スカパーJSAT、カンボジアのスカパーJSATスクールに「海のクレヨン」「山のクレヨン」を寄贈

~「私たちの学校」をテーマに、子どもたちが作品を制作~

スカパーJSAT株式会社

スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、公益社団法⼈⽇本ユネスコ協会連盟(本法人:東京都渋谷区、会長:佐藤美樹)が運営する、スカパーJSATスクール(カンボジア シェムリアップ州)に、「海のクレヨン」「山のクレヨン」を2023年6月28日に寄贈したことをお知らせいたします。

©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟


寄贈品の「海のクレヨン」「山のクレヨン」を使って、2023年7月10日をスカパーJSATスクールの生徒たちが、「私たちの学校」をテーマに絵を描きました。


■スカパーJSATスクールの生徒による作品

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■Satellite Crayon Projectプロジェクトリーダー 清野正一郎 コメント

「海を見たことがない」というカンボジアの子どもたちに、クレヨンを通して世界中の海の色に触れてもらうことができ、少しでもカンボジアの子どもたちの世界が広がってくれていたら嬉しいなと思います。

笑顔でお絵描きをする子どもたちの姿と素敵な絵を見ることができて感無量です。


■「海のクレヨン」「山のクレヨン」について

「海のクレヨン」は、2022年発売当時、『文房具総選挙』で大賞、世界三大デザイン賞『iF デザイン賞』、『レッドドット・デザイン賞』等の数々の賞を受賞し、メディアに多数紹介され、あまりの人気に生産が一時追い付かないほど話題になった商品です。「海のクレヨン」「山のクレヨン」は、通信衛星事業を提供するスカパーJSATが、宇宙からの衛星画像を用いて世界12カ所の「本物の海と山の色」を各12色セレクトし、クレヨンとして再現した商品で、1つ1つの色は「職人の手によって作られた」オリジナルの色になっています。素材は、「みつろう」をはじめとした天然由来の成分を厳選して制作しました。


■「海のクレヨン」「山のクレヨン」の開発秘話

 世界初となる「地球の色」を使ったこのクレヨンを生み出したのは、社内のスタートアップ支援プロジェクトに応募した数名の有志社員たちです。その名も「Satellite Crayon Project」。今回は、そのメンバーの中から、清野正一郎さん、花田行弥さん、のお二人に開発前後のエピソードについて語っていただきました。

【写真】Satellite Crayon Projectメンバー(左から:清野正一郎、花田行弥)【写真】Satellite Crayon Projectメンバー(左から:清野正一郎、花田行弥)


――「スカパーJSAT」の事業内容について

花田:スカパーJSATは、衛星放送の「スカパー」サービスを中心とした放送・配信事業のほか、36,000kmの宇宙空間に静止衛星をアジア最大の16基を運用し、災害時でも利用可能な通信、航空機や船舶内のWi-fiに使われる通信など、衛星通信事業を提供している、メディアと宇宙をビジネス領域とした会社です。




  • 「宇宙を子どもたちに、もっと身近に」、をテーマにプロジェクトが始動!


――プロジェクトが始まった経緯


清野:Satellite Crayon Projectが始まったのは、2021年。「宇宙からの視点を提供できれば、世界中の人たちの価値観が変えられるのではないか?」そんな想いから様々な手法を検討し、メンバーと話し合う中で出てきたのが「衛星画像を使って何かできないか」という意見でした。衛星画像は、人工衛星から撮影された地球のあらゆる場所の写真です。スカパーJSATでは元々、企業向けに様々な「衛星画像」を扱っていましたが、改めてその衛星画像を見た時、日々の地球の表情の豊かさに驚きました。海や森、活火山、氷河などの地球の営み。宇宙から見た四季の移り変わり…などなど。そんな中、ある一つの「赤い海」を見つけました。また、「黄色い海」や「黒い海」があることも知りました。その色になっている理由、そしてその場所で起きている神秘や環境問題のことも。

そして、4歳になる息子にある質問をしてみました。「ねぇ、海の色って何色だと思う?」と。息子は、「青に決まってんじゃん」と答えました。実際は、海に決まった色は無く、地球の色は我々の想像以上に多様性に満ちているのです。


この地球の「色」の豊かさを、もっとたくさんの子どもたちに伝えたい。

そして実際の地球の「色」を、思うままに楽しんで欲しい。

そこからまず地球に興味を持って、好きになって欲しい


そんな想いで、子どもたちが初めて色に触れて遊ぶ画材である「クレヨン」に地球の色を落とし込もう、ということになりました。


  • 会社としても「プロダクト開発」は初挑戦。


――開発の過程での「苦労」


清野:まず、スカパーJSATとしても、こういったプロダクトを作ることは初めての経験でした。もちろん販路もありませんので、ゼロからのスタートでした。


1つ目の難関は、クレヨンで「オリジナルの色」を作ってくれるメーカーを探すこと。クレヨンを発売しているメーカーをリストアップし、片っ端から相談をしましたが、軒並み断られ、制作は難航しました。

そんな中、変わったテーマで「オリジナルの色」を再現し、クレヨンを作ったという企業を見つけました。そのクレヨンを製造していたメーカーが名古屋にあるクレヨン製造販売会社の「東一文具工業所(http://toichicrayon.jp/)」さんでした。


 2つ目の難関は、「衛星画像」の使用許可でした。

スカパーJSATは販売代理店として衛星画像の世界最大手企業のひとつPlanet Labs,PBC.と提携しています。最初は衛星画像から色を抽出しクレヨンを作るという、衛星画像の本来の使い方とあまりにかけ離れていたため交渉が難航していたのですが、本企画のテーマやサステナビリティな部分に共感いただき、使用許可をいただくことができました。


3つ目の難関は、制作資金の調達でした。クラウドファンディングに挑戦し、様々な方のご支援があって、開始3日で目標金額を達成し、想いをようやく形にすることができました。


  • 妥協しない、最高のクレヨンを。


――世界的デザイン賞受賞を実現したこだわり


清野:この商品は「子どもだけではなく、大人が選びたくなるクレヨンにしたい。」という想いがありました。そのために、大人も欲しくなり子どもに与えたくなるようなデザインにしたい、と考えました。


そんな中、子ども向けテレビ番組を中心に多くの映像表現をはじめ、「マグネタクトアニマル」「Layers Act」「光のレイヤー」などの科学を用いた新しい玩具や表現を制作してきたクリエイター、cog の石川将也さんに直接ご相談する機会を得ました。


「衛星画像の色を使ったクレヨンというコンセプトを、箱を開けてクレヨンに出会う過程で、自然に、かつ小さな驚きのある嬉しい体験として伝えることができないか。」と考え、すぐにデザインとモックを企画制作してくださいました。


パッケージ制作は、「かみの工作所」や「空気の器」、「テラダモケイ」といったブランドを手掛ける福永紙工さんにお願いしました。森林認証紙「FSC」という国際的な環境基準を満たした用紙を使用し、石川さんのイメージを素晴らしいクオリティで再現してくださいました。

【写真】表蓋には穴が空いており宝石のような12色が見え、蓋を開けると衛星写真の色が見え隠れしていたことがわかるような仕組みになっている。【写真】表蓋には穴が空いており宝石のような12色が見え、蓋を開けると衛星写真の色が見え隠れしていたことがわかるような仕組みになっている。

【写真】QRコードを読み込むとクレヨンの色やその場所の解説が表示されるWEBサイトに遷移【写真】QRコードを読み込むとクレヨンの色やその場所の解説が表示されるWEBサイトに遷移

【写真】パッケージの中には世界地図がありどこの海から抽出した色かがわかる【写真】パッケージの中には世界地図がありどこの海から抽出した色かがわかる

花田:また、海のクレヨンの売り上げの一部は、海面上昇の危機に直面をしているキリバス共和国に寄付し、気候変動による被害対策を行う自然災害基金としてご利用いただいています。山のクレヨンは、火山噴火と津波の被害にあわれたトンガ王国への寄付を予定しています。


  • 「こんな海の色が本当にあるの!?」クレヨンをきっかけに子どもたちの探求心に灯を。


――何百枚という「衛星写真」の中から「クレヨンの色」をどう選んだか?


花田:少し変わった海の色、かつ会話が弾むような背景・ストーリーがある場所から50カ所程度をセレクトしました。その中から、さらに一番きれいな色になる季節、全体的な配色バランス等を考慮し、最終的に12色を選定しました。

【写真】宇宙から見た地球の色・海と山で各12色。それぞれの色に名前がなく、代わりに色を採取した場所の緯度、経度が記されている。【写真】宇宙から見た地球の色・海と山で各12色。それぞれの色に名前がなく、代わりに色を採取した場所の緯度、経度が記されている。


――実際の反応は?


清野:親子が「いつも使っている基本的な色がないから、ちょっと殻を破っていつもと違う色を使ってお絵描きしたり、工夫するようになったりした」と教えてくださり、本企画の当初の目的が果たせたと思えて、とても嬉しかったのを覚えています。



花田:子どもたちに「海のクレヨン」の説明をする際、衛星画像を見せながら「実は、地球には赤い海も、黒い海もあるんだよ、青だけじゃないんだよ」と伝えたところ、目を丸くして驚いてくれて、「他にはどんな色があるの?」と、地球の色に興味を持ってくれたのが嬉しかったです。


【写真】清野さんのお子さんが当商品で遊んでいる様子【写真】清野さんのお子さんが当商品で遊んでいる様子

【写真】「海のクレヨン」商品画像【写真】「海のクレヨン」商品画像













  • 世界中の子どもたちに「地球の色」を届けたい!


――今後の挑戦


清野:クラウドファンディングから始まったこのクレヨンですが、ありがたいことに、現在、世界3大デザイン賞の内2つを獲得。その他にも、グッドデザイン賞、日本文具大賞、キッズデザイン賞等、国内外の様々な賞を受賞しています。

現在、国内販路と台湾を中心に発売していますが、今後、海外へ販路を開拓することにもチャレンジしていきたいと思っています。



花田:また「地球の色」というコンセプトを生かし、クレヨン以外のジャンルでのコラボレーション展開にも挑戦したいです。例えば、「地球の色」を使った衣料品や化粧品、生活雑貨、等々。可能性は無限にあると感じています。


■製品情報

商品名:海のクレヨン

価格:2,420円(税込)

原材料:みつろう(原材料中の40%)、カルナバワックス、食用油、顔料、魚油、ビタミン

購入先:https://www.amazon.co.jp/dp/B09QJ6HL84

※海のクレヨンの売り上げの一部は、海面上昇の危機に直面をしているキリバス共和国に寄付し、気候変動による被害対策を行う自然災害基金として活用して頂きます。


商品名:山のクレヨン

価格:2,420円(税込)

原材料:みつろう(原材料中の40%)、カルナバワックス、食用油、顔料、ビタミン

購入先:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BWRYYL3Y

※山のクレヨンの売り上げの一部は2022年1月に火山噴火と津波の被害にあわれたトンガ王国に寄付をし、復興支援金として活用して頂きます。


■会社概要

スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とするハイブリッドな強みを最大限に活かした事業を展開している会社です。


会社名:スカパーJSAT株式会社

設立:1994年11⽉10⽇

代表取締役 執行役員社長:米倉 英一

事業内容:宇宙事業、メディア事業

本社所在地:〒107-0052 東京都港区⾚坂1-8-1 ⾚坂インターシティAIR

ホームページ:https://www.skyperfectjsat.space/


以上

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会社概要

スカパーJSAT株式会社

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URL
https://www.skyperfectjsat.space
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR11階
電話番号
03-5571-7600
代表者名
米倉 英一
上場
東証1部
資本金
500億8300万円
設立
1994年11月