【いい夫婦の日調査】定年前50代夫婦に聞いた仕事とスキル・円満調査<妻編> 学び直しに取り組む夫を、妻の80.5%が高評価 「濡れ落ち葉」から「健康・生きがい」へ
夫に外で働いてほしい理由、学び直し夫で大きく変化

高齢者の就労支援を行う株式会社マイスター60(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山脇雅彦)は、11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ、全国の配偶者と同居する50代男性会社員500名と、50代会社員を夫に持ち同居中の全国の45歳以上の既婚女性500名、計1,000名を対象に「定年前50代夫婦に聞いた仕事とスキル・円満調査」を実施しました。第二弾として、夫の学び直し(リスキリング)に対する妻の評価と、夫婦の活動変化について発表いたします。
調査の結果、学び直しに取り組む夫を妻の80.5%が高く評価しており、妻が夫に家の外で働き続けてほしい理由も大きく変化することが明らかになりました。学び直しをしていない夫の妻は「経済的理由」が84.8%と最も多かったのに対し、学び直しをしている夫の妻では73.8%(-11.0ポイント)に減少し、代わりに「生きがい」(+17.8ポイント)、「精神的健康」(+18.1ポイント)、「身体的健康」(+15.8ポイント)が大幅に増加しました。特に「家にいられたくない」という、いわゆる「濡れ落ち葉」を避けたいという理由は43.9%から54.1%(+10.2ポイント)へ増加しましたが、同時に夫の健康や生きがいを重視する回答がそれ以上に増加しており、学び直しをしている夫の妻は経済面だけでなく夫自身の充実を重視する傾向が見られました。
※本調査の「学び直し(リスキリング)」とは、過去3年間で年数回程度以上、新しいスキルや知識の習得に取り組んでいることを指します。
<結果概要>
■「学び直しに取り組む夫」妻の80.5%が高く評価
■妻の83.8%が「夫に働き続けてほしい」と回答
■夫に働いてほしい理由、学び直しの有無で大幅な変化:
・経済的理由:84.8% → 73.8%(-11.0pt)・生きがい:31.4% → 49.2%(+17.8pt)
・精神的健康:36.0% → 54.1%(+18.1pt)・身体的健康:36.7% → 52.5%(+15.8pt)
■学び直しをしている夫の妻、生成AI活用率3.1倍(8.5% → 26.4%)
夫婦での余暇活動(週1回以上)+17.6pt(38.0% → 55.6%)
1泊以上の夫婦での旅行頻度、約1.7倍(45.6% → 76.4%、+30.8pt)
学び直しに取り組む夫への妻の評価80.5%、妻の83.8%が「夫に家の外で働き続けてほしい」


50代会社員を夫に持つ既婚女性500名に、配偶者(夫)が過去3年間で学び直しに取り組んでいるかを聞いたところ、積極的に取り組んでいる(週1回以上)が4.0%、定期的に取り組んでいる(月1~数回程度)が3.4%、たまに取り組んでいる(年数回程度)が7.0%と、合わせて14.4%が取り組んでいると回答しました。学び直しに取り組んでいる夫を持つ妻72名に、夫の学び直しをどう評価しているか聞いたところ、「とても評価している」が45.8%で、「やや評価している」が34.7%で合わせて、80.5%が評価していることがわかりました。
また、配偶者(夫)にはなるべく家の外で働き続けてほしいと思うかを聞いたところ、全体の83.8%(419名)が「働き続けてほしい」と回答しました(2019年調査時は86.5%<同一条件/同一サンプル数>)。この傾向は学び直しの有無に関わらず強く、妻の多くは夫に家の外で働き続けることを期待していることが明らかになりました。
夫に働いてほしい理由が変化 「経済」減少、「健康・生きがい」大幅増加

配偶者(夫)に家の外で働き続けてほしいと回答した419名の中で、学び直しの有無が特定できた325名(学び直しをしていない夫の妻264名、学び直しをしている夫の妻61名)に、夫に外で働き続けてほしい理由を聞いたところ、学び直しの有無で理由が明確に変化していることがわかりました。学び直しをしていない夫の妻(n=264)では「経済的理由」が84.8%(224名)が最も高く、次いで「家にいられたくない」43.9%、「身体的健康のため」36.7%、「精神的健康のため」36.0%、「生きがいを持ってほしい」31.4%と続きました。
一方、学び直しをしている夫の妻(n=61)では、「経済的理由」が73.8%(45名)と11.0ポイント減少した一方で、「精神的健康のため」が54.1%(+18.1ポイント)、「身体的健康のため」が52.5%(+15.8ポイント)、「生きがいを持ってほしい」が49.2%(+17.8ポイント)と大幅に増加しました。
夫が学び直しに取り組むことで、妻の意識が「経済的な依存」から「夫の健康や幸せを重視する」方向へと変化していることが明らかになりました。
価値観の変化が夫婦関係にも好影響 円満率72.2%(+5.4pt)

次に、夫婦関係全体について見ていきます。夫が学び直しをしていると回答した妻(72名)と、夫が学び直しをしていないと回答した妻(316名)を比較してみると、学び直しをする夫を持つ妻の夫婦円満率は72.2%(52名/72名)で、学び直しをしない夫の妻66.8%(211名/316名)より5.4ポイント高い結果となりました。
夫の向上心や学ぶ姿勢が妻からの評価を高め、経済面だけでなく夫の健康や幸せを願う気持ちを強めている。その結果、夫婦関係の満足度も高まっていると考えられます。
学び直しをしている夫の妻は、生成AI活用・余暇活動・夫婦での宿泊旅行も活発

学び直しに取り組む夫を持つ妻は、妻自身の行動も活発であることが明らかになりました。仕事で週1回以上生成AIを活用している妻の割合は、学び直しをしていない夫の妻では8.5%だったのに対し、学び直しをしている夫の妻では26.4%と3.1倍に達しました。
また、夫婦での余暇活動の頻度を聞いたところ、学び直しをしていない夫の妻では週1回以上が38.0%だったのに対し、学び直しをしている夫の妻では55.6%と17.6ポイント増加しました。具体的な余暇活動の内容では、「1泊以上の旅行(海外・国内)」が学び直しをしていない夫の妻で45.6%だったのに対し、学び直しをしている夫の妻では76.4%と約1.7倍(+30.8ポイント)に達しました。学び直しに取り組む夫と、生成AI活用や余暇活動に積極的な妻との間に関連性が見られます。
【まとめ】「専門スキル」と「これからの学び」は夫婦円満と関連
―妻の意識も「経済依存」から「夫の健康・生きがい重視」へ―
今回の一連の調査で、定年を控えた50代夫婦において、「過去に培った専門スキル」と「これからの学び直し」の両方が、キャリア・夫婦関係・生活の質と関連していることが明らかになりました。

専門スキルと学び直しの相関関係
第一弾調査では、専門的な資格・スキルを持つ夫は、持たない夫と比べて学び直し(リスキリング)実施率が4.9倍(38.8% vs 7.9%)、生成AI活用率が2.4倍(37.9% vs 15.7%)と大幅に高く、夫婦円満率も13.5ポイント高い(73.6% vs 60.1%)ことがわかりました。専門性の保有と、継続的な学習意欲、そして良好な夫婦関係の間に、何らかの関連性が観察されました。
妻の意識変化:「経済依存」から「夫の健康・生きがい重視」へ
第二弾調査では、学び直しに取り組む夫への妻の評価が80.5%と高く、さらに妻が夫に「家の外で働き続けてほしい」と思う理由にも顕著な変化が見られました。学び直しをしていない夫の妻では「経済的理由」が84.8%と最も多かったのに対し、学び直しをする夫の妻では73.8%(-11.0ポイント)に低下。代わりに「精神的健康のため」54.1%(+18.1ポイント)、「身体的健康のため」52.5%(+15.8ポイント)、「生きがいを持ってほしい」49.2%(+17.8ポイント)と大幅に増加しました。妻の意識が「経済的な依存」から「夫の健康や幸せを願う」という方向へと変化している傾向がうかがえます。
生活面での活動性との関連
学び直しに取り組む夫を持つ妻は、妻自身の行動も活発である傾向が見られました。生成AI活用率が3.1倍(26.4% vs 8.5%)、夫婦での余暇活動(週1回以上)が17.6ポイント高く(55.6% vs 38.0%)、夫婦での1泊以上の旅行頻度も約1.7倍(76.4% vs 45.6%、+30.8ポイント)となっており、夫の学ぶ姿勢と家庭生活全体の活動性の間に関連性が見られました。夫婦円満率も72.2%と、学び直しに取り組まない夫の妻の66.8%を5.4ポイント上回っています。
人生100年時代の新たな「定活」のかたち
50代は「これまでに身につけてきた力」と「これから身につける学び」が交わる重要な時期です。本調査では、こうした過去の経験と新しい学び直しの両方が、仕事の自己評価や配偶者からの評価、夫婦関係の満足度、生活の充実度など、多方面で良い影響と関連していることが確認されました。
50代にとって、これまで培ってきた経験を活かしながら“今からでも身につけられる”スキルや学び直しに取り組むことは、キャリアだけでなく夫婦の幸福感にもつながる重要な選択肢といえるのではないでしょうか。
<調査概要>
有効回答数 ・配偶者と同居する全国の50代既婚会社員男性500名
・50代会社員を夫に持ち同居中の全国の45歳以上の既婚女性500名 計1,000名
調査期間 2025年10月31日~2025年11月4日
調査方法 インターネットリサーチ
※本調査の「専門的な資格・スキル」とは、国家資格・業界資格に加え、特定分野での実務経験や専門的な技術・知識を含む自己申告ベースの定義です。
※「生成AI活用率」とは、仕事で週1回以上生成AIを利用していると回答した方の割合を指します。
※「学び直し(リスキリング)実施者」とは、過去3年間の学び直し実施頻度を、積極的に取り組んでいる(週1回以上)、定期的に取り組んでいる(月1~数回程度)、たまに取り組んでいる(年数回程度)と回答した方の合計を指します。
※「夫婦円満率」とは、配偶者との夫婦仲を「とても仲が良い」「どちらかというと仲が良い」と回答した方の割合を指します。
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とはならない場合があります。
※報道関係者におかれましては、本リリースを掲載・報道または引用する場合には、「マイスター60調べ」と付記のうえご使用くださいますようお願い申し上げます。
第一弾調査結果(2025年11月12日発表)は以下のプレスリリースでご確認いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000035559.html
2019年に実施した調査結果は以下でご確認いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000035559.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000035559.html
社長メッセージ

「志」をつないで高年齢者に活躍の場を提供、社会に貢献します。
マイスター60は1990年の設立以来の経営理念をベースに、「年齢は背番号 人生に定年なし®」を共通の価値観として事業を展開、これまでに建設・施設管理をはじめとする技術部門を中心に9,200人を超える高年齢求職者と企業とのマッチング実績を積み上げてまいりました。
日本経済が長く続いたデフレ環境を脱却して再び成長期に入ろうという環境下、マイスター60は“社会インフラを支える技術サービス連邦を構築する”というマイスターグループのパーパスを共有して、これまでに蓄積した経験・ノウハウを活かして働く意欲のある高年齢者に寄り添いながら、働き甲斐のある職場をこれからも提供してまいります。
高年齢求職者と有為な人材を求める企業とを結び付けることは少子高齢化が進展する社会において非常に意義のある事業と認識しています。マイスター60自体が高いエンゲージメントを持った活力ある高齢者集団として、求職者様と企業様の様々なニーズにフレキシブルに対応して、建設・施設管理にとどまらず事務部門を含めた幅広い分野での雇用創出にチャレンジしていきます。これからも皆様の変わらぬご支援ご指導を宜しくお願い申し上げます。
マイスター60では設備管理者などのエンジニアをメインとしたシニア人材の派遣・紹介事業を展開しています
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③経営管理職(中小企業の次期社長候補・補佐/経営顧問/経理・人事・総務部長など)
④専門技術職(機械・電気設計/化学/IT/工場生産管理/品質管理など)
マイスター60について


【会社概要】
会社名 株式会社マイスター60
代表 取締役会長 平野 茂夫
取締役社長 山脇 雅彦
設立 1990年2月1日
所在地 〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目5番5号 岩波書店一ツ橋ビル6F
資本金 1,000万円
社員数 360名(2025年3月31日時点)
電話番号(代表) 03-5657-6360
FAX番号 03-3453-1666
URL https://www.mystar60.co.jp/
事業内容 人材派遣、職業紹介等の人材サービス
[労働者派遣事業許可番号]派13-304122
[有料職業紹介事業許可番号]13-ユ-303702
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