株式会社BULL、アリアンスペース社と宇宙デブリ低減に向けた協力を加速
宇宙デブリ化防止装置「HORN」、2027年のAriane6ロケットによる飛行実証を目指す

株式会社BULL(栃木県宇都宮市、代表取締役社長/CEO:宇藤恭士、以下 BULL)と欧州のアリアンスペース社(Arianespace、本社:フランス・レミューロ、CEO David Cavaillolès、以下 アリアンスペース社)は、宇宙デブリを低減するため、Ariane6ロケットへの宇宙デブリ化防止(PMD、Post Mission Disposal)装置「HORN」(以下 同装置)の実装に関する実現可能性の検討を実施し、2027年からの飛行実証を目指すステップに進むことを合意しましたのでお知らせいたします。
2024年、BULLとアリアンスペース社は、宇宙における持続可能性の重要性に関する共通認識に基づき、同装置のAriane6ロケットに対する実現可能性の検討について覚書(以下 MOU)を締結しました。このMOUの下で、両社はBULLが開発中の同装置をAriane6ロケットの複数衛星打ち上げのためのデュアル・ローンチ・システム(以下 DLS)に実装するための検討を行い、その結果、同装置をAriane6ロケットのDLSに搭載することが有効であることが示されました。今後、両社は次のステップとして、Ariane6ロケットのDLS上での同装置の飛行実証を目指します。利用可能な打ち上げ枠は、2027年以降で検討されています。
アリアンスペース社は、2021年にESAの「Net Zero Space」協定に署名し、フランスの宇宙活動法(FSOA)に準拠することを発表しています。持続可能な宇宙への積極的な取り組みは、同社にとって主要な優先事項のひとつです。今回の連携は、Ariane6ロケットが持続可能性目標の達成に貢献し、宇宙デブリの発生防止を可能にするものとして期待されています。
※過去のプレスリリース
株式会社BULL、アリアンスペース社との間で、宇宙デブリ化防止装置「HORN」の Ariane 6 ロケットに対する実現可能性について検討を開始(2024年10月4日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000113020.html

■株式会社BULLについて
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業です。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官連携による事業を推進しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献します。
社名 :株式会社BULL(ブル)
本社住所:栃木県宇都宮市中央三丁目1-41-4
代表者 :代表取締役 / CEO 宇藤恭士
設立 :2022年11月
事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
■アリアンスペース社について
地球から軌道へ。アリアンスペース は、地球観測を目的とした科学ミッション、通信・航行システムの向上など、さまざまな分野において、宇宙に向かうお客様の挑戦を支えます。当社は、欧州宇宙機関ESAが、製造主契約者アリアングループ社と共に開発したAriane 6を運用しています。創業以来45年間に150を超える世界の官民の顧客との契約の下、1100機を超える衛星を打上げました。本社をフランスのレミューロに置き、南米ギアナに打上げ基地を、ワシントン、東京、シンガポールにそれぞれ拠点を構えています。当社はアリアングループを親会社とし(株式保有率74%)、さらに欧州宇宙企業15社の株主によって支えられています。ESAとフランス国立宇宙研究センターCNESは当社の諮問委員会メンバーです。
社名 :Arianespace
本社住所:c/o ArianeGroup, 51 Route de Verneuil 78130, Les Mureaux, France
代表者 :David Cavaillolès
設立 :1980年
事業内容:ロケット打上事業
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