NPOカタリバ、ひとり親や経済的な事情を抱える保護者向けに無料のLINE相談窓口「カタリバ相談チャット」をスタート

不登校・発達障害・学費や生活費の悩み・親子関係など、様々な相談に無料で対応

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下 カタリバ)は、ひとり親や、経済的事情があるなど、何かしらの困難を抱えている保護者向けに、無料のLINE相談窓口、子どもの学びや支援制度に関する情報発信を行う「カタリバ相談チャット」を2021年9月22日(水)よりスタートしましたのでお知らせします。


■母子家庭のうち、生活保護を受けている人は1割。公的支援にたどり着けない現状も

平成27年国勢調査によると、全国のひとり親世帯の数は、およそ83万世帯。そのうちの9割をしめる”母子”世帯をの収入をみると、母親の就労収入は平均して約200万円、かつそのうち自治体からの生活保護を受けとることができている世帯はその1割にすぎないというデータが示されています(*1)。

メディア報道などによって不正受給のイメージが広がり、生活保護が必要な人が申請をためらう事態が起きていたり、「家を持っているので、生活保護を受けられないと友人にきいた」など、経済的困難をかかえつつも、間違った認識によって公的な支援にたどり着けていないというケースもあります。昨年度から長引くコロナ禍で、さらにこうした保護者たちが置かれている状況はより難しい状況になってきているという声も聞かれます。

(*1)厚生労働省「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」


■シングルマザーからのメール「今の状況が続くと、私自身が壊れそうです」

カタリバは、2020年より、経済的事情により家にインターネット環境がなく、オンライン学習や遠隔授業に参加できない家庭の子どもたち向けに、PCとWi-Fiを無償貸与し、オンラインでの学習支援や伴走を行う 「キッカケプログラム(*2)」に取り組んできました。家庭向けに機器を貸し出すだけでなく、子どもたちへは週1回のオンライン面談を通じて学びの伴走を、保護者たちへは月1回のオンライン面談を通じて悩み相談や教育に役立つ情報提供を行い、子どもへも保護者へも寄り添いながら、子どもたちの学びをサポートしています。

(*2)キッカケプログラム:https://www.katariba.or.jp/activity/project/kikkake/
 


取り組みを始めた昨年来、プログラム利用者を中心に、さまざまな困難を抱える家庭の保護者たちから、こんな相談が寄せられるようになりました。

――シングルマザーで、子どもと2人暮らしです。コロナでの休校中、子どもは勉強の習慣がなくなってしまい、生活習慣も乱れ、以前より落ち着きがなく、言う事聞きません。毎日子どもに対して怒り、自分は虐待をしているかもしれないと思うこともあります。今の状況が続くと、私自身が壊れそうです。

――母子家庭で、わたし自身が病気を患っていて働けない状態です。子どもの将来の可能性をつぶしたくなく、学びの場を作ってあげたいと思っていますが、何かできることがありますでしょうか。

――子どもが4人います。長女の高校進学が決まり学費以外にも教材など想定以上にお金がかかりとても不安です。いろいろ事情があって、生活保護の窓口には問い合わせられていません。

経済的困窮の世帯は、お金という課題だけではなく、非常に複雑な背景(DV被害による離婚経験、引きこもり状態の家族がいる、母親自信も虐待やネグレクトで育った等)を背負っており、また子育てについても発達障害からギフテッド傾向のある子どもにあった学び方や、不登校、ゲーム依存、進学費用に関する悩みまで、様々な課題を抱えていることが見えてきました。

これらの課題は、いまの日本社会における様々な社会問題を映し出しており、包括的な視点をもちながら、相談に応じることが求められています。20年間、子どもたちの学び支援に取り組んできたカタリバだからこそ、子どもを支える保護者や家庭に寄り添っていくことに取り組む必要があるのではないかという考えに至りました。


■子育ての悩みや経済的な不安を抱える保護者のための、無料LINE相談室をスタート

新型コロナウイルス感染症による社会変化の中で、キッカケプログラムは全国から多くの問い合わせを受けるようになりましたが、予算にもリソースにも限りのある現行のプログラムでは、すべての親子に支援を届けることが難しい状況でした。

保護者から寄せられたさまざまな相談に対して、これまでは個別に対応してきましたが、前述のような様々な課題が可視化されてくる中で、より包括的な形で多くの家庭に寄り添えるよう、このたび今年5月からクローズドで運用してきた「カタリバ相談チャット」での相談受付を一般公開することとなりました。悩みを抱えたそれぞれの家庭に”人とつながっている”という安心を届け、壁にぶつかった時にもふと相談してもらえるような存在になれたらと考えています。


<カタリバ相談チャットwebサイト>
https://soudan.katariba.online/

<対象となる家庭>
18才以下のお子様を子育てされており、下記のいずれかに当てはまる家庭
・経済的に生活が苦しい状況にある方
・ひとり親として子育てしている方
・ご自身や配偶者が病気を抱えて就業が難しい状況にある方

<配信する情報の例>
・自治体や国がおこなう支援制度
・新設の奨学金プログラム
・生活や学びの支援プログラムの募集情報
・子どもたちの学びに関連する情報
・保護者のスキルアップや就業支援の講座情報

この「カタリバ相談チャット」の取り組みは、まずは相談をよせてくださるひとりひとりとつながり、丁寧に寄り添うことを大切にしています。今後は、LINE相談室での”相談を受けつける場”で終わらせず、ここに寄せられる声にしっかりと解決策が届けられるよう、支援の在り方を模索してまいります。


■認定非営利活動法人カタリバについて

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立   : 2001年11月1日
代表   : 代表理事 今村久美
本部所在地: 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL   : https://www.katariba.or.jp/


■問い合わせ

・サービスに関する問い合わせ
manatsuna@katariba.net(担当:「あの子にまなびをつなげるプロジェクト」事務局 芳岡)
・取材に関する問い合わせ
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 高木)

 

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