サンカクシャが、こども家庭庁に「親を頼れず孤立する若者支援に関わる提言」を提出
若者の貧困・孤立解決に向けて政・経済界と連携を強化
経済的に困窮状況にある若者の支援に取り組む特定非営利活動法人サンカクシャ(本部:東京都豊島区、代表理事:荒井佑介)は1月29日、”親に頼れず孤立する若者支援“をテーマに、経済同友会(本部:東京都千代田区、代表幹事:新浪剛史)と共催にて「若者の貧困解決に向けて」と題したパネルディスカッションを開催しました。当日は、国会議員(代理含む)41名、経済同友会会員及び関係者76名による計117名が出席、政・経済界における本件への関心の高さがうかがえました。
本イベントにはこども家庭庁より渡辺由美子長官も登壇、若者支援のニーズに対応すべく地域のハブ機能を強化する仕組みづくりなど、こども家庭庁として取り組んでいることの紹介、続いて経済同友会新浪代表幹事・サントリーホールディングス代表取締役社長が、過去にサンカクシャの活動場所を訪問した際に強く衝撃を受けた経験を語り、同友会として推進している”共助資本主義“の枠組みのなかでソーシャルセクターとの連携を強めていく意思を改めて強調しました。サンカクシャ 代表理事の荒井は、は、未だ社会的に広く認知されていない「若者の貧困と孤立」の背景と実態について事例をあげて説明をしました。孤立する若者が増え続けるなか、困難を抱える若者の自立をサポートするために政府として、また企業・経営者レベルで具体的に何ができるのか、パネルディスカッションでの議論となりました。
■「個別のテーマに分けて若者支援を議論するのではなく、包括的に議論する場を設けて欲しい。」
ディスカッションのなかで荒井が、困難を抱える若者の居場所づくりや住居の提供など様々な課題を包括的に議論するための支援部会と若者支援議員連盟の設置を提言。会場に参加していた国会議員数名がその場で次々賛同、具体的な政策立案に関心を示すなど会場は熱気にあふれ、4つの提言からなる「提言書」が渡辺長官に手渡されました。
またサンカクシャの今後の方向性として、闇バイトや犯罪などに巻き込まれがちな若者を3年かけて伴走支援し、企業で活躍できる人材に育てる構想を共有。雇用をうみだす「若者活躍プラットホーム」の立ち上げを提案しました。当日参加した企業に広く協働を呼びかけ、今後更に連携を強化していく必要性について訴えました。
■「孤立する若者支援に対して、企業が一緒になって取り組んでいくことが重要」
パネルディスカッションの中で、新浪代表幹事は「自分も知らなかったが、サンカクシャさんの現場を視察して、今孤立して居場所がどこにもないという若者が22万人もいると聞き驚いた。企業がもっているノウハウや、資金力、人材を活用してこの社会課題を一緒に解決していくことが重要です。」と強調し、最後は「貧困の連鎖をなくす。若い人が夢をもてるような社会にしていかないといけない。」という言葉で、会を締めくくりました。
パネルディスカッション その他主なポイント:
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18歳~25歳くらいまでの”親を頼れない若者“の公的支援が手薄。
自立のためには、①安心 ②意欲 ③自信の3つのステップが重要。まずは若者と信頼関係を構築、安心できる居場所や住まいを提供したうえで、生きる意欲を高める体験や自信がもてる就労支援など、継続した3年間の伴走支援が必要。 -
企業との連携の強化。
継続的な支援にはNPOを経営的にも安定した組織にしないといけない。企業から若くスキルの高い人を出向などで派遣してくれると有難い。 -
シェアハウス用の物件探しが厳しい状況。
空き家対策とのマッチングをすべき。 -
若者支援の課題自体の認知度をもっと高める必要がある。
若者支援の現場を知る機会を頻繁に設けて、企業の人たちに知ってもらう機会を増やす。
■イベント実施概要
日 時:2025年1月29日(水)13:00 ~ 14:15
場 所:ザ・キャピトルホテル東急
共 催:公益社団法人経済同友会 / 特定非営利活動法人サンカクシャ
出 演:
渡辺 由美子 こども家庭庁 長官
新浪 剛史 経済同友会 代表幹事 / サントリーホールディングス 代表取締役社長
髙島 宏平 経済同友会 副代表幹事・共助資本主義の実現委員会委員長 /
オイシックス・ラ・大地 代表取締役社長
荒井 佑介 特定非営利活動法人サンカクシャ 代表理事
サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない15~25歳の若者たちが孤立することなく、自立への一歩を踏み出せるよう支援する団体です。「居場所」「住まい」「仕事」の3つの柱で若者をサポートしています。
生きていく意欲、何かに取り組もうとする意欲を失ってしまった若者へ丁寧に伴走し、サンカクシャの活動を通じて、若者が社会との繋がりを得て、安定した生活を送り、自分らしく生きていくことができるようサポートしています。
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