Nexperia、生産能力拡大に向け2021年/2022年に7億米ドルを投資

世界の半導体市場の回復に向けて新しい技術、ラボ、人材に投資

必要不可欠な半導体のエキスパートであるNexperia（本社：オランダ、ナイメーヘン）は、世界的な成長戦略の最新ステージとして、欧州ウェハ・ファブ、アジアのアセンブリ工場、世界の研究開発拠点において今後12～15か月間で7億米ドルの投資を行うと発表しました。

新規投資により、すべての拠点での生産能力を拡大するとともに、窒化ガリウム（GaN）ワイドバンドギャップ半導体やパワーマネジメントICなどの分野に対する研究開発をサポートします。また、Nexperiaは半導体設計者やエンジニアの新規採用を検討しており、今回の投資はこうした採用活動もサポートします。

Nexperiaの最高執行責任者（COO）のAchim Kempeは、次のように述べています。「昨年上半期の困難な時期以降、回復を遂げている世界の半導体市場は現在、エキサイティングな時期を迎えています。Nexperiaは2020年第3四半期と第4四半期に需要が加速し、2020年に14億米ドルの堅調な製品売上高を計上しました。この勢いは現在まで維持されており、今後も長期的に継続すると私たちは期待しています。7億米ドルの投資により、私たちは需要の増大に対応する製品の量産に必要な技術と生産能力の継続的な提供が可能になります」。

投資により、ドイツのハンブルク・ファブのウェハ生産能力は現在の月産35,000枚超（8インチ相当。半導体年産で年間700億個相当）から、2022年半ば以降、20%増大します。また、英国のマンチェスターのNexperiaの専用TrenchMOSファブ工場のウェハ生産能力は、現在の月産24,000枚（8インチ相当）から、2022年半ばまでに10%増大します。

ドイツ、ハンブルクのNexperiaウェハ・ファブ

 

 

研究開発活動も、すべての拠点でのラボやその他施設の新設により、大幅に拡大します。投資の対象には、アナログおよびロジック・ビジネス・グループの拠点があるオランダのナイメーヘンのNexperia本社も含まれます。また、Nexperiaは主にさまざまな技術分野のポジションで世界的に200名超の新規採用を検討しており、採用活動も強化します。

この投資は世界的な成長の実現、業界での実績と市場シェア拡大に向けたNexperiaの戦略に沿ったものです。NexperiaのMOSFET/GaN FETビジネス担当ゼネラル・マネージャのToni Versluijsは、次のように述べています。「パンデミックの前でもNexperiaは強力な世界的成長戦略を取ってきました。そうした努力が現在、成果を生んでいます。その一例として、マンチェスターの新8インチ製造ラインからの初のパワーMOSFETのリリースが近々予定されています。回復が継続する中、私たちは工場と研究開発施設での製品、プロセス、人材に対する投資にコミットしています。こうした一貫した活動は、パワー半導体分野への長期的な将来性に対する私たちの確信を反映したものです」。

詳細については、http://www.nexperia.com/about をご覧ください。

Nexperiaについて
Nexperia（https://www.nexperia.com/）は世界ですべての電子設計に求められる必要不可欠な半導体やコンポーネントの量産のエキスパートとして、世界をリードしています。Nexperiaはダイオード、バイポーラ・トランジスタ、ESD保護デバイス、MOSFET、GaN FET、アナログ/ロジックICなどの広範な製品ポートフォリオを提供しています。本社はオランダのナイメーヘンで、年間製品出荷数は900億を超えており、各製品は自動車業界が設定した厳格な基準に適合しています。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能の面で効率のベンチマークとして高い評価を得ており、貴重な電力とスペースを節減し業界をリードする小型パッケージで提供されています。

Nexperiaは数十年間にわたって世界のリーディング企業に製品を供給してきた実績を持っており、アジア、欧州、米国で12,000名を超える従業員を雇用しています。NexperiaはWingtech Technology Co., Ltd.（600745.SS）の子会社であり、広範なIPポートフォリオを有し、IATF 16949、ISO 9001、ISO 14001、OHSAS 18001の認証を取得しています。