国際宇宙ステーションに高品質タンパク質結晶生成サービス「Kirara」3号機を打ち上げ
~宇宙を手のひらに 宇宙実験と教育で育む夢と希望~
今回の打ち上げには、国内外から多くの企業・研究機関・学校に参加いただきました。Kirara 初ミッションより今回で3回目の連続搭載となる、東京大学大学院農学生命科学研究科五十嵐教授らのグループは今年度より始まった、国の宇宙連携拠点形成プログラムに関連したサンプルを打ち上げます。同じく連続搭載のInnoStudio(イノステュディオ)社は、前回得られたCOVID-19創薬研究成果を検証するためのサンプルを打ち上げます。
そして、宇宙教育ミッションでは、国内の小学生から高校生までが参加し、打ち上げに向けて準備を進めました。子供たちが実際に作製した試料やSDGs活動の成果を収めたデータやメッセージが搭載されます。宇宙への好奇心を駆り立て、子供たちの夢と希望を育むきっかけになることを期待しています。
【打ち上げに参加する企業・研究機関・学校】
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/
http://www.confsci.co.jp/index_e.html
https://www.rie.shizuoka.ac.jp/
米国
https://www.cropscience.bayer.com/
ハンガリー
https://innostudio.org/
フランス
https://www.ill.eu/lsg
スペイン
https://www.iact.ugr-csic.es/
https://www.lec.csic.es/
宇宙教育ミッション参加校
SDカード・ラベル搭載
■ Kiraraについて
「Kirara」は、当社が提供する高品質タンパク質結晶生成サービスです。1994年創業以来、地上のみならず、宇宙でのタンパク質結晶生成支援を行なってきた欧州コンフォーカルサイエンス社との技術提携により実現しました。結晶を生成する小型恒温槽*1は、欧州宇宙機関(ESA)と商業パートナーシップを締結しているSpace Applications Services社がISS内に保有するICE Cubes Facility (ICF)を使用しています。Kiraraは日本と欧州企業が提携した商業サービスになります。
*1 小型恒温槽 設定温度に内部を保つことができるような制御を施した容器。
https://www.jamss.co.jp/kirara
■なぜ宇宙空間で実験が行われるのか
宇宙空間は対流や沈降の影響を受けない、「微小重力」という特有の環境にあります。ISSの船内は地球の100万分の1程度の重力しかありません。そのため密度や重さの違いで物質が沈降・対流せず、地上では調べるのが困難な現象や、地上と異なる環境だからこそ起きる現象を詳細に観察できます。そうして取得したデータが新たな技術や材料、医薬品などの創出につながることを期待し、宇宙での実験が広まっています。
■過去のニュースアーカイブは以下よりご覧ください。
-子供たちの実験を宇宙へ 茨進とJAMSSで新たな宇宙実験教育に挑戦
-「宇宙を手のひらに」日本初、高校主催による宇宙でのタンパク質結晶生成実験教育を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000042485.html
-高品質タンパク質結晶生成サービス「Kirara」3号機の搭載試料を募集
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000042485.html
-対COVID-19世界初の宇宙実験、新型コロナウィルス治療薬研究に貢献します
https://www.jamss.co.jp/kirara/news/index.html?idx=T1606783660
-世界初、宇宙でのセルロース酵素合成に成功しました!
https://www.jamss.co.jp/kirara/news/index.html?idx=T1584338324
■本リリースに関するお問合せ先
有人宇宙システム株式会社
経営企画部 企画課 松永・進藤
TEL:03-3211-2002
E-mail:jamss-koho@jamss.co.jp
東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル8階
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