ALGO ARTIS、日本製紙株式会社に木材チップ船の配船計画最適化ソリューションを提供
ALGO ARTISは「社会基盤の最適化」というコーポレートミッションのもとで、あらゆる計画策定業務から複雑さを排除し、一つ一つの現場から組織の垣根を超えたサプライチェーン全体までを効率化することを目指し事業を展開しております。
日本製紙は、紙の原料となる木材チップを世界各地のサプライヤーから国内の複数の製紙工場へ輸入しており、工場の安定稼働に必要な適正在庫水準を保ちつつ、輸送船の運航を効率的に行い輸送コストおよび温室効果ガス(以下「GHG」)排出量を下げることが求められています。サプライヤー・船・工場にはそれぞれ様々な制約条件が存在し、これらを満たす配船計画の作成は極めて複雑で時間がかかる業務でした。また、「作成した配船計画がコストやGHG排出量の観点から最適な計画か検証が難しい」といった課題もありました。さらに、船の動静の変化や工場の稼働状況の変化など、日々の状況変化に応じて計画を組み直す必要がありますが、複雑な上に柔軟性が求められるために、従来は担当者の経験を頼りに属人的な運用がなされてきました。
そこで独自のアルゴリズムによって現場に「使える」最適化ソリューションを提供しているALGO ARTISは、日本製紙の協力の下、同社の経験・ノウハウ・実務上の複雑な運用ルールをAI(アルゴリズム)へ移植し、木材チップ船の配船計画を最適化するソリューションを開発しました。
本最適化ソリューションを用いて配船計画を作成することにより、人手では現実的に難しい高い水準での在庫維持とコスト・GHG低減を両立した計画の立案だけではなく、計画作成時間の大幅な短縮により、日々の状況変化に応じた速やかな計画修正や担当者の業務負荷低減、意思決定の高度化が可能となりました。
減速航海等を含む大幅な運航効率改善により、開発時の検証において、年間数億円の運航コスト(運賃+滞船料+入港料+燃料費)の低減、及び約2.8%のGHG排出量(Scope3)の削減(日本製紙試算)を見込んでいます。さらに、担当者の計画作成に要する時間も約1/3に低減する見込みを得ています。
ALGO ARTISは、日本製紙が2030年に目指す姿「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業として持続的な成長を遂げる」の実現に向け、木材チップの配船計画のみならず製造・物流工程の効率化・生産性向上に寄与する最適化ソリューションを検討し、変革の駆動力となるDX推進をサポートして参ります。
会社名:株式会社 ALGO ARTIS
所在地:東京都千代田区東神田2丁目8−16 401号
代表者:代表取締役社長 永田 健太郎
URL: https://www.algo-artis.com/
事業内容:AIを活用した最適化ソリューションの開発、運用
設立:2021年7月
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