ビーコン全ポート設置完了、駐車違反苦情は80%減へ 首都高ジオフェンシングは14ヶ所に拡大、進入未然防止も3%確認
〜サービス提供から1年、安全・安心に向けたLimeの地道な改善が実を結ぶ〜
世界5大陸・約30カ国で電動モビリティシェアサービスを展開する、Lime株式会社(ライム、本社:東京都港区、日本カントリー・マネージャー兼アジアパシフィック地域統括責任者:テリー・サイ)は、安全対策の一環として導入してきたLimeポートへのビーコン設置、およびジオフェンシング制御について、このたび一定の成果が確認できましたので、ご報告いたします。
■ ポート・車両の最新状況
2024年8月の日本展開から1年で、以下のようにサービス規模を拡大しています。
-
ポート数:約40カ所 → 現在約500カ所
-
車両数:200台 → 現在1,300台
-
展開エリア:都内6区 → 現在都内16区+那覇市
■ ビーコン設置完了と効果
この度、指定エリア外への駐車を防止し、都市環境や歩行者への安全配慮を強化する目的で、計画通りすべてのLimeポートへのビーコン設置が完了しました。これにより、車両の返却は、ポートの3m以内に停めた場合にのみアプリで完了できるようになり、この仕組みがすべてのポートで稼働したことで、より強固な駐車マナーの徹底が可能となります。
【成果】
ビーコン設置を段階的に進めた2025年5〜6月の2ヶ月間において、Limeへの「駐車違反」に関する苦情件数が80%減少しました。GPSとビーコンを組み合わせたLime独自の駐車制御技術が、現場で着実に機能していることが確認できています。

■ ジオフェンシング拡大と運用実績
Limeでは、今年2月、国内で初めて、電動モビリティの“首都高速道路への誤進入”をジオフェンシング技術により防止する取り組みを開始しました。ジオフェンシングとは、GPS等の位置情報を活用し、地図上に仮想的な境界線(ゾーン)を設定する技術です。車両がこのゾーンに進入すると、自動的に減速や停止などの制御がかかる仕組みになっています。導入当初の詳細は、下記のプレスリリースをご参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000147507.html
【導入状況】
誤進入を未然に防止する「ジオフェンシング制御」の導入を継続的に拡充しており、代々木公園や明治神宮、皇居周辺などの主要エリアを皮切りに、現在では首都高出入口を含む計14カ所で運用されています。
・首都高速道路:渋谷(上り)・新宿・池袋など 計9カ所
・公園・観光地:明治神宮、代々木公園、皇居周辺など 5カ所

【成果】
走行データによると、直近30日間では全体の約3%に相当する車両が走行禁止エリアへの進入直前でジオフェンシングにより未然に進入を防止できています。
【今後の展望】
年内には、首都高速道路エリアにおいて50カ所への拡大導入を計画しています。警視庁および首都高速道路株式会社からの助言を得ながら、安全性と精度を担保したエリア設計を継続してまいります。
◾️ジオフェンシング技術とは
ジオフェンシングとは、GPS等の位置情報を用いて地図上に仮想的な境界線(ゾーン)を設定し、車両がそのゾーンに進入した際に自動的に速度制限の制御を行う技術です。ただし、歩道と車道の区分を正確に探知して歩道走行を制御することはできないため、あくまでもゾーン単位での走行制御に活用されています。
Limeではこの技術を活用し、サービス提供エリア、走行禁止エリア、進入禁止ゾーンなど、複数のゾーンを柔軟に設定しています。これにより、ユーザーによる操作を必要とせず、安全性を担保できる点が特長です。

Limeは、昨年8月の日本でのサービス提供の翌月より、公園などへの誤進入対策のためジオフェンシング制御を導入しました。その後、今年2月には国内で初めて、首都高速道路の一部入り口での誤進入防止を目的としたジオフェンシングの実運用を開始しています。
特に誤進入のリスクが高いとされるエリアにおいて、ユーザーの判断や操作に依存せず、システムで予め安全性を確保するための仕組みとして導入しています。
Limeでは、「安心・安全な街づくり」を足元から支える存在であるべく、ポート設計、技術開発、データ分析、運営体制の全てにおいて“安全性の向上”を最優先に据えています。今回のビーコン導入完了とジオフェンシング拡大はその一環であり、引き続き行政や地域と連携しながら、持続可能な都市モビリティの構築に貢献してまいります。
■ 背景:電動モビリティを取り巻く社会的課題と安全への期待
いま日本では、都市部・地方を問わず、移動手段の確保と公共交通の持続可能性が大きな課題となっています。都市では交通渋滞や短距離移動の不便さ、地方では人口減少や高齢化により交通網の維持が困難になる中、環境負荷が低く柔軟に移動できる手段として、電動モビリティの存在感が高まっています。
その一方で、急速な普及に伴い、歩道上の放置駐車や高速道路・公園への誤進入といった行為が社会問題化しており、安全かつ秩序ある運用の実現が求められています。
Limeではこうした課題に真正面から取り組むべく、ポートへのビーコンを設置することで、指定場所以外への返却を防ぐ独自の駐車制御システムを開発・導入してきました。
また、2025年春からは、国内で初めて、首都高速道路への誤進入をジオフェンシングにより防止する取り組みも開始しました。都心部の繁華街に隣接する出入口など、誤進入のリスクが高いエリアから導入を進めています。
■ Lime(ライム)サービス概要
世界有数の電動マイクロモビリティシェアリングサービスで、現在までに世界5大陸 約30カ国で数億回以上の乗車実績があります。街中に設置されたポート(駐輪場)にある電動マイクロモビリティを、専用のアプリから予約して乗車し、目的地の近くにあるポートに返すことができ、Limeのポートであればどこでも返却が可能です。
日本では2024年8月よりサービスを開始し、主に座って乗れる電動シートボード「Limeラクモ」を通じて都市部の短距離移動に新しい選択肢を提供しています。Limeのミッション「電動マイクロモビリティを公共交通手段として発展させ、カーボンフリーでサステナブルな未来をつくること」のもと、自家用車に代わる次世代のクリーンな移動手段の選択を促進しています。

<アプリのダウンロードはこちら>
Apple Store
https://apps.apple.com/jp/app/lime-ridegreen/id1199780189
Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.limebike&hl=ja&pli=1
<利用前の説明事項>
-
乗車する場合、必ずアプリから安全教育を受講する必要があります。その上で事前テストを受け、全問正解して初めて乗車可能となります。
-
自賠責保険と対物・対人賠償事故を補償する自動車保険を導入し、利用者が万が一事故に遭った際の補償を確保しています。
補償の詳細については、こちらをご覧ください。
◾️Limeの安全・安心への取り組み
Limeは、最先端の技術、安全教育の充実、ライダーへのインセンティブ制度を組み合わせることで、世界最高水準の安全性と信頼性を誇るマイクロモビリティサービスを実現しています。グローバル展開を強みに累計3億回以上の全世界の利用データを活用し、各地域の規制やデータを基に独自設計・開発を行い、随時アップグレードを実施しています。自社で企画から車両開発までを一貫して行うことで、より高い安全性と信頼性を確保しています。
-
取り組み詳細はこちら:https://www.li.me/ja-jp/why/safety
1) 包括的な安全教育 & ファースト・ライド・アカデミー
初めて利用する際には、アプリ内で安全教育プログラムを受講し、事前テストに全問正解することで乗車が可能になります。また、初心者向けの実地講習「ファースト・ライド・アカデミー」も随時開催しており、安全な走行方法を実践的に学べる機会を提供しています。
2) ヘルメットセルフィ制度
ヘルメット着用を推奨するため、Limeでは独自の「ヘルメットセルフィ」機能を導入しています。乗車前にヘルメットを着用した写真をアプリでアップロードすると、都度の通常料金から10%割引を受けることができます(LimePassは対象外)。
3) 自社開発の車両 & 継続的なアップグレード
Limeでは自社で車両を設計・製造し、各国の規制や実際の利用データを基に、より安全で安定した走行ができるように頻繁なアップグレードを行っています。
4) 充実した保険制度
Limeでは、万が一の事故に備え、自賠責保険および対物・対人賠償保険を提供し、利用者が安心してサービスを利用できる環境を整えています。
◾️Limeについて
会社名:Lime株式会社 (英語表記 Lime, K.K)
代表者:日本カントリーマネージャー兼アジアパシフィック
地域統括責任者 テリー・サイ
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目3番1号
城山トラストタワー9階
東京赤坂法律事務所・外国法共同事務所内
設立:2019年8月15日
事業:電動モビリティのシェアリングサービス

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像