TM-RoBoに組み合わせ語拡張機能(B+A、A+C対応)を追加
観念類似調査も簡単・迅速に
株式会社IP-RoBo(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩原将文、以下IP-RoBo)は、商標の登録可能性、使用による侵害リスク等の商標調査を支援する人工知能サービス「TM-RoBo(ティーエム・ロボ)」を提供しております。
TM-RoBoの商標検索機能の追加機能として、組合せ語拡張機能を開発し、2024年12月2日(月)よりβ版のサービス提供を開始いたします。
今回の追加機能により、一部の観念類似調査を行うことが可能となり、商標調査の高度化と効率化を実現いたします。
■背景
当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能が専門家と同等レベルの精度で調査商標の登録可能性判断に有益な各種指標を数値化する「TM-RoBo」を2018年4月にリリースし、その後も新機能を順次追加することにより、商標調査業務の効率を劇的に向上させることを目指してきました。
特に、2020年7月にリリースした<商標検索機能>は、一連一体のカタカナ称呼を入力して調査することしか事実上できなった従来システムに対して、下記の機能を実現した画期的な機能となっております。
・外観どおり(漢字/ひらがな/アルファベット等のあらゆる文字種別をそのまま表記)の文字商標を入力することで、AIが称呼付与と語力統計指標(各語と商品役務との間の関連性の指標であり、識別力に関連する指標)を数値化する
・複数語からなる結合商標が入力された場合は、分離観察されうる全ての組合せ語を網羅的に抽出したうえで、組合せ語毎に、TMR(称呼のオリジナル性に関連する指標)やTMC(分離観察される可能性に関連する指標)を算出したうえで、TMS(総合指標)をAIが数値化する
上記の機能は、分離観察されうる全ての組合せ語、すなわち連続する語による組合せ語(A+B型)の称呼類否に関する各種指標を算出します。この各種指標をもとに、ユーザは簡易、迅速、効率的に称呼類否判断を行うことが可能でした。
これに対して、語順を入れ換えた組合せ語(B+A型)、中間の語が抜けた組合せ語(A+C型)に類似する登録商標が存在する場合、観念類似として拒絶される場合がありました。
これらの観念類否調査を行うためには、ユーザがB+A型やA+C型の組合せ語を作って、ひとつひとつ類似検索をせざるを得ませんが、これらの組合せ語を作成することは複雑かつ煩雑であり、抜け漏れも生じやすく、既存のツールを使って調査することは非常に困難でした。しかも調査商標中に含まれる語数が増えると、B+A型、A+C型の組合せ数は幾何級数的に増えてしまうため、語数の多い商標の類否調査を完璧に行うことは事実上不可能といえるほどでした。
そこで、TM-RoBoの商標検索機能における組合せ語作成機能をバージョンアップし、B+A型、A+C型の組合せ語を網羅的に作成し、類似検索を行う組み合わせ語拡張機能を開発し、観念類似調査にも対応することにいたしました。
■機能概要
複数語からなる文字結合商標を検索する場合、これまでのTM-RoBoでは、連続する組合せ語(A+B型)を自動で作成し、ユーザが選択した組合せ語について称呼類似検索を行うことができました。
例えば、ABCDという4つの語からなる商標を調査する場合、これまでのTM-RoBoでは、下記の組合せ語を自動で作成し、全ての組合せ語を一括して称呼類似検索することが可能でした。
A+B型
【A】【B】【C】【D】【AB】【BC】【CD】【ABC】【BCD 】【ABCD】 合計10個
新機能では、上記A+B型に加え、B+A型、A+C型の組合せ語の作成、類似検索を自動で行うことが可能となります。
上記の例でいえば、下記の組合せ語が自動で作成され、類似検索されます。
B+A型
【BA】【CB】【DC】【BAC】【BDC】【CBD】【ABDC】…【DCBA】 合計36個
A+C型
【AC】【AD】【BD】 …【DB】【ACD】【ADC】【CAD】…【DCA】 合計18個
なお、A+C型では、中抜きした組合せ語の逆順の組合せ語も自動で作成されます。
■効果
これまで複雑かつ煩雑で網羅的に調査すること自体が困難であったB+A型、A+C型の類似調査についても、簡単かつ網羅的に行うことができます。
このことにより、称呼類似調査と同時に、充実した観念類似調査も容易に行うことが可能となりますので、商標調査の正確性と効率性をさらに向上させることが期待できます。
■TM-RoBoとは
商品等の名称として商標を新たに使用したり、商標権を取得しようとする場合、同一または類似の商標が既に出願、登録されていないかを調査することが極めて重要であり、このような商標調査を行うことが一般的に行われています。
ただし、商標調査を行う既存システムでは、表記される商標そのものについて検索する場合(商標検索)には、調査商標との完全一致検索かこれに準じた検索しかできないため、より重要な類似検索を行うことが困難となっています。また、称呼(商標の読み)について検索する場合は類似検索が可能となっていますが、類似の程度まで加味して結果表示することができないために、大量にリストアップされた全ての商標を調査者がしらみ潰しにチェックする必要がありました。これらのことから、商標調査には、高度な専門性に加え、多大な手間とコストがかかっていました。
当社は、特許庁、裁判所等の専門家の判断を機械学習した人工知能であるTM-RoBoを2018年4月にリリースし、その後も追加機能を順次リリースすることにより、最新のAI技術を用いて商標調査の業務効率を劇的に改善することをサポートしています。
現在のTM-RoBoでは、今回新たにリリースした組合せ語拡張機能のほかに、下記機能もラインナップしております(一部有料オプションとなっております)。
・称呼類否検索機能
・類似群コード検索機能
・類似群コードテンプレ機能
・称呼一括検索機能
・表示項目追加機能
・商標検索機能
・外観部分一致検索機能
・PDF一括出力機能
・システム連携機能 etc
公式Webサイト:http://www.tm-robo.com/
■株式会社IP-RoBoについて
社 名 :株式会社IP-RoBo( http://www.ip-robo.co.jp/ )
代表者 :代表取締役社長 岩原 将文(いわはら まさふみ)
所在地 :東京都港区西新橋1-22-5 新橋TSビル7階
設 立 :2018年3月20日
資本金 :1067万円
事業内容:
1. コンサルティング事業(知的財産に関わるコンサルティング全般)
2. Webサービス事業(知的財産に関わるインターネット情報サービス)
3. ソフトウェア開発事業(知的財産に関わるソフトウェアの設計、開発)
お問い合わせ:Mail:info@ip-robo.co.jp
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