植物由来の環境系新素材「PlaX™️」を開発するBioworksが瀧定名古屋、小西安と資本提携
製造、販売パートナーとの連携を強化し、繊維事業の拡大を推進
これにより、Bioworksは自社開発のカーボンニュートラル素材「PlaX™(プラックス™️)」繊維の生産から販売までを行うサプライチェーンを強化します。繊維企業と歴史的に深いつながりを持ち生地開発に実績のある繊維商社の瀧定名古屋と化学品商社で海外ネットワークが強い小西安、また8月に当社と資本業務提携を締結した、PlaXの原料であるポリ乳酸(PLA)の生産工場を立ち上げるLG化学の3社を株主として迎え、海外でのサプライチェーン構築と「PlaX™️」の販路拡大をさらに推進してまいります。
資本提携の背景と目的
「PlaX™️」は、Bioworksが独自に開発した植物由来の添加剤をPLAに加え、PLAが持つ耐久性や耐熱性、染色などの課題を解決した新しいカーボンニュートラル素材です。世界的な人口増加に伴い生産量が増加している石油由来の合成繊維への置き換えとして、これまでアパレルブランドのベビーウェアやインナーウェア、カットソーなどに採用されています。今後も原材料であるPLAを安定的に確保し、より多くの衣類メーカーやアパレルブランドにてPlaXの活用を進めるべく、生地開発や海外ネットワークに強みを持つ2社と資本提携の締結に至りました。
今回調達した資金をもとに「PlaX™️」の販路および顧客基盤の拡大、また原料調達から海外でのサプライチェーン構築に取り組み、環境配慮素材の繊維市場拡大を推進し、アパレル産業における持続可能性の向上に貢献してまいります。
各社との主な協業目的
・LG化学:繊維用途PLAの開発、グローバル展開
・小西安:海外でのサプライチェーン構築
・瀧定名古屋:生地開発およぴ販売パートナーとして、PlaX™の国内外における販路拡大
PlaX™️(プラックス™️)とは
「PlaX™️」は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチック「ポリ乳酸(PLA)」に、当社が独自に開発した「植物由来の添加剤」を加えることで、品質と機能をアップデートしたカーボンニュートラルな新しい素材です。
石油由来の合成繊維であるポリエステルなどの代替はもちろん、新たな用途への展開も進む新しい素材として世界的に注目を集めています。
《PlaX™️の特長》
・ポリエステルと比較して糸製造時のCO2排出量を41%削減。
・微生物によって水やCO2に分解される「生分解性」を持つ。
・廃棄物から同等の素材を再生産する「ケミカルリサイクル」と相性が良く、資源を循環させるクローズドループの実現に向けた研究開発が進む。
・焼却廃棄時のCO2排出量を大幅削減。ダイオキシンなどの有害物質も発生しない。
瀧定名古屋について
1864年に創業し、150年以上の歴史を誇る、原料及びテキスタイルとアパレル製品を扱う繊維専門商社。現在は原料・服地・アパレルなど各種繊維製品の企画開発から仕入・生産・販売までを一貫して手がけ、国内はもとよりヨーロッパやアメリカ、アジア各地にマーケットを広げています。また、資材調達や開発、生産体制においても国内、中国、東南アジアなどの各拠点にネットワークを築き、多角的にビジネスを展開しています。
小西安について
小西安は1828年創業の化学品専門商社です。日本橋にて薬種・染料問屋から始まり、現在では基礎化学品をコアビジネスとしながら、電子材料及びライフサイエンスを含む各分野の先端材料、環境配慮型商品に至るまで多岐にわたるニーズに応えています。海外はシンガポール、マレーシア、中国上海、タイ、台湾に拠点を有し、アジア圏を中心にインド、欧米にも取引を展開しています。お客様からの信頼度において世界No.1の化学品専門商社を目指しています。
Bioworksについて
Bioworksは2015年に設立したスタートアップです。ポリ乳酸新素材「PlaX™️」の研究・開発を背景とするプランニング・プロデュースによって地球と人類がともに健やかに生きられる未来を生み出していくマテリアルクリエイションカンパニーとして、持続可能な循環型社会の実現を目指します。
■ Bioworks株式会社
代表取締役CEO :今井行弘
本社 :京都府相楽郡精華町光台1-7けいはんなプラザラボ棟7F
設立 :2015年
資本金 :17億7,285万円(資本準備金含む)/ 2023年9月27日時点
事業内容 :改質ポリ乳酸コンパウンド(PlaX™️)及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
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