住宅デバイス共創機構が未来の配送モデルを公開
~人口カバー率99%の宅配を目指して~
住宅デバイス共創機構設立準備室は、様々な住宅環境に対応する自動配送モデルを公開しました。
本機構では、配送の担い手の不足や高齢化、ECサイトなどのさらなる普及が進む中でも、無人で配送を行う車両やロボットを有効に活用することで、より多くの人が今後も荷物配送サービスを利用し続けられる社会の実現を目指しています。早期に実装を進めるための準備として、無人配送に対応した住宅の普及を推進します。
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配送モデルについて
自動配送を実現し、持続していくためには、例えば以下のような点をクリアする必要があります。
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配送手段となる車両やロボットが配送先に到着できること
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新しい配送手段が、既存の交通を大きく妨げないこと
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荷物量の増加によって配送システムがパンクしないこと
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荷物の受け渡しが自動で行えること
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新築住宅、既存住宅問わず対応コストが安価であること
全ての道が配送ロボットに適した環境に整備されれば、最初の2点は実現されます。しかし、今から全国の道路をロボットの走行しやすい道につくり変えることは現実的ではありません。
そのため、現状のインフラをそのまま利用することを前提とした配送手段を検討し、それらに対応する3種類の荷物受け取り高さを定めました。住宅に設置する受け取り用ポートの設置高さを統一し、受け取る側の環境を整備することによって、自動での荷物受け渡しをスムーズに開始します。
配送手段について
より安全・確実に荷物を届けるためには、配送を行う地域の交通量や道路状況に応じて最適な方法を用いることが重要です。そこで、大きく分けて3種類の配送手段を用意しています。
1.車両中型タイプ
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商用バン相当のサイズの自動走行車両(四輪)です。一般車両と同程度の速度で車道を走行し、配送先まで移動します。配送先へ到着した後は、道路に面した受け取りポートに荷物を投入します。
主に、既存の宅配サービスと同様の用途に用います。
2.車両小型タイプ
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既存の原付相当のサイズ(横幅+100mm程度)の自動走行車両(三輪)です。一般車両と同程度の速度で車道を走行し、配送先まで移動します。配送先へ到着した後は、私有地内に設けられた受け取りポートに荷物を投入するほか、ユーザーに荷物を取り出してもらうことで配送を完了します。
主に、フードデリバリーや郵便物などの配送用途に用います。
3.ロボット小型タイプ
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低速で歩道を走行し、配送先まで移動します。配送先へ到着した後は、私有地内に設けられた受け取りポートに荷物を投入します。
配送先建物の前が交通量の多い道の場合には、車両が路上に一時停止して荷物の配送を行うことで交通の妨げとなることが懸念されます。そのような場所では、歩道を用いて荷物を届けます。
また、商店街やマンションの敷地内など、車両型での進入が可能な条件であっても、ふさわしくない環境においては小型のロボットを用います。
主に、大きな車両では配送が難しい・迷惑となる環境へ荷物を届けるための手段として用います。
自動配送について
上記の配送手段は、完全に自動化されるまでの間、手動や半自動で運転を行ったり、荷物の受け渡しを行ったりすることが可能です。
車両中型タイプや車両小型タイプの自動走行の実装は、現在多くの自動車メーカーが進めている自動運転システムの開発の進行状況に依存するため、状況によってどの程度自動化を行うかを選択することが必要となります。
今後の活動について
住宅デバイス共創機構設立準備室では、荷物の配送手段と、それに対応する住宅設備の開発を進めております。新築住宅・既存住宅にかかわらず自動配送に対応し、配送サービスを継続して受けられる環境を早期に整えることを目指しています。
今後は、各配送手段やこれらに対応するポートについての概要、荷物の自動受け渡し方法について公開していく予定です。
住宅デバイス共創機構設立準備室
名称 :住宅デバイス共創機構設立準備室
所在地 :〒406-0812 山梨県笛吹市御坂町下黒駒464-1
設立 :2024年7月1日
webサイト:https://www.rdcc-pre.org
問い合わせ:info@rdcc-pre.org
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