サステナブルなものづくりを目指し、実践する台湾デザイン7ブランドが「DESIGNART TOKYO 2022」に出展中!記者発表会を10月21日に実施
循環型社会を導く台湾デザインの潮流を東京から発信
台湾経済部工業局主催・台湾デザイン研究院(所在地:台北市)企画運営のサステナブルなものづくりを目指し、実践する台湾デザインを紹介するプロジェクト「the SP!RAL」(ザ スパイラル)は、10月21日よりスタートしたデザイン展「DESIGNART TOKYO 2022」の主会場(ワールド北青山ビル1F)にて出展しています。
台湾デザイン研究院は「社会を循環させる台湾のデザイン」というテーマを掲げ、サーキュラーエコノミーの考え方に基づいた、かつ暮らしに取り入れられているプロダクトやソリューション計7ブランドをセレクトし、出展しています。ナチュラルな素材のガラス、紙、竹、そして人工的に作られた繊維、プラスティック、産業廃棄物など、暮らしにまつわるさまざまなシーンで活躍した各種マテリアルを、デザインを通してどのように姿を変えられたか、生み出した循環型社会のメリットなどを伝え、この世界規模でひっ迫している課題へのソリューションを日本のみなさんと共有したい。
展示開催にあたり、台湾デザイン研究院 院長 張基義が記者発表会に登壇。「台湾デザイン研究院は、台湾のデザイン産官学の統合プラットフォームとして、デザイン美学の推進、産業イノベーション、国際デザイン連携、部門を超えたデザイン協力など、長年にわたりデザインの分野で活動しています。異常気象やコロナの影響により、サステナビリティは世界で最も緊急かつ優先度の高い課題となっています。台湾では早くからサーキュラーデザインを推進し、台湾の製造業とリサイクル政策の強みを組み合わせ、サーキュラーデザインを通じて企業の変革を導き、デザインによる変革をもたらし、脱炭素の目標に向かって進んでいます。本展では、台湾のサーキュラーデザインのブランド7社を展示し、台湾のデザインがいかに日常生活に実装したかを日本の皆様にお伝えし、サーキュラーデザインが無限の可能性を秘めていることを示したい。この展覧会を通じて、デザインの価値を伝え、台湾と日本の交流をさらに活性化させ、将来のデザイン協力とイノベーションの機会を促進し、デザインによってより多くの変化とより大きなインパクトを生み出すことを期待しています。」とメッセージを寄せました。
会場の作品紹介
■クリエイター:miniwiz / 作品:Upcycling Multi-functional Container
miniwizというユニークなクリエイター集団が開発した、廃棄物リサイクルシステム「TRASHPRESSO」を利用し、生活によく見かける各種廃棄物を材料に作った作品。TRASHPRESSOで作ったのは、タイルなど建材として使えるものもあるが、今回展示したのは最新作のスピーカーにもなる花器。
世界デザイン組織が主催したWorld Design Impact Prizeを受賞した注目の作品。
■クリエイター:TPCreative / 作品:電力設備廃棄物から生まれるサステナブルなグッズ
台湾の電力会社「台湾電力」の社内ベンチャー「TPCreative」が電気設備の廃棄物を用いて作った作品。
展示しているのは、町中にある緑の変電箱の板を型抜きして作った鍋敷、そして火力発電所の灰という廃棄物で作ったコースター、ダムの浚渫泥で作ったコースター。公的機関の電力会社がこのような取り組みをするのは、世界的にも大変珍しい事例だと考えます。
TPCreativeは電力という無形のインフラの文化がグッズを通して市民のみなさんに感じてもらいながら、廃棄物の実態を伝え、ムーブメントの形成に貢献したいと考えています。
■クリエイター:Essence Design & Craft / 作品:竹が織りなす暮らしのフォルム
台湾の工業デザイナーが竹細工に魅了され、立ち上げたブランド。
伝統的な竹細工の技術を現代の生活スタイルに合わせてアレンジした作品が特徴。最新作は一番大きい天板に置かれている卓上型の屏風。
台湾や東南アジアの伝統素材や職人が編んだ生地を使い、文化と工芸を織り交ぜたデザインによって、アジアの日常生活のストーリーをつむいでいきます。
■クリエイター:Duolog Design LLC / 作品:Hibāng RE-fishing-Net Circular Eyewear
Duologは大手スマホメーカーのデザイナーが立ち上げたアイウェアのブランド、世界初の100%回収再生可能アイウェアを開発販売しています。
国連の調査によりますと、毎年約64万トンの廃棄漁網は海に沈み、海洋ゴミの1割を占めています。このアイウェアは廃棄漁網を材料に作られまして、使わなくなり、ケースごとにお店に戻してくれたら、また回収し材料として再生されるという仕組み。協力してくれたユーザーさんには25%オフの割引券が贈られます。現在、若い方を中心にユーザーは増えつつあります。
■クリエイター:FENKO CATALYSIS CHAMBER / 作品:The Paper Coat
CATALYSIS CHAMBERは、日本語でいうと「触媒室」との意味。このブランドは、手漉き和紙や書物保存用などの特殊な紙を作っている紙のメーカーさんが立ち上げたもので、紙の可能性を追求し、紙という文化を広げるための組織。
今回出展したのは、100%紙でできた糸を使用し、作られた服です。紙のサスティナブルな利用をファッションデザインに持ち込み、昨今のファッションにおける環境問題に一石を投じます。
■クリエイター:W Glass Project x Hsiang Han Design / 作品:CRYSTN
W Glass Projectは台湾の「春池ガラス」というガラスメーカーが立ち上げた、回収ガラスを対象とするクリエイターコラボプロジェクト。春池ガラスは台湾最大規模のガラス回収工場をもっており、年間の回収量は10万トン、台湾の回収総量の7割を占めています。
今回の作品は、Hsiang Han Designとのコラボ作品であり、結晶クラスターの成長過程からインスピレーションを受け、回収ガラスを素材に、吹きガラスの型を使用して結晶の形状を作り出します。後加工でさまざまな高さにカットすることで、結晶クラスターの形を表現しています。
■クリエイター:The Young Square / 作品:Honeycomb Paper Sofa
ハニカム構造で作られた紙の家具。両サイドの板を引っ張ることによって、長さを変えることができます。
紙でありながら、しっかりした作りであり、また、使用シーンに応じて、長さや形状を変えれば、異なる雰囲気な機能性の家具に早変わりし、使わないときにはパタンと小さく畳められるのは特徴。
本展を皮切りに、循環型社会へとつながる台湾デザインの潮流を日本の方々に広く知ってもらうためのキャンペーンは今後も展開していく予定。
【 展示概要 】
DESIGNART TOKYO 2022出展|社会を循環させる台湾のデザイン「the SP!RAL」
会期:2022年10月21日(金)〜30日(日)
会場:ワールド北青山ビル1F(入場無料)
東京都港区北青山3丁目5-10
公式サイト:https://designart.jp/designarttokyo2022/exhibitions/1871/
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