買取再販業者による、買取再販業者のための現場発・クラウドシステム「内見予約ナビ」を発売

電話やFAX対応の自動化で対応件数を83％減少、業務効率化に貢献

株式会社エフステージ

2025年8月28日 11時00分

株式会社エフステージ（本社：東京都文京区、代表取締役：藤島昌義）は、初の不動産テック事業として、買取再販事業者向けクラウド型システム「内見予約ナビ」を開発し、2025年8月より外部販売を開始します。「内見予約ナビ」はエフステージが自社開発したDXツールで、社内運用による改善を繰り返し、現場の声を反映した機能が搭載されています。

買取再販業者が自社開発した「内見予約ナビ」、外販開始の背景

不動産業界は「DXが進まない業界」と言われ、多方面で「DX推進」「AI活用」が声高に叫ばれる世の中にあっても、昔からの習慣やアナログな販売手法が根強く残っています。

そのような業界においても、時代の変革にスピード感をもって対応するため、エフステージは2022年5月に「内見予約ナビ」のもととなる自社開発の内見予約システム「アライズNAVI」の自社運用を開始しました。

「アライズNAVI」の開発・運用は、創業20年の節目を機に策定した「中期経営計画2022」の一端を担うものであり、新たな企業価値の創出と持続的な成長を目標にスタートしたDX推進プロジェクトです。「アライズNAVI」の運用開始から3年が経過し、システム導入による社内の作業効率化および業務負担軽減を十分に実証できたため、この度、外部販売の開始を決定しました。

これまでもエフステージでは、社内用システムの開発やFC事業「ワンリノネットワーク」の加盟会社へのシステム提供など、ITの積極的導入と強化を進めてきましたが、今回、これらの実績を活かし、外販収益事業としては初のサービスを提供します。

＜システム導入による効果＞

①物件確認の受電を1/10に削減

システム導入前は月268件あった電話が、導入後は月29件まで減少。

②内見依頼の受電・FAXが83%ダウン

月間の総依頼件数1,417件の内、1,172件がシステム経由に。受電・FAX対応件数の8割を自動化し、社員1.9人分の作業時間※を削減。

※作業時間の試算条件：1物件の対応時間を15分と想定した場合、システム導入で約293時間を削減。1カ月20.4日営業の場合、従業員約1.9人分の労働時間に相当（保有件数230件を想定）

「内見予約ナビ」の特徴

「内見予約ナビ」は、物件確認・内見予約・広告承諾を自動化し、仲介業者情報と販売状況を一元管理できる買取再販業者特化型のDX支援ツールです。「内見予約ナビ」の導入により、受電やFAX対応を自動化し、コア業務に集中できる環境を実現します。さらに、営業時間外や休日でも内見予約を受け付けられるようになり、大型連休でも販売機会を逃がさず、販促に大きなメリットをもたらしてくれます。

同様のシステムがすでに複数のテック企業から販売されていますが、「内見予約ナビ」の最大の特徴は、買取再販事業界で20年以上の実績を持つエフステージが “現場目線”で自ら開発したシステムであることです。これにより「現場の業務実態に即していない」「現場視点での操作性や導線がわかりづらい」といった課題を克服し、実際の業務効率化・販売促進につながる本質的な機能を備えています。

例えば、値下げ判断に役立つ内見件数推移の一覧表示機能や仲介会社への販促・仕入れ促進メールの一括配信機能などがあり、価格変更や販促活動の効率化をサポートします。加えて、仲介業者が利用する際の利便性にも配慮し、情報登録や内見予約が直感的な操作で完結できるよう設計しています。操作手順やインターフェースは極力シンプルにし、買取再販業者と仲介業者、双方の使いやすさを追求しました。