金融機関共同研究型ベンチャーデットファンドにりそな・京都キャピタルパートナーズが参画

〜目標ファンドサイズを超過し、全国の金融機関と共に本格的に投融資を加速〜

Funds Startups株式会社

Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は、ミドル・レイターステージのスタートアップを投資対象とした金融機関共同研究型ベンチャーデットファンドである「Funds Venture Debt Fund 1号投資事業有限責任組合」(以下 本ファンド)に新たに株式会社りそな銀行・京都キャピタルパートナーズ株式会社が参画、本ファンドの目標額を達成し、3rdクローズを完了したことをお知らせいたします。

本ファンドでは、すでにディープ・テック領域を含むスタートアップ6社へのベンチャーデットを実施しておりますが、引き続きLPに参画している金融機関と共に、同領域を中心としたミドル・レイターステージのスタートアップに対して資金供給を行ってまいります。

本ファンドでは、「共同研究型」という目的を果たすべく、標準的なベンチャーデット案件への投資に加え、一般的に資金供給が困難と言われるディープテック等の領域についても、積極的にリスクマネーを提供しております。

第1号案件として、AI医療機器の開発を行うディープテック・スタートアップのアイリス株式会社への投資実行にはじまり、アフリカとインドを拠点とする自動車購入資金用マイクロファイナンス事業者である株式会社HAKKI Africa、また直近では米・スタンフォード大学発のスタートアップ企業であり、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル世界”の実現を目指すエイターリンク株式会社に対しての投資を実行しました。それ以外にも、バランスシートを活用するためデットファイナンスニーズの強い業態への実行や、次回のエクイティファイナンスまでの繋ぎニーズに対応した案件への実行等、これまでの資金供給手段では満たしきれていなかった、多種多様なベンチャーデットニーズに対して、フルカスタマイズしたデットファイナンスを実行しております。

<これまでの投資ポートフォリオ>

■金融機関共同型ベンチャーデットファンドの運用状況
本ファンドでは、運用開始初期から協調ファイナンスの一環として、ベンチャーデットの調達を希望するスタートアップとLP金融機関の個別マッチングや、ベンチャーデットに関する銀行内での研修会の登壇、地域金融機関とスタートアップのマッチングイベントの開催、ベンチャーデットに係る審査の考え方やモデルの開発等、すでに様々なシーンで共同の取組み・研究が進んでおりますが、今回新たにりそな銀行・京都キャピタルパートナーズが本ファンドに参画したことで、これらの取り組みが一層拡大するものと考えております。

特に本ファンドは、参画するLP金融機関が増えるほどに、ファンド内で還元される情報量やリレーション構築、共同案件組成に伴うソーシングの拡大といった参画妙味が増加する構造となっております。また、スタートアップから見た場合にも、参画するLP金融機関が増えることで、本ファンドを通じて全国の金融機関と効率的に接点を持ちやすくなることから、まさにWIN-WINなエコシステムとなります。

なお、本ファンドはファンド投資業務に限らず、業界発展に資する活動にも積極的に参加しております。具体的には代表の前川が、スタートアップ政策の促進を目的に発足されたスタートアップ推進議員連盟にて、ベンチャーデット業界における有識者として招集され、政策提言を行ったことや、2025年2月13日に全国銀行協会から公表された「スタートアップ融資実務ハンドブック」の作成研究会に参加し、当該ハンドブック作成に貢献するなど、ベンチャーデット市場の健全かつ持続的な発展に尽力しております。

※ご参考:スタートアップ融資実務ハンドブックの作成について

https://www.zenginkyo.or.jp/news/2025/n021303/ 

これらの活動を通じて、今後さらなる金融機関のベンチャーデット市場への参入促進や、スタートアップにとってはエクイティ以外の調達手段を増やす機会創出といった、スタートアップにおける金融市場全体を盛り上げる取り組みにも貢献していきたいと考えております。

また、ファンドの成立目標は突破いたしましたが、引き続き複数の参画意向を観測しているため、最大サイズの到達まで募集は継続する予定です。

■本件に関して各社コメント

・株式会社りそな銀行 法人・プレミア戦略部 ベンチャー支援グループ 小川 悠介様

りそな銀行は2023年4月にベンチャー支援グループを立ち上げ、同年10月よりベンチャーデットの取り扱いを開始し、アーリー期以降の資金調達ニーズに対応しています。また、りそなグループは金融の枠にとどまらない発想で未来をプラスに変えていく思いを言語化した「金融+で、未来をプラスに。」をパーパスとして制定しています。

Funds Startupsさまはベンチャーデットのみならず、研修会・勉強会の開催なども積極的に行っており、業界を代表するベンチャーデットプロバイダーの1社であると考えています。Funds Startupsさまが今回設立した「金融機関共同研究型ベンチャーデットファンド」のベンチャーエコシステムの発展のための活動は、未来を変えていく活動であると考え、今回出資をしました。

今回の出資を機に、お互いに連携を図り、今後もより一層のベンチャーデットの発展・浸透に向けて、取り組んでいきます。

・京都キャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役社長 山本 洋史様

このたび株式会社京都フィナンシャルグループの子会社、京都キャピタルパートナーズ株式会社にて、Funds Venture Debt Fund1号投資事業有限責任組合に参画させて頂きました。

京都には過去から有望なスタートアップを輩出する土壌があり、数多くのグローバル企業が京都から生まれております。当社グループの株式会社京都銀行は、それら企業の草創期からファイナンスなどを通じて、ともに成長してきた歴史があります。

今後、地元京都を中心とした関西圏から全国、そして全国から世界に羽ばたくスタートアップの創出と関西圏におけるスタートアップエコシステムの発展に貢献するため、ファンズ様、その他LP金融機関の皆様と連携し、ノウハウの蓄積や共同投融資の機会につなげていきたいと大変期待しております。

・Funds Startups株式会社 代表取締役 / Funds Venture Debt Fund 代表パートナー 前川 寛洋

この度のサードクローズでは、りそな銀行様、京都キャピタルパートナーズ様にご参画いただけたことを大変嬉しく思います。

ファンドの運用開始から丁度1年が経過しましたが、今回のサードクローズを通じて、当初目標としていたファンドサイズを超える形での着地となりました。また、現時点までに合計6件のベンチャーデットを実行させていただき、投資活動についても順調に進んでおります。さらに、2025年1月には新メンバーを迎え、ファンド運営チームは国内でも有数の強力かつ盤石な体制を整えることができたと自負しております。

この1年を振り返ってみて、本当に様々な方のご厚意やご支援をいただき、ここまで辿り着けたものと感じております。ひとえに日頃から本ファンドにご期待いただいている皆さまのお陰であると考えており、まずはこの場を借りて、心より感謝を申し上げます。

日本のベンチャーデット市場は今、市場黎明期から発展期へと移行しようとしています。当初はプレイヤーが極めて限定的で、十分な競争原理が働いていないことや、ベンチャーデット自体の認知度が低いことで、貸し手・借り手の両者から見て、総合的に使いづらい環境であったと感じております。そこから数年が経過し、スタートアップ政策や民間での議論等においてデットファイナンスの拡大に注目が置かれ、金融機関をはじめとした様々なプレイヤーが参入し、市場のスタンダードが構築されてきたと感じております。なお、米国では2024年は昨年対比2倍以上の規模でベンチャーデットが実行されたと報告されており、世界的に見てもベンチャーデットの資金供給手段は現環境下において注目されています。

他方で、ベンチャーデットに限らずデットファイナンスは、エクイティと違って返済義務があることから、特に赤字経営が前提となるスタートアップにとっては、最悪のケースでは倒産のトリガーになり得るリスクが常に付き纏います。ゆえに、ベンチャーデットの利活用は、貸し手、借り手、そして取り巻くステークホルダーにとって、健全かつ持続的な発展を模索し、構築していくことが極めて重要であると考えております。

このような環境を背景に、引き続き我々は「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに掲げ、ベンチャーデット市場の健全かつ持続的な発展に貢献していくとともに、自らがファーストペンギンとして、資金供給難度の高いディープテックをはじめ、既存金融手法では行き届かなかった領域に、真っ向から向き合って参る所存です。

■Funds Startupsについて
Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに据え、ファンズ株式会社の100%子会社として2023年12月に設立されました。Funds Startupsでは、Funds Venture Debt FundのGPとして、ファンド運営ならびに金融機関へのベンチャーデットに関する支援を中心に行います。今後については当事業を中核としつつも、スタートアップ専門の投資銀行部門のような役割として、スタートアップの資金調達手段の多様化や環境整備等も手掛けていく予定です。
https://social.funds.jp/fsrelease 

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会社概要

Funds Startups株式会社

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URL
https://startups.funds.jp/
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿西一丁目10番11号 藤原ビルディング5階
電話番号
050-1807-0058
代表者名
前川寛洋
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年12月