tonari、地域製造業各社と資本提携: “不要な移動を減らす”常時接続インフラとして、製造業DX・技術継承用途で導入拡大

本社・工場・海外拠点を「ひとつの現場」としてつなぎ、多拠点運営・人材不足時代の現場連携を支援

tonari

1906年創業、名古屋に本社を構える 総合設備工事会社の(株)山田商会、図面を広げながら現場の導線を確認

出張コスト高騰や人手不足を背景に、製造業を中心に導入が広がる空間接続システム「tonari」を開発する tonari株式会社(本社:東京都)は、株式会社リバネスをはじめ、長谷虎紡績株式会社、株式会社山田商会ホールディング、能代電設工業株式会社など、地域に根ざした製造業・インフラ関連企業との資本提携を実施しました。

また、一部企業では、本社・工場間コミュニケーションに加え、パートナー企業や地域企業との継続的なコミュニケーション基盤としても、tonariの導入・活用が進んでいます。

国内外8拠点の製造・デザイン・営業拠点を tonari で常時接続し、“ひとつの現場”のような環境で製品開発を行うNormal Lab

航空燃料価格の高騰や出張コストの増加を背景に、製造業では「頻繁な移動を前提とした連携」の見直しが進んでいます。特に、本社・工場・海外拠点をまたぐ企業では、日常的なコミュニケーションや迅速な意思決定の重要性が高まる一方、移動負担や人手不足の深刻化により、「移動を減らしながら、現場連携の密度を維持する」ニーズが強まっています。

さらに、製造業では近年、一企業内に留まらず、地域企業同士や異分野企業が知識・技術を共有しながら新たな価値を共創する動きも広がっています。こうした中、距離や拠点を越えて継続的につながり、日常的に協働できるコミュニケーション環境の重要性が高まっています。

また近年では、国や自治体による製造業DX・技術継承支援の流れの中で、ベテラン依存になりがちな暗黙知や現場ごとの創意工夫・実践知を、組織・拠点を越えて次世代へ継続的に共有していく重要性も高まっています。

“ひとつの現場”を実現する、空間拡張システム「tonari」とは

日常的に気配や空気感を共有し、離れた工場・拠点間でも自然に声を掛け合える常時接続環境

tonariは、等身大・超低遅延・常時接続を特徴とする空間接続システムです。離れた拠点同士を、まるで一つの空間のようにつなぎ、自然なコミュニケーションや継続的な協働を可能にします。

ビデオ会議のように「会議を開始する」のではなく、日常的に気配や空気感を共有できる環境をつくることで、本社・工場・研究開発拠点など、離れたチーム同士でも自然に声を掛け合える状態を実現します。

  • 「さっと質問したい」

  • 「現場の人の意見が欲しい」

  • 「この図面を一緒に確認したい」

といった、これまで移動や対面を前提としていたコミュニケーションを、より自然かつリアルタイムに行うことが可能になります。

現在は、本社・工場間コミュニケーション、海外製造拠点との協働、研究開発・設計チーム間連携などを中心に、製造業・地域企業を中心に導入が広がっています。

同じバックヤードにいるような感覚で、発生した課題をその場で確認できる

株式会社松田電機工業所での活用事例

株式会社松田電機工業所では、tonariを本社・技術センター・現場間で常時接続し、拠点間の壁を感じさせないコミュニケーション環境を構築しています。研究開発部門をはじめ、複数拠点に分かれたチームをシームレスにつなぐことで、図面確認や設計相談、現場との細かなコミュニケーションを日常的に行える状態を実現しています。

同社では、tonariを単なる効率化ツールではなく、“組織や拠点を越えて自然につながる状態”をつくるための環境として位置づけています。

本社と技術センター間で、プロトタイプについて確認を行う技術エンジニアとデザイナー。
シェアスクリーンや携帯カメラを活用し、細かな仕様や質感をリアルタイムに共有できる。

現場担当者からは、「これまでは、“わざわざ会議を設定するほどではないけど、少し確認したい”という場面でも、電話やメールでは相手の状況や空間が見えないため、細かいニュアンスが伝わりづらいことがありました。tonariが入ってからは、相手の空間や様子を見ながら、その場で自然に相談できる場面が増えています」といった声も上がっています。

また、常時接続によって“今誰がいるか”“今どんな状況か”が自然に伝わることで、これまでオンライン会議化されていた確認や相談が、より日常的でスピーディなコミュニケーションへと変化しています。

松田電機 事業開発推進室の河村繁氏は、「重要なのは、会議のために使うことではなく、“そこにあることが自然になる”ことです。製造業では、必要な時だけつながるのではなく、日常的につながっていることで生まれるコミュニケーションや気づきがあります。今後は社内利用にとどまらず、パートナー企業や海外拠点との連携を通じて、より開かれた製造業ネットワークへ発展していく可能性を感じています」と語ります。

同社では現在、社内利用に加え、将来的には企業や地域を越えた新しい製造業ネットワークへの展開も視野に入れています。

出資企業コメント

リバネスと共に目指す、全国の地域企業・知識製造業ネットワーク形成

これからの産業は、一社の中だけで完結するのではなく、地域や専門領域を越えて知識をつなぎ、新しい価値を共創していくことがますます重要になります。地域企業同士が知識や現場感覚を共有しながら、新しい知識製造業ネットワークを形成していく取り組みとして進められています。

今回の取り組みでは、地域企業・研究機関・ベンチャー企業などが、日常的につながりながら知識や実践知を共有できる環境づくりも視野に入れられています。全国の地域企業・知識製造業ネットワークを形成していくためのインフラとしても活用が期待されています。

株式会社リバネスとみずほ銀行が共催する「全国知識製造会議2026」の集合写真

株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸 幸弘氏 コメント

「これからの企業は、一社の中だけで完結するのではなく、地域や専門領域を越えて知識をつなぎ、新しい価値を共創していくことがますます重要になります。

リバネスでは、そのような取り組みを『知識製造業』と呼び、全国の地域企業・研究者・ベンチャー企業との連携を進めています。近年では、経営者同士がお互いの現場や課題感を共有しながら、新たな協業や挑戦が生まれるケースも増えてきました。

tonariは、単なる遠隔会議システムではなく、離れた現場同士が日常的につながり、偶発的な対話や新しい発想を生み出せる環境をつくる存在だと感じています。

今回の取り組みを通じて、地域に点在する知識や技術、そして企業同士のつながりがより自然に広がり、新しい知識製造業ネットワークが全国に形成されていくことを期待しています。」

能代電設工業株式会社 代表取締役社長 山田 雄太氏 コメント

拠点を越えて、社員との日常的な対話を大切にする山田社長

「当社は秋田県能代市を本社に、事業エリアの拡大とグループ会社の展開を通じて、北海道・首都圏・関西などへとネットワークを広げてきました。

今後さらに拠点を増やしていく予定であり、多拠点化・グループ化が進む組織の中で、社員一人ひとりとの直接的な対話の機会をいかに保ち続けるか――これが大きな課題となっていました。その解決策として導入したのがtonariです。

地方の現場には、外部に十分知られていない確かな技術や知見が積み重ねられています。一方で、物理的な距離や企業間の境界によって、それらが社外とつながりにくいのが実情です。

tonariの常時接続によって、離れた拠点やグループ会社の間にも、偶発的な出会いや気軽な対話が自然と生まれるようになりました。そこから新たなアイデアや組織を越えたシナジーが立ち上がる手応えを感じています。また、手元の細かな動きまで鮮明に共有できる特性は、日常会議にとどまらず、工具を用いた実践的な技術講習など、現場ならではの活用にも応用できると見込んでいます。

今後、グループを含めた拠点がさらに広がっていく中でも、地域企業が培ってきた実践的な技術や現場感覚をtonariを通じてシームレスに共有し、枠にとらわれない新しい挑戦へとつなげてまいります。」

株式会社山田商会ホールディング 代表取締役社長 山田 豊久氏 コメント

「これまで私たちは、ガス・水道・電気といった生活インフラを通じて、人々の“あたりまえ”の暮らしを支えてきました。その中で、これからの時代は、拠点や企業、地域を越えて知識や技術を掛け合わせていくことが重要になると感じています。

tonariは、単なるオンライン会議ツールではなく、人と人が自然につながり、新しいアイデアが生まれる環境をつくる存在だと感じています。今後も、地域に根ざした企業として培ってきた現場力と、新しい知識や技術を組み合わせながら、これからのコミュニケーションのあり方を追求し、新しい暮らしも支えていきたいと考えています。」

長谷虎紡績株式会社 代表取締役 長谷 享治氏 コメント

「私たちはこれまで、繊維産業の中でものづくりを続ける中で、技術や設備だけではなく、“人と人とのつながり“こそが、新しい価値や産業を生み出す源泉だと感じてきました。近年は、地域企業や製造現場に優れた知識や技術があっても、距離や組織の壁によって、それらが十分につながり切れていない場面も多くあります。これまで日本の産業発展を支えたのは、単なる技術革新だけではなく、『イノベーション・ハブ』となる場と、そこで育つ“人づくり“だったと強く感じています。

今回の取り組みは、単なるコミュニケーションツールの導入ではなく、地域企業や研究者、ベンチャー企業が日常的につながり、新しい知識や挑戦が生まれる“知識製造業のキャンパス“をつくる挑戦だと考えています。長谷虎紡績としても、自社だけの成長ではなく、地域や産業全体の未来につながる知識循環のハブとなれるよう、今後も挑戦を続けていきます。」

地域企業・製造業領域での展開強化に向けた、今後の tonari の取り組み

「日本の製造業は、世界でも高い技術力や現場力を持つ地域企業によって支えられています。実際、日本企業の99.7%を占める中小企業の中には、世界に誇れる技術や現場知識を持つ企業が数多く存在しています。

一方で近年は、人材不足や後継者不足、多拠点化、海外展開などを背景に、“距離を越えてどう日常的につながり続けるか”が大きな課題になっています。今後は、日本国内の地域企業・製造業を基盤としながら、東南アジアをはじめとするグローバル製造業領域との連携も進め、『移動を前提にしない継続的な現場連携インフラ』の構築を通じて、日本のものづくり現場で培われてきた技術や創意工夫を、より広く世界へつないでまいります。」

— tonari 創業者 川口 良、タージ・キャンベル


【tonari株式会社】

等身大のスクリーンを介して2つの空間をつなぐコミュニケーションツール tonari を開発する2018年創業のスタートアップ企業。2020年に法人向けの販売を開始して以来、JR東日本やNTT西日本、ハーバード大学、介護施設など、欧米や東南アジアを含む国内外のさまざまな施設に導入されています。tonariは他拠点間のシームレスなコミュニケーションを可能にし、物理的な距離による境界のない世界を目指し、新しい働き方による事業創出に貢献します。

ホームページ : tonari.no

導入事例 : stories.tonari.no

Facebook : facebook.com/heytonari

Instagram : instagram.com/heytonari

tonariは、さまざまな現場で日常的なコミュニケーションを支えています

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会社概要

tonari株式会社

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URL
https://tonari.no/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区
電話番号
-
代表者名
タージ キャンベル・川口 良
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年06月