DATAFLUCT、深層学習を応用した画像検索AIにより誰でも手軽に衛星画像を利用できる「DATAFLUCT discovery.」をリリース

株式会社DATAFLUCT


データサイエンス・スタートアップスタジオの株式会社DATAFLUCT(本社:東京都千代田区、代表取締役:久⽶村隼⼈ 、以下「DATAFLUCT」)は2020年3月30日、衛星画像から誰でも手軽に対象物を検索・検出できる「DATAFLUCT discovery.」β版を無料公開しました。本サービスは、地図情報で検索が難しかったコンテナやガスタンク、車、船等の動的対象物を、高解像度衛星画像(*1)から深層学習を応用した画像検索AIより検索し、競合店の売上予測・穀物収穫予測といった事業戦略立案や、株価予測・先物取引活用といった投資判断での衛星画像活用を可能とします。今後は様々な業種の企業へのサービス提供や共創推進により、衛星データの活用を益々身近にすることで経営課題や社会課題の解決に貢献できるサービスへ発展させていきます。
https://discovery.datafluct.com/

(*1)Maxar Technologies Inc.(Digital Globe) WorldView-2


日本が官民挙げて目指しているSociety5.0では、あらゆる経済活動がビッグデータと密接に関連しています。広範囲かつ周期的に取得される衛星データは、マクロ的な経済情報を把握する有用なデータが含まれており、これらを利活用することで新たな判断基準・経済指標が生まれうる可能性を秘めているポテンシャルの高いデータです。しかし、衛星データは従来、「コストが⾼い」、「解析ノウハウが必要」といった理由から積極的に活⽤されておらず、主に防災・防衛といった公共分野のみでの活⽤に止まっていました。

今回リリースした「DATAFLUCT discovery.」は、利活用ハードルの高い衛星データを、AIや深層学習を用いた活用基盤として利用できる衛星画像検索サービスです。衛星データの利活用を通じて地図情報だけでは見えない、車・船舶・貨物といった動的対象物を「検出、可視化、モニタリング」することで広範囲・周期的な取得を通じたマクロ経済情報の把握と推測を行い、多くの企業や個人が展開するサービス・ビジネスの高度化を可能とします。

今後は、多くの企業へのサービス提供・共創を通じて新たな投資判断基準・経済指標を創出し、DATAFLUCTが持つ多種多様な地上データを重ね合わせることで、ビジネスにインパクトのあるインサイトを提供してまいります。また、エリアの拡大と、JAXAの保有するALOSをはじめとした衛星の拡充を推進いたします。

■「DATAFLUCT discovery.」の特徴
「DATAFLUCT discovery.」は、深層学習を応用した画像検索AIが特徴です。基礎機能として(1)Instant Search(類似検索)と(2)detect & monitor(検出&検知)を備えています。

β版ではMaxar Technologies Inc.(Digital Globe)の「商用観測衛星の高解像度画像」であるWorldView-2衛星画像(0.5m分解能)を用いて、世界最大のコンテナ港である上海港を対象とするサービス実証を実施しました。実証では、広大な上海港の任意の対象物(コンテナ、船舶、輸出車など)を検索し、モニタリング対象のリストアップを可能にする機能を検証しています。対象範囲を約150万枚の画像に分割し、それらの画像の特徴量をマッピング&近傍データを抽出することで、対象物の検索を可能にしました。データ量に応じて計算量が急激に増大する近傍探索を、Facebook AI Researchが開発しているfaissライブラリを活用することによって大きなデータセットにも耐えうる高い探索性能を実現しています。

(1)Instant Search(類似検索)
検索したい対象物を画像の中から選択するだけで、類似する画像を広域で、簡単に検出できる機能です。例えば、船・家屋・空港・タンク・プラントなどの対象物を検索できます。

技術に関する詳しい情報はこちらで紹介しております。
https://note.com/datafluct/n/nba0c196ff6d7


検索例:船


検索例:タンク


検索例:コンテナ


(2)detect & monitor(検出&検知)
特定エリアの対象物を検出・検知・計測できる機能です(現在データ準備中)。例えば、駐車場に停車しているバス・車・トラックを種別単位で個体数を個体数をカウントし、時系列での変化をモニタリングすることが可能です。人が目で見て数えるには時間がかかる検出や計測作業をAIにより瞬時に結果を返します。


操作:エリアを選択


操作:「DETECT(検出)」ボタンを押す


操作:検出された対象物の結果が表示される


操作:変化値をグラフで表示しモニタリングできる


■パートナー企業募集中
現在「DATAFLUCT discovery.」では、衛星データの利活用を通じた事業開発を行う共創パートナーを募集しております。本サービスとの連携に興味をお持ちくださった方は、以下よりご連絡ください。また、当社では衛星データの利活用に関して、より広範囲・⾼精度での対象物検索が可能な有料版も用意しております。

例えば、再生エネルギー発電設備の設置場所特定、金融機関や商社におけるトレーディングでの活用、政府機関やインフラ企業における災害被害予測等に活用が可能です。その他、要望や相談などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせは下記URLにアクセスいただき、フォーマットへの入力をお願いいたします。
https://datafluct.com/service/discovery/

■DATAFLUCTとは
データとサイエンスの⼒で社会・事業の課題を解決するデータサイエンス・スタートアップスタジオです。あらゆる業界・業種の枠を超え、パートナー企業との共創を通じて複数のSaaSビジネスを素早く確⽴し、埋もれているデータから社会・経済・技術に⼤きなインパクトを与える、新たなビジネス価値を⽣み出します。2019年JAXAベンチャー*2にも認定されました。

(*2)JAXAベンチャー
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産やJAXAの業務で得た知見を利用して事業をおこなう、JAXAの職員が出資し設立したベンチャー企業。

■お問い合わせ先
株式会社DATAFLUCT
DATAFLUCT discovery. 責任者 鈴木
URL : https://datafluct.com/
Email:info@datafluct.com
Twitter: https://twitter.com/datafluct
Facebook: https://www.facebook.com/datafluct/
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社DATAFLUCT

41フォロワー

RSS
URL
https://datafluct.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
電話番号
-
代表者名
久米村隼人
上場
未上場
資本金
14億9712万円
設立
2019年01月