医療器材の再生処理の新ブランド「SALWAY」ブランドローンチをエイトブランディングデザインがトータルサポート
「ブランディングデザインで日本を元気にする」をコンセプトに活動する株式会社エイトブランディングデザイン(本社:東京都港区、代表:西澤明洋)は、株式会社名優(本社:千葉県八千代市、代表:山根貫志)の医療機関の中央材料室向け製品の新ブランド「SALWAY(サルウェイ)」のブランディングを担当いたしました。先進している欧州の基準を目指すブランディングにあたり、戦略からコンセプト、商品政策、ネーミング開発、ロゴ、WEBサイト、ブランドムービー、製品カタログ、展示会のデザインなど一貫したブランド構築をサポートいたしました。
■ブランディングプロジェクト発足の背景
株式会社名優は、欧米のユニークで優れた医療機器を輸入・販売するメーカーで、主に中央材料室、手術室・ICU、耳鼻咽喉科向けの製品を展開しています。医療機関での手術や診察に使用した器材を洗浄・滅菌し再び使用できるようにする業務を「再生処理」といい、それらの業務を行うのが中央材料室です。再生処理は、患者の命に関わる極めて重要な業務にもかかわらず、欧州に比べ、基準などの整備や正しい知識の浸透が遅れている日本の再生処理に対し一石を投じ、先進している欧州の基準を目指すべくブランディングプロジェクトが始動。再生処理の重要性の啓発と、日本の再生処理の精度向上を目指し、中央材料室向けプロダクトブランド「SALWAY」が誕生しました。
■ネーミング
再生処理の達成基準である「無菌性保障水準(Sterility Assurance Level)」を指す(SAL)と目指す道(WAY)をあわせたブランドネーミング「SALWAY(サルウェイ)」としました。SALを達成するための道を示し、現場で真摯に取り組む方々と共に歩むという思いを込めています。
■ブランドコンセプト
欧州基準に応える再生処理プロダクトブランド「SALWAY」のあらゆる活動の判断基準として、ブランドコンセプト「日本の再生処理を『再生』する」を開発。医療器材の再生処理の精度を向上させる製品やサービスを提供し、中央材料室で使命感を持って働く人々を応援します。
■3つの基準
全ては、真に安全な器材を供給し続ける中央材料室のために。SALWAYはこだわります。
■再生処理の4つのプロセス
再生処理の目的は、「無菌性保障水準(SAL)」を達成した器材をつくりだすこと。洗浄・組み立て・包装・滅菌、すべての再生処理プロセスを適切に行って初めて、SALが達成できます。今回のブランディングでは、再生処理に必要な製品群を、洗浄・組み立て・包装・滅菌の4つのプロセスのもとに整理。SALWAYは、これら全プロセスを網羅する製品群を取り扱うことで、プロセスの重要性を啓蒙しています。
■デザインについて
<ロゴデザイン>
ロゴデザインは、医療業界に必要な信頼性と合理的で堅牢な製品群の特性を、ボールドな文字とスクエアでシンプルにデザイン。2つの重なる四角で「確実に滅菌できるプロセスかを検証し、それが正しく繰り返されているかを毎回確認する」という、再生処理の基本である検証を重ねる様子を表現しています。中心の白い空間はロックされた滅菌状態を表しています。ブランドカラーは清潔感があり強さのある深くて鮮やかなブルーを採用。その他デザ
インにもロゴデザインのスクエアを展開し、ブランドイメージと世界観を強化しています。
<WEB・製品カタログ・ブランドムービーデザイン>
WEB、製品カタログでは、再生処理プロセスと製品を整理し理解しやすいように構成しています。特にWEBデザインでは、製品解説動画やよくある質問、インタビューなどの記事コンテンツを充実させ、現場の方々のお困りごとを解決し、仕事の重要性や価値を伝えることを目指しています。ブランドムービーでは、再生処理の命に繋がる取り組みと現場の人々の真摯な姿を伝えています。
SALWAYブランドサイト
https://meilleur.co.jp/salway/
動画ギャラリー
https://meilleur.co.jp/salway/video/
<配送用段ボール・展示会ブースデザイン>
配送用段ボールは、製品とお客様の最初の顧客接点でありブランドイメージを強く印象づけるために、箱全体にロゴのスクエアとブランドコンセプトを展開。ブラシ用の長細い段ボールは内容量により厚さを2段階に変更可能で、厚さを変更した時もスクエアパターンがつながるようにデザインを工夫しています。展示会ブースデザインでは、スクエアデザインでブランドの世界観を印象付けながら、プロセスに沿って製品を展示し、ブース全体で再生処理の全体像を表現しました。
株式会社名優 代表取締役 山根貫志氏より
再生処理の重要性が日本では理解されていませんでしたが、2000年、ガイドラインが刊行され、目指すべき姿が示されました。しかし、いまだ、全ての医療機関で適切な再生処理が行われるには至っていません。欧州の合理的な再生処理を日本でも普及させたい!その思いから、デザイン誌等で存じ上げていた西澤氏を訪ね、ブランディングに挑むことにしました。「SALWAY」の誕生で再生処理が日々確実に変わってきていることを実感しています。
1957年北海道生まれ。学習院大学フランス文学科卒業後、医療機器メーカーに入社。貿易、営業、製品開発を経験した後、1993年株式会社名優を創立。耳鼻咽喉科、手術室、中央材料室関連のユニークな製品を輸入し、
日本全国の医療機関にお届けする。患者、医療者ともに肯ける医療の実現を目指すなか、「癌!癌!ロックンロール」(産学社)、「医療現場の清浄と滅菌」(中山書店)などを出版。最近ではEZTYなど自社開発品の事業も展開する。
エイトブランディングデザイン 代表/ブランディングデザイナー 西澤明洋より
山根社長よりお話いただいて、はじめて医療機材の再生処理の大切さを知りました。今回のブランディングでは、再生処理、中央材料室の啓蒙を行うと同時に、それをしっかりと支える日本ではじめての再生処理プロダクトブランド「SALWAY」の誕生となりました。医療関係者の方々だけでなく、医療サービスを受ける一般の人々にも広く伝わり、日本の健康を支えるブランドに育っていってもらいたいと願っています。
1976年滋賀県生まれ。「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行う。リサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた、一貫性のあるブランディングデザインを数多く手がける。主な仕事にクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、スキンケア「ユースキン」など。著書に『ブランディングデザインの教科書』(パイ インターナショナル)ほか。デザイン誌での特集に『デザインノート/西澤明洋の成功するブランディングデザイン』(誠文堂新光社)がある。
エイトブランディングデザイン 担当ブランディングデザイナー 村上香より
名優の皆さまや現場従事者の方の話を伺い、問題意識をもって懸命に働いている人がいることに感動すると同時に、全ての医療現場がベストではない現状に、はがゆさと危機感を感じました。重要度の高い仕事であるにも関わらず業界内でもあまり知られていない、また地位が確立されていない分野なので、「重要度を伝えること」「現場の方が誇りを持てること」の2点を目標に、本当に役立つデザインを念頭にブランディングを伴走しています。
埼玉県生まれ。美術大学でグラフィックデザインを学び、デザイン事務所、広告制作会社を経験後、2014年エイトブランディングデザイン入社。スキンケア「ユースキン」、ヤマサ醤油「鮮度生活」「絹しょうゆ」等のブランディングプロジェクトに携わる。
【エイトブランディングデザインについて】
エイトブランディングデザインは「ブランディングデザインで日本を元気にする」をコンセプトに、ブランディングデザインのパイオニアとして、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行っています。
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