【信州経木】経木の端材を活用したドライフラワーの花器『紙木(しき)と花』7/31発売開始

0.2mmの薄さに削った信州アカマツが織りなす花の器

株式会社やまとわ

紙木と花(しきとはな)

「豊かな暮らしづくりを通して、豊かな森をつくる」ことを目指し、農林業や地域材を活用した木工、森の企画等、森の入口から出口まで様々な取り組みを行う株式会社やまとわ(長野県伊那市 / 代表取締役:中村 博)は、自社で生産する木を紙のように薄く削った素材「経木(きょうぎ)」の端材を活用し製作したドライフラワーの花器「紙木と花(しきとはな)」の販売を開始します。

■豊かな森林資源を次世代に受け継ぎたいという想いから始まった経木生産

私たちやまとわが経木(きょうぎ)の生産に取り組み始めたのは、2018年のこと。

私たちの拠点がある信州伊那谷は、南アルプスと中央アルプスに抱かれた、豊かな森林資源に恵まれた土地です。カラマツやアカマツ、広葉樹林といった様々な森がある一方で、林業は担い手不足や価格の低迷といった課題を抱え、手入れの行き届かない森が増えている現状があります。また、伊那谷に多くあるアカマツは松枯れ病によって日本全国で枯れてしまっています。そんな中、標高の高い伊那谷にはまだ豊かなアカマツ林が残っています。

伊那谷の風景
アカマツの森

このアカマツが枯れる前に次の命を吹き込み、豊かな森林資源を次世代に受け継ぎたい。そんな想いから、アカマツを紙のように薄く削った経木の生産をスタートしました。経木の古い機械の扱いや、木の特性を見極める削りに苦労し2年。2020年、ようやく「信州経木Shiki(しんしゅうきょうぎしき)」として販売を始めました。

アカマツの収穫
現代では作られていない昔ながらの経木削りの機械
経木を乾燥させている様子
信州伊那谷のアカマツを活用した「信州経木Shiki」

■森と暮らしとの間に新しい関係性を築くこと

森と暮らしが離れ、戦後に植えられた木々は、林業の採算性の低さから十分に活用されず、森が荒れていく。日常的に消費される木製品である経木は、そうした木々を暮らしに取り入れる新たな循環を生み出す可能性を持っています。
信州経木Shikiは、経木の昔ながらの使い方、例えば、おにぎりやお肉などの食材を包んだりと、木の調湿作用やアカマツの抗菌作用を活かした伝統的な使い方はもちろん、経木がページになったノートやブロックメモなどのステーショナリーへの展開(信州経木の文具 Shiki bun)など現代ならではの経木の楽しみ方の提案をしています。

おにぎりを包んで
料理の盛り付けに
信州経木の文具 木のノート
信州経木の文具 木のブロックメモ

かつて当たり前に使われていた「経木」という日本の文化や、忘れ去られつつある森の恵みや伝統的な知恵を、新しい価値として社会に提案していくこと。信州経木Shikiをはじめとした、現代の暮らしを豊かにするプロダクトを生み出すことで、森と暮らしとの間に新しい関係性を築くことを目指しています。

■経木の文具の端材をインテリアに

「信州経木の文具 Shiki bun」は私たちが生産した経木を、手製本の製本会社美篶堂(長野県伊那市)が製本してくださっています。

信州経木の文具「木のブロックメモ」(サイズ:8cmx8cm)を製本するにあたり、経木をブロックメモのサイズに断裁します。その際にどうしても出てしまう端材。これもどうにか暮らしの中で楽しく使えないか…そう考えていたときに、美篶堂のスタッフであり、手作業で本をつくる中で生まれる紙の端材を活かしてオブジェや装飾品を制作されている「紙束」さんが、経木の端材も同じように活用できないかとトライしてくださいました。

こうして生まれたのが、経木の端材に新しい命が吹き込まれた、繊細でささやかに暮らしに寄り添うドライフラワーの花器「紙木と花(しきとはな)」です。

オブジェクトブランド「紙束」
木のブロックメモの端材
端材を繊細に形づくり生まれる花器

■木そのまま。「紙木と花」

木をそのまま使った、ひとつひとつが個性的な紙木の花器。写真では伝わりにくいですが、細い木が連なるようにしてできています。そのままオブジェとして飾ったり、お好きなドライフラワーを差して飾ったり。サイズはLongとShortの2サイズあります。コンパクトで軽やかなので、色々な場所で自然の心地よさを楽しんでいただけると嬉しいです。

Long(左)とShort(右)
ドライフラワーを差して飾ります


商品名:紙木と花(Long / Short)

ブランド:信州経木の文具 Shikibun

サイズ(花器本体):直径20〜25mm/高さ約90mm(Long)/高さ約45mm(Short)

価格(税込):3,000円(Long)/ 2,600円(Short)

経木:信州伊那谷産アカマツ

経木生産・販売:株式会社やまとわ

花器デザイン・制作:紙束

オンラインストア:https://yamatowa36.stores.jp/?category_id=5f28e08fd7e1d855baab3ec4
紙束:https://www.instagram.com/kami.taba/

■森と関わる面白さを

「森林保護のためには、木は伐ってはいけない」、と思っている方も多いかもしれません。しかし、現在の日本においては地域の木を適切に使うことは、森林保全に繋がります。それは、森林の未利用や管理放棄によって問題が引き起こされているからです。

森と私たちの暮らしを守り、心地よくするためにできることは、目の前にある資源を適切に使っていくこと。地域の木を地域で、日本の木を日本で、暮らしの中で使う。それが「これからの森の当たり前」になれば、日本や世界の森林保全に確実に繋がります。

「紙木と花」は私たちが生産する経木を活用した初めてのインテリア製品です。
森にまつわることや地域には確かに課題がたくさんあります。それでも、私たちは森と関わることが面白いから実践している、ということを大切にしています。そんな想いから生まれた「紙木と花」が、暮らしの中にそっとなじみ、自然を感じるひとときに寄り添うことができたら嬉しく思います。

■連絡先等

株式会社やまとわ

長野県伊那市西箕輪6565-20
info@shinshukyougi.jp

コーポレートサイト:https://yamatowa.co.jp/

ブランドサイト:https://shinshukyougi.jp/

ブランドInstagram:https://www.instagram.com/kyougi.shiki/

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会社概要

株式会社やまとわ

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URL
https://yamatowa.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
長野県伊那市西箕輪6565-20
電話番号
0265-78-2121
代表者名
中村博
上場
未上場
資本金
9950万円
設立
2016年10月