bestat、NVIDIA 学生アンバサダープログラムにて3D生成・デジタルツイン構築を『3D.Core』で技術支援
Omniverseとの連携による、スムーズな仮想空間構築やシミュレーションを体験
3Dデータ処理特化の株式会社bestat(本社:東京都文京区、代表取締役:松田 尚子、以下「bestat」)は、今年で3期目となる「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」に『3D.Core』を提供し、NVIDIAが持つ先端技術を学び、活用方法の探究に取り組む学生の活動を支援しました。
また、2025年8月2日(土)には、東京工科大学 蒲田キャンパスにてこのプログラムの通算5回目の成果発表会が開催されました。

NVIDIA 学生アンバサダープログラムとは
「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」は、NVIDIAの日本法人が国内で提供している人材育成プログラムです。複数の大学の多様な学年の学生がNVIDIAの社員から最新の技術を学び、ワークショップでは、学生がアンバサダーとなって自分たちのプロジェクトの成果を発表したり、学習経験の共有、ナレッジの提供をすることで、NVIDIAの技術を広めます。大学間の垣根や地域、学年を超えた学生同士の交流が深まることで、知見を拡げ、新しいアイデアを創出して技術革新のブレイクスルーにつながることが期待されています。
NVIDIA Omniverseや3D.Coreを活用したデジタルツインの取り組み
今回の発表会は、AI、LLM(大規模言語モデル)、CV(コンピュータビジョン)、データサイエンス、ロボティクス、デジタルツインなど多彩なテーマの展示・プレゼンが行われ、学生だけでなく一般の参加者からも質問が飛び交う活発な場となりました。
大阪工業大学大学院の網干さんからは、『3D.Core』での3Dデータ撮影・生成とNVIDIA Omniverseでの活用方法について発表いただき、東京工科大学大学院の中西さんからは、自動車走行時の気流を仮想空間上で再現・シミュレーションする高度な応用も見られ、デジタルツインの構築・活用に向けた示唆に富む内容が共有されました。
さらに会場ではポスター発表も行われ、東京工科大学大学院のエムペラドさんは、大学内に設置されたデジタルツインセンターをOmniverse上で仮想的に再現し、その環境内で流体解析を実施した研究成果を丁寧にまとめて発表しました。このほかにも、参加学生たちによる多様な取り組みが披露され、産学連携によるデジタルツイン技術の実践的な可能性を感じさせる場となりました。
今回のプログラムには、大阪工業大学、岡山大学、近畿大学、滋賀大学、東京工科大学の、異なる地域の大学の学生が集まっています。最先端のテクノロジーに触れながら、自らのテーマを探究していく彼らの熱意は、私たちbestatにとっても大きな刺激となりました。




関係者からのコメント

大阪工業大学 大学院
ロボティクス&デザイン工学研究科
ロボティクス&デザイン工学専攻
網干 英真さん
3D.Coreを使った3Dオブジェクトの生成では、簡単に高精度なデータを得ることができ感動しました。3Dモデルに関する専門的な知識がなくても、容易に3Dモデルを用いた研究に取り組むことができ、研究の幅を広げる画期的なサービスだと感じました。
Omniverseとの連携も非常にスムーズで、デジタルツインがこれからますます身近な存在になっていくと実感しています。
今回のプレゼンを通じて、3D.CoreとOmniverseの魅力を多くの方にお伝えできたことを嬉しく思います。

東京工科大学
コンピュータサイエンス学部
コンピュータサイエンス学科
中西 柊菜さん
3D.Coreで生成した3Dデータを活用し、自動車走行時の気流を仮想空間で再現・シミュレーションすることに挑戦しました。実際の走行実験ではコストや環境条件の制約から再現が難しいケースも、Omniverse上では多様な条件を自由に設定し、繰り返し検証できる点に大きな可能性を感じています。研究を通じて、デジタルツインが設計や開発プロセスの効率化に直結することを実感しました。
今後はさらに高度な解析や他分野との連携へと発展させ、より実践的な応用につなげていきたいと考えています。

東京工科大学大学院
バイオ・情報メディア研究科
コンピュータサイエンス専攻
エムペラド ケイジ ノエルさん
私は大学内のデジタルツインセンターを仮想空間に再現し、その環境で室内の気流解析を行う研究に挑戦しました。Omniverseを活用することで、現実の施設をそのまま3Dで再現するだけでなく、さまざまな条件を自由に設定して何度も試せる点に大きな可能性を感じています。実際の実験では限界があるシナリオも、仮想空間では思い通りに検証でき、研究の幅が大きく広がりました。
今回の発表を通じて、デジタルツインが研究や教育の現場に新しい視点をもたらすことを改めて実感しました。今後はこの経験をもとに、より高度な解析や他分野での応用にも挑戦し、デジタルツインの可能性をさらに探究していきたいと思います。

ロボティクス&デザイン工学部
システムデザイン工学科 教授
イノベーションデザイン教育研究センター 副センター長
井上 明 博士(政策科学)
今回のプログラムでは、学生たちが自ら課題を見つけ、AIや3D技術を活用しながら、その解決策を構想・設計するプロセスに真剣に取り組んでいました。テーマ設定やアプローチを自分たちで考え、限られた時間の中で試行錯誤を重ねながら、成果を形にしていく姿が印象的でした。
『3D.Core』によるモデル生成や、Omniverseを活用した仮想空間づくりは、まさにアイデアを現実的な解決の形へとつなげる第一歩であり、技術をどう活かすかを考える良い機会になったと思います。こうした経験が、技術と社会課題を結びつけ、自ら未来をデザインしていく人材の育成につながることを、教育の現場からも強く期待しています。

東京工科大学
コンピュータサイエンス学部教授
メディアセンター長/デジタルツインセンター長
生野 壮一郎 博士(工学)
仮想空間上に現実世界を再構築し、より直感的に人やモノのふるまいをシミュレーションするというのがデジタルツインです。今回の取り組みは、そのエッセンスに学生たちが実際に触れる、貴重な学びの場になったと感じています。
スマートフォンで取得した画像から3Dモデルを生成し、Omniverse上で空間を設計・再現する一連の流れは、単なるツールの使用にとどまらず、「技術を理解し、文脈に応じて使いこなす力」が求められます。
こうした実践を通じて、リアルとバーチャルを統合し、社会課題の解決に挑む次世代の人材が育っていくことを、デジタルツインを専門とする立場からも大いに期待しています。

bestat株式会社
代表取締役
松田 尚子
今回の取り組みを通じて、3D.Coreが学生の皆さんの発想や探究心の一助になれたことを、開発者として嬉しく思っています。私たちは「アルゴリズムの力でヒトの知覚を拡張する」というミッションのもと、現実世界をデジタルに捉え直すための技術開発を日々進めています。
現実空間を撮影・データ化し、仮想空間で再構築していく皆さんの姿に、テクノロジーの創造的な可能性と、未来を切り拓く力を強く感じました。
bestatでは、社会の仕組みそのものを変えるような挑戦を楽しめる方々と、これからも出会っていきたいと考えています。志ある皆さんと、いつかどこかでご一緒できることを願っています。
独自アルゴリズムで3D処理・生成・活用を高精度かつ軽快に
『3D.Core』は、デジタルツインのために必要な3Dデータの生成から活用まで、誰でもカンタンにワンストップで実現できるクラウドサービスです。東京大学発の独自開発、特許を取得したアルゴリズムで、精緻な3Dデータを手軽に生成することも可能なため、日々の業務にデジタルツインを取り入れ、より高い事業インパクトを実現することが可能です。
Omniverseとシームレスに連携
Omniverseと『3D.Core』は、このような理想的なデジタルツイン構築をよりスムーズにすることを目指し2025年4月に連携を開始しました。『3D.Core』で生成、管理しているデータをOmniverseで開発されたアプリケーション内から呼び出してすぐに展開できるため、現実空間再現をより短時間でスムーズに実現できるようになり、実態に即したシミュレーションや分析の精度が向上します。

bestat株式会社
会社名 :bestat株式会社
代表 :代表取締役 松田 尚子
設立 :2018年
所在地 :〒113-0033 東京都文京区本郷6丁目25−14
事業内容:
・3Dデータの自動生成・管理・活用クラウドサービス『3D.Core』の提供
・3Dデータ処理API提供
・デジタルツイン構築
URL :https://bestat-data.com/
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