【2025年不動産市況】九州最大都市の福岡でワンルーム平米単価の上昇傾向がより鮮明に
大型都市開発や半導体投資の活発化から前年比約2割の大幅成長
東京・神奈川・大阪・福岡の都市部の投資用マンションを中心に仲介・売買している株式会社TOCHU(本社:東京都文京区、代表:伊藤 幸弘、以下「当社」)は、2025年10月までに当社が福岡と大阪の二大都市圏の中心エリアで実際に仲介した291件のワンルームマンションの売買価格をもとに分析し、福岡の平均平米単価が前年比で20%近く上昇していたことが明らかとなりました。

当社が調査した“最新”のワンルームマンションの平均平米単価の上昇率によると、福岡が18.8%と2桁の伸びとなりました。その背景にあるのは、“アジア圏からのゲートウェイ都市”として不動産市況が活況を呈していることです。「天神ビックバン」や「博多コネクテッド」に代表される大型再開発の進行、半導体の世界的大手による製造工場の開設が企業や投資家を惹き付ける結果となりました。
さらに政令指定都市の中でも人口の増加率が高く、官民連携のもと起業家育成が強化されるなど、日本屈指の成長都市として注目を集めています。またコンパクトな都市機能と豊かな生活環境を背景に、大手企業が本社機能を移転する動きもみられ、働く場所としての需要も高まっていることも一因と見られています。
その一方で、関西最大の都市である大阪においては、上昇率が7.8%に留まり、福岡と比較するとその上昇率は限定的でした。福岡・大阪の2都市の平均では11.8%の上昇でした。
【調査概要】
調査目的:福岡および、大阪のワンルームマンションの平均平米単価の上昇率の把握
調査期間:2024年1月〜2025年10月
対象物件:当社が実際に仲介した築25年以上の物件で空室を除く、291件
調査方法:株式会社TOCHUで売買取引された価格をベースに集計(※1)
(※1) 築25年以上の物件を除いたのは、新耐震基準となった1981年以前の物件は価格が大きく下がり、現在の市況を反映しないため
「TOCHU iBuyer」に登録中の実際の取引価格から弾くワンルーム平米単価
福岡および、大阪のワンルームマンションの平米単価をより市況に近づけるため、当社が提供する実際の取引価格から不動産査定を行うサイト「TOCHU iBuyer」に登録された売買価格から算出しました。
「TOCHU iBuyer」で不動産査定額を提示する際に実際の取引価格を使用する理由としては、不動産取引は一般の顧客にとって一生に何回かあるかどうかの特別な機会に、市場の原則に沿った“実際の”取引価格を指標にすることが重要であると考えているからです。
一般的に業界で広く使用されている「一括査定サイト」は、物件を取り扱う不動産会社からの販売希望価格が掲載されており、販売側の不動産会社のさまざまな思惑から市場の取引価格と乖離したものを提示されるケースも見受けられています。不動産取引では、実需に沿った適切な立地や物件を適切な金額で取引することが好ましいですが、価格が適切かどうか見極めるためにはある種の相場観を身に付ける必要があり、一般の顧客にとっては困難だといえます。
TOCHU代表取締役社長 伊藤幸弘のコメント

2025年の不動産市況を分析すると、とくに福岡は物件価格の上昇が顕著でした。広い範囲で上昇した東京23区に比べ福岡市は中央区や早良区の局地的ともいえる大幅な値上がりに牽引されたことが特徴と言えます。
また東京や首都圏から見て割安感が強く、また将来的な価格上昇の期待が高いため、物件への投資マネーが流入しており、金融機関も融資に積極的な姿勢を見せています。
ただ、日本全体で見た時に投資に適した売り物件は枯渇していると言われています。上昇率が高かった福岡も例外ではなく、投資家による物件への取得意欲は旺盛なものの、投資機会が限られ需給バランスがひっ迫しているのが実情です。
さらに現状では東京の価格上昇に追随するように、福岡をはじめ、大阪といった都市圏も不動産市況は活況ですが、金利引き上げ等による金融引き締め政策や経済情勢を考慮すると、2026年以降の上昇率はいずれの都市においても限定的になると予想され、不動産市況はピークアウトするとの懸念も出始めています。
不動産市況は政治や経済情勢に影響されるため、上昇基調だからといって安心せずに市場の動向を注視し、物件の売却時には見極めが必要でしょう。
※記事等でのデータのご利用にあたっては引用元として「株式会社TOCHU」である旨を記載ください
「TOCHU iBuyer」について
「TOCHU iBuyer」は当社が蓄積してきた直近2年分の約5,000件の取引実績に査定結果を含めたリアルな取引データを公開すると同時に、アルゴリズムにより実勢価格に近い査定価格が提示できるように設計された査定サイトです。当社は同サービスをどなたでも個人情報の入力不要で簡単にアクセスできるようにすることで、エリアごとの不動産の取引事例と対象の物件査定価格を手軽に確認できる環境を実現しました。
対象地域は、東京・神奈川・大阪・福岡の4都市となり、投資用マンション専門の売却査定サイトとして提供しています。
▼ 「TOCHU iBuyer」は以下のURLから体験いただけます ▼
URL:https://www.to-chu.co.jp/ibuyer/
株式会社TOCHUについて
株式会社TOCHUはLIXIL不動産ショップ約500加盟店中TOP10に選出されたほか、2025年Premium Grand Masterを受賞した不動産投資専門の売買プロフェッショナルです。ニッチ市場といわれる投資用不動産だからこそのノウハウと大手不動産会社にはない情報を強みに、経験豊富なスタッフと弊社独自の販売ネットワークを活用することで高値の売却を実現。累計取引件数20,000件を超える実績とオーナー様満足度93%を誇る、不動産投資売買取引のリーディングカンパニーです。
■ 会社概要
株式会社TOCHU
代表取締役社長:伊藤 幸弘
住所:東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス13階
企業サイト:https://www.to-chu.co.jp/
■ YouTubeチャンネル「不動産投資の歩き方」
URL:https://youtube.com/channel/UCiuOT7U9YNzLnxYKufO1PTQ?si=xzdzNjNv8xJ8Blhe
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