こども家庭庁「令和6年度社会的養護魅力発信等事業に係る公募」の採択決定!
公募開始から3年連続3回目の採択で、課題解決に向けた活動をさらに加速させます。
本事業は、働く場所としての児童養護施設等の魅力を発信するため、学生や、経験者を含めた社会人に向けた広報啓発活動や、各施設等での職場体験等や施設職員の就業継続を支援するなど、人材確保に向けた取組の強化を図ることを目的としています。人材確保プラットフォームである「社会的養護総合情報サイト チャボナビ」を中心としたこれまでの活動が評価され、チャイボラは初回公募から三年連続三度目の採択となります。
チャイボラは、施設での職員不足の問題を解消するため、職員の確保と定着をサポートし、「子どもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中」を目指しています。
職員確保の観点からは、社会的養護施設が情報発信を行うことができるプラットフォーム「チャボナビ」を基幹事業として運営し、施設の情報発信や就職前の施設見学会等をサポートしています。
職員定着の観点からは、同施設内で同期が少ないなどの不安を軽減するための新入職者向けのゼミナールなどを実施しています。
なぜ職員の確保と定着が必要か
社会的養護の児童は虐待などの過酷な背景を持つ子も多く、障がいや心理的課題を抱える場合も多数あります。将来、精神的・経済的に自立できるために鍵となるのは、一緒に暮らす身近な大人が充分に適切に関わることができる環境です。施設の場合は、職員が一人ひとりの心に寄りそうこと、また特性や心理状態に合わせて生活支援や自立支援を行えることが必要となります。
しかし、社会的養護の施設の中には20名ほどの児童を1名の職員が見る時間帯が大半を占める施設もあり、また、比較的職員が確保できている施設でも日中は8名、夜間はその倍に近い人数の児童を1名の職員が見る施設もあります。慢性的な職員不足により、施設職員に想いがあっても、子ども一人ひとりに適切に大人が関わることが難しい状況が存在します。
2023年度の実績
■基幹事業である社会的養護施設総合情報サイト「チャボナビ」は、この1年間でさらに約80施設増加し372施設(掲載準備中も含めると400施設)となり、求職者は登録ユーザー数3,452名、年間PV120万超に。
■日本初の全国オンライン施設説明会を実施。全国から77施設合同となり、約350名もの求職者が参加。
■2023年1月より開始した「チャボゼミ」では、第二期でも約100名が参加。孤立しがちな新任職員が悩みを共有できて良かったといった声が多く寄せられた。(チャボナビ登録施設全体の調査結果と⽐べてチャボゼミ受講者は内定辞退率で4%以上、離職率では約10%改善。)
2024年度の取組み
みなさまからのご支援・助成により、各取り組みは質・量ともに向上。新たな施策も実行していきます。
■全国オンライン施設説明会(5月)
全国から107施設が参加、求職者のエントリーは約500名(前年比140%超)と昨年よりも大幅に規模を拡大。
■学生の興味喚起を促進
教員や就職センターが気軽に学生の興味を喚起できるツールとして、就活ガイド冊子の作成・配布や、教員向け就活サポート講座を開始。
■メタバースを活用したシームレスな接点創出
少し興味がある、まずは情報収集をしたいという方にとってのハードル(移動を伴う、顔を出す、時間を工面する)を軽減し、より情報に触れやすい環境を提供することを目指します。11月には児童虐待防止月間に合わせて社会的養護を正しく知っていただく大規模イベントをメタバースとリアルで同時開催予定。
■内定辞退軽減施策
チャボゼミの結果から、同世代での交流には内定離脱の効果があることが判明したため、内定段階でのエンゲージメント向上にもアプローチ。施設の垣根を越えて内定者が交流できるイベントを開催予定(7月頃)。
NPO法人チャイボラとは
児童養護施設含む社会的養護施設の職員確保と定着を支援する国内で唯一の団体。現在は全国の1/3以上の施設をサポートしている。主な活動内容は、社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」の運営、施設見学会の企画運営、大学・短大・専門学校への出張授業、施設職員の定着を目的とした研修の運営等。業界内の先駆的な取り組みを積極的に行っており、全国の施設をオンライン上で見学できる「見学フェア」や、メタバース上での交流イベントなども実施している。
・NPO法人チャイボラ公式HP https://chaibora.org
・社会的養護 総合情報サイト「チャボナビ」 https://chabonavi.jp/
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