不登校の子どもたちがそれぞれの思いを胸に”居場所”を卒業『熊本学習支援センター 卒業式』
2024年3月22日(金) 熊本学習支援センター大江校
卒業式の集合写真
熊本学習支援センターは、さまざまな事情により、在籍校でこのまま学習を続けることが困難な生徒や、中途退学したけれど改めて学びたい人などに対して、学習の場を提供すると共に子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供することを目的として2015年に設立されました。
今年度センターからは、24名の中学3年生と7名の小学6年生が卒業しました。
2024年3月22日(金)には8名の卒業生が式典に参加しました。彼らにとっての“居場所”であるセンターの大江本校で、保護者の方や在校生、スタッフに見守られ、あたたかな雰囲気で卒業式を執り行うことができました。
スタッフから卒業証書を受け取る小学6年生
卒業証書は、生徒と関わりの深かったスタッフが、卒業生一人ひとりの人柄や成長を称えオリジナルで書いた文章です。それぞれのスタッフが生徒に思いを込めて読みあげる時間は、とてもあたたかいものとなりました。
卒業生代表挨拶では、中学3年生のNさんが、学校に行けなくなった時に寄り添い支えてくれた保護者、センターで出会ったスタッフや友人への感謝の言葉や、センターで様々なことに挑戦したことでできた将来の夢を、ここでの様々な思い出と共に語ってくれました。
卒業生代表で挨拶をするNさん
保護者の方へ花束を渡す小学6年生
花束贈呈では、卒業生がサプライズで書いたお手紙を、感謝の言葉と共に保護者の方へ渡しました。
最後には、在校生、保護者の方、スタッフと卒業生全員で、レミオロメンの3月9日を合唱しました。
伴奏は、大江校に通っていて提携している代々木高校に進学を予定している卒業生と在校生、スタッフがこの日のために準備をしてきた生演奏でした。
これまでのセンターでの日々を思い浮かべながら歌い、会場が一体となった瞬間となりました。
生演奏に合わせて3月9日を合唱する卒業生と在校生
子どもたちは、家と学校以外の「第三の居場所」であるセンターを卒業し、また新たな居場所を見つけながら、一歩一歩、それぞれの道に歩んでいきます。
今年度卒業する中学3年生24名のうち9名は、提携している通信制の代々木高等学校へ進学し、小学6年生7名のうち5名も、中学校進学後もセンターを引き続き利用する予定です。
今後も熊本学習支援センターは、不登校の子どもたちがそれぞれのペースで学び集い、笑顔で過ごせる居場所であり続けます。
運営主体:一般社団法人 熊本私学教育支援事業団について
熊本私学教育支援事業団は、さまざまな事情により在籍校で学習を続けることが困難な生徒・学生や中途退学をしたけれども、改めて学びたいという方々に対して学習の場を提供するとともに、子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供することを目的に設立されました。子どもたちの第三の居場所として、学習のサポートをしたり一緒に遊んだりしながら子どもたちが安心できる環境づくりを行っています。
【拠点概要】
各教室: 大江校、近見校、長嶺校、清水校、健軍校、御船校
菊池校、天草下田南校、本渡校
開校日:平日14:00~19:00
https://klsc.jp (公式HP)
「子ども第三の居場所」とは
「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に10816ヶ所設置され、2025年度までに全国500拠点の開設を目指しています。(2023年9月現在)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place
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