ヒハツ抽出物とピペリン類の「むくみ」改善作用に新たな可能性! リンパ管新生を促進するメカニズムを解明
植物を中心とする天然物より、医薬品や食品、化粧品、の原料を製造する丸善製薬株式会社(所在地:広島県尾道市、代表取締役社長:日暮 泰広)は、ヒハツ抽出物と、その含有成分の1つであるピペリンの有効性について鹿児島大学大学院医歯学総合研究科と共同研究を実施しました。
その結果、ヒハツ抽出物及びピペリンが、AKTおよびERK依存的なメカニズムを介してリンパ管新生を促進することにより、リンパ機能の低下に起因するむくみを低減する可能性が示唆されました。
また、本研究結果は査読付き論文誌「Journal of Food Biochemistry」に掲載されました。
丸善製薬では、本研究で得られた知見を基に、ヒハツ抽出物及び「末梢の冷え」や「むくみ」を軽減するヘルスクレームで機能性表示食品の機能性関与成分として着目されるヒハツ由来ピペリン類の更なる研究を推進してまいります。
その結果、ヒハツ抽出物及びピペリンが、AKTおよびERK依存的なメカニズムを介してリンパ管新生を促進することにより、リンパ機能の低下に起因するむくみを低減する可能性が示唆されました。
また、本研究結果は査読付き論文誌「Journal of Food Biochemistry」に掲載されました。
丸善製薬では、本研究で得られた知見を基に、ヒハツ抽出物及び「末梢の冷え」や「むくみ」を軽減するヘルスクレームで機能性表示食品の機能性関与成分として着目されるヒハツ由来ピペリン類の更なる研究を推進してまいります。
研究の背景
リンパ系システムは、組織液の恒常性維持、免疫防御、代謝など様々な役割を担っています。リンパ系システムに障害が発生すると、体液の排出が不十分となり、むくみ(浮腫)が生じます。
リンパ機能の低下に起因するむくみに対する安全かつ有効な対処法の確立への期待から、リンパ機能の改善作用を持つ食品成分の開発が望まれています。
丸善製薬では、これまでにヒハツ抽出物の摂取が女性の脚のむくみを改善することを報告しているほか、ヒハツ抽出物及びピペリン類のTie2(タイツ―)活性化作用に関する研究を推進してきました。Tie2とは血管やリンパ管の内皮細胞と壁細胞を結びつける働きをする受容体です。Tie2の活性化により血管、リンパ管の働きがスムーズになり、健康面や美容面で役立つことが報告されています。
これらの知見を基にヒハツ抽出物及びピペリン類がリンパ管内皮細胞のリンパ管形成に対して直接的な影響を与えることで「リンパ機能の低下に起因するむくみ」を低減する可能性について更なる検証を行うため本研究を実施しました。
研究の概要
考察、今後の研究について
本研究は、ヒハツ抽出物及びピペリンがリンパ管内皮細胞のリンパ管形成を促進することを確認した初めての報告です。ヒハツ抽出物及びピペリン類が「リンパ機能の低下に起因するむくみ」を低減する機能を持つことを解明するため、本研究で新たに確認された知見についてin vivoでの検証を進めると共に、VEGF-C/-D以外のリンパ管形成因子へ与える影響や、ヒハツ抽出物に含まれるピペリン以外のピペリン類のリンパ管形成への関与について
更なる研究を推進してまいります。
参照
Masakazu Ishii et al., Piper retrofractum extract and its component piperine promote lymphangiogenesis via an AKT-and ERK-dependent mechanism.
Journal of Food Biochemistry (2022) DOI: 10.1111/jfbc.14233
本論文は以下URLより全文がご確認いただけます(英文)。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jfbc.14233
会社概要
商号 : 丸善製薬株式会社
代表者 : 代表取締役社長 日暮 泰広
所在地 : 広島県尾道市向東町14703-10
設立 : 昭和24年7月13日
事業内容: 医薬品、医薬品用素材抽出物、医薬部外品用素材抽出物、
化粧品用素材抽出物、食品添加物、食品、食品用素材抽出物、
健康食品、健康食品用素材抽出物の製造販売
資本金 : 9,800万円
URL : https://www.maruzenpcy.co.jp
当資料に記載の技術情報については、関連法規制の規定等をふまえ、広告宣伝や販売等の目的に使用することはお控えください。
リンパ系システムは、組織液の恒常性維持、免疫防御、代謝など様々な役割を担っています。リンパ系システムに障害が発生すると、体液の排出が不十分となり、むくみ(浮腫)が生じます。
リンパ機能の低下に起因するむくみに対する安全かつ有効な対処法の確立への期待から、リンパ機能の改善作用を持つ食品成分の開発が望まれています。
丸善製薬では、これまでにヒハツ抽出物の摂取が女性の脚のむくみを改善することを報告しているほか、ヒハツ抽出物及びピペリン類のTie2(タイツ―)活性化作用に関する研究を推進してきました。Tie2とは血管やリンパ管の内皮細胞と壁細胞を結びつける働きをする受容体です。Tie2の活性化により血管、リンパ管の働きがスムーズになり、健康面や美容面で役立つことが報告されています。
これらの知見を基にヒハツ抽出物及びピペリン類がリンパ管内皮細胞のリンパ管形成に対して直接的な影響を与えることで「リンパ機能の低下に起因するむくみ」を低減する可能性について更なる検証を行うため本研究を実施しました。
研究の概要
- ヒハツ抽出物及びピペリンの添加により、ヒト皮膚リンパ微小血管内皮細胞(HDLECs)の増殖、遊走、リンパ管形成を有意に促進することが確認されました。
- 一方、ヒハツ抽出物及びピペリンはVEGFーC/ーDなどのリンパ管形成因子の発現には影響を与えませんでした。
- ヒハツ抽出物及びピペリンはHDLECsにおいて、AKT及びERKタンパク質の活性化(リン酸化)を有意に促進しました。更にAKT及びERK阻害剤で前処理されたHDLECsにおいて、ヒハツ抽出物及びピペリンのリンパ管形成促進作用は抑制されました。
- これらの結果から、ヒハツ抽出物及びピペリンはAKT及びERK依存的な作用機序によりリンパ管新生を促進することが示唆されました。
考察、今後の研究について
本研究は、ヒハツ抽出物及びピペリンがリンパ管内皮細胞のリンパ管形成を促進することを確認した初めての報告です。ヒハツ抽出物及びピペリン類が「リンパ機能の低下に起因するむくみ」を低減する機能を持つことを解明するため、本研究で新たに確認された知見についてin vivoでの検証を進めると共に、VEGF-C/-D以外のリンパ管形成因子へ与える影響や、ヒハツ抽出物に含まれるピペリン以外のピペリン類のリンパ管形成への関与について
更なる研究を推進してまいります。
参照
Masakazu Ishii et al., Piper retrofractum extract and its component piperine promote lymphangiogenesis via an AKT-and ERK-dependent mechanism.
Journal of Food Biochemistry (2022) DOI: 10.1111/jfbc.14233
本論文は以下URLより全文がご確認いただけます(英文)。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jfbc.14233
会社概要
商号 : 丸善製薬株式会社
代表者 : 代表取締役社長 日暮 泰広
所在地 : 広島県尾道市向東町14703-10
設立 : 昭和24年7月13日
事業内容: 医薬品、医薬品用素材抽出物、医薬部外品用素材抽出物、
化粧品用素材抽出物、食品添加物、食品、食品用素材抽出物、
健康食品、健康食品用素材抽出物の製造販売
資本金 : 9,800万円
URL : https://www.maruzenpcy.co.jp
当資料に記載の技術情報については、関連法規制の規定等をふまえ、広告宣伝や販売等の目的に使用することはお控えください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像