現にも取り組んでまいります。具体的には、NFT(Non-Fungible-Token)(※1)として唯一無二の形で個々の書籍を発行することで、「電子書籍内のコンテンツにのみ作者のサインをつける」「初版で購入した人限定の書籍を販売する」「本編の内容を販売後に追加・変更していく」など、新たな体験を実現してまいります。
 

データ所有型電子書籍の特徴データ所有型電子書籍の特徴



【活用するブロックチェーンと暗号技術について】
 今回の所有できる電子書籍は所有者がより自由に書籍の売買や管理を行えるように、パブリック・ブロックチェーンであるEthereum(イーサリアム)(※2)を利用します。Ethereum上で発行されるNFTを利用して電子書籍の所有権を管理することで、販売者やプラットフォーマーの影響を受けることなく、世界中のマーケットで自由に売買を行うことができます。また、個別の端末へデータをダウンロードする際に、購入したユーザーが保有する秘密鍵で暗号化を行うことで、「データの所有」と「不正コピーの防止」を同時に実現する仕組みを実現しています。

 今回の、「パブリック・ブロックチェーンを活用して所有権の提供」と「書籍データを暗号化した上で各自が所有できる形式」を両立する電子書籍の実現は、世界初の試みになります。(当社調べ)

実現する仕組みの概念図実現する仕組みの概念図



【コミックスマートとの業務提携について】
 「所有できる電子書籍システム」のマンガ領域での開発・事業化を、Gaudiyとコミックスマートの両社で共同実施することとなりました。

 Gaudiyは、ブロックチェーンを中心としたデジタル技術を活用し、エンターテインメント業界で「新たなユーザー体験の創出」と「ビジネスモデルの構築」を推進しています。現在、大手出版社や音楽レーベルなど、さまざまなパートナー様と連携しながら具体的な課題解決に取り組んでいます。

 コミックスマートは、 「マンガ家の職業価値を向上させ、子供たちの憧れの職業にする」ことをミッションに掲げ、インターネット発の優れたマンガ作品づくりを目指し、マンガ家の育成・支援およびマンガアプリ「GANMA!(https://ganma.jp/)」の運営を行っています。アプリは累計1400万ダウンロードを突破し、220品以上のオリジナルマンガを掲載するマンガアプリです。

 既に両社共同で、新しい理論を用いたNFTのオークション(※3)など、ブロックチェーン技術を活用した取組みを実施しています。今回の提携はその結果を受けて更に連携を強固にしていくための提携であり、Gaudiyの持つ技術力とコミックスマートが持つコンテンツ力を武器に、共同で開発・事業化に取り組んでまいります。


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※1:NFT(Non-Fungible-Token):Ethereum上で発行されるトークンの規格であるERC721をはじめとした代替不可能性を持つトークン

※2:Ethereum(イーサリアム ):分散型のアプリケーション(DApps)を構築できる、世界有数のブロックチェーンプラットフォーム。中央管理者が存在せず、誰もが参加可能な透明性の高いブロックチェーンの運用タイプ

※3:【GANMA!コミュニティ】かとるす×クリスペコラボとオークションについて
https://note.com/community_ganma/n/n571a16c7e333

参考文献:Secure and reliable blockchain-based eBook transaction system for self-published eBook trading
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0228418


【会社概要】
■​株式会社Gaudiy(ガウディ)
主な事業内容: ブロックチェーン技術を活用したDX事業
本社所在地:  東京都渋谷区笹塚1丁目64−8  Daiwa笹塚ビル6階
代表者:    代表取締役 石川 裕也
会社URL:     https://hp.gaudiy.com/
会社概要:
Gaudiyは「IPコンテンツがライフインフラになる"ファン国家"を共創する 」をミッションに、エンターテインメント業界にイノベーションを起こす、ブロックチェーンスタートアップです。ファンによる創作や応援から生まれる価値を評価・還元することで、コンテンツが単なる娯楽ではなく「人々の生活や自己実現を支える基盤」となる社会を目指します。 
当社では、漫画やゲーム、アイドルなどの大手エンタメコンテンツ企業を中心にブロックチェーン技術を活用したDX事業やアプリケーション開発を国内外で推進しています。世界でも有数のコンテンツを持ちながらも年々成長が鈍化している日本のエンタメ業界の躍進に向けて、枠にとらわれない壮大なビジョンと最高の体験をパートナーとの共創により実現し続けます。

■コミックスマート株式会社
主な事業内容: マンガコンテンツ事業
本社所在地:  東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー11F
代表者:    代表取締役 佐藤 光紀
会社URL:   http://www.comicsmart.co.jp/

■株式会社セプテーニ・ホールディングス
主な事業内容: インターネット事業を中心に事業展開する企業グループを統括する持株会社
本社所在地:  東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー30F
代表者:    代表取締役 佐藤 光紀
会社URL:   https://www.septeni-holdings.co.jp/

◆本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Gaudiy
E-mail: info@gaudiy.com
 

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会社概要

株式会社Gaudiy

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URL
https://gaudiy.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区笹塚1-64-8 Daiwa笹塚ビル6階
電話番号
-
代表者名
石川裕也
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2018年05月