「第13回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワード2025」にて「Be supporters!」活動が優秀賞を受賞
高齢者施設の高齢者・職員が地元サッカークラブを応援することで、様々な物語が生まれていることが評価
サントリーウエルネス(株)は、当社が推進する「Be supporters!(ビーサポーターズ)」活動が、「第13回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワード2025」(以下、本アワード)、「INNOVATION OF THE YEAR – ACTIVE AGEING - LIFESTYLE PROGRAMME」部門のファイナリスト(優秀賞)として、表彰されたことをお知らせします。
■本アワードの概要
本アワードは、アジア太平洋地域における高齢者ケアに関する優れたイノベーションを、各国の有識者で構成される審査委員が評価し、部門ごとに表彰するものです。「高齢者介護業界のオスカー(The Oscars of Eldercare)」とも呼ばれ、毎年、世界中の国・地域から数百件にのぼるエントリーがあります。シンガポール拠点のAgeing Asia社が主催しており、今年で13回目を迎えます。
表彰式は、2025年4月7日(月)から11日(金)までシンガポールにて開催された、介護や高齢者に関わるカンファレンスや展示会などを行う国際イベント「Ageing Asia 2025 World Ageing Festival」内で行われました。

■受賞した「Be supporters!」とは
「Be supporters!」は高齢者施設の利用者や認知症の方など、普段は周囲に「支えられる」場面の多い方が、地元のJリーグのクラブの”サポーター“になることで、「支える」存在になることを目指す活動で、サントリーウエルネス(株)とJリーグが共同で推進しています。「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ」をコンセプトとしており、活動が始まった2020年12月から2024年12月までの参加者は、全国約230施設・延べ約1万人に広がっています。
活動開始以来、高齢者施設の従業員の方から、「利用者に応援する好きな選手ができた」「脚が不自由で歩行器を使っている利用者が、好きな選手の写真を見るために、自力で一歩踏み出した」「腕が不自由でリハビリに積極的ではない利用者が、応援しているときは腕を挙げて手を叩く」「部屋に閉じこもりがちだった利用者が、他の方と一緒に応援することで笑顔が増えた」といった声をいただいています。
そうした中、サントリーウエルネス(株)生命科学研究所では、「Be supporters!」活動をきっかけに参加者に起きた事象と感情・行動を構造化し、「応援活動」と幸福度の関係性を明らかにする研究を進めています。2024年には研究成果として、活動への参加で高齢者の心が動くことをきっかけに、仲間ができ、自分の存在や役割を認められると同時に、人とのつながりが生まれたことで少しずつ幸福度が進展したことをまとめ、11月に開催された「第43回日本認知症学会学術集会」にて発表しました。
※参考Webサイト
・高齢者施設の利用者の幸福度が「推し活」とともに段階的に進展することを確認(2024年11月22日付ニュースリース)

■審査員からのメッセージ
医療法人社団 悠翔会 理事長 佐々木淳医師
このたびの受賞、おめでとうございます。私は本アワードに審査員として関わらせていただいています。「Be supporters!」では、ワクワクする気持ちや恋愛感情など、施設からは一見縁遠いと思われがちな、人生を豊かにする感情が垣間見られる物語が多く生まれています。入居前のその人らしい人生が、入居後もずっと続いているかのような状態となっていることが印象的で、新しい介護の在り方を示しているのではないかと思います。

■サントリーウエルネスが「Be supporters!」を推進する理由
サントリーウエルネス(株)は、「ひとりひとりの『生きる』を輝かせる~体と肌と心のつながりを通じて~」というミッションのもと、健康食品や美容商品を年間延べ200万人超のお客様にお届けしています。人生100年時代の今、「健康寿命」だけではなく、幸せを感じることができる期間である「幸福寿命」の延伸も大切なことと捉え、共生社会の実現に貢献していきます。その具体的な活動として、今後も「Be supporters!」やその参加者を対象とした研究を推進し、いくつになっても自分らしく輝いて生きることの大切さを発信していきます。
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