アストロスケール、シリーズFで過去最大の資金調達を実施し、累計調達額約334億円を達成
約124億円の追加資金により、軌道上サービスの技術開発、自社施設の拡張、グローバルでの採用活動を加速
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去サービスを含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田 光信、以下「アストロスケール」)はこの度、第三者割当増資により、日本のTHE FUND投資事業有限責任組合(以下、THE FUND)、日本グロースキャピタル投資法人等をはじめ、英国のセラフィム・スペースインベストメント・トラスト(以下、Seraphim)やフランスDNCAファイナンス傘下の DNCAインベストメント・ビヨンド・グローバル・リーダーズを含む海外投資家グループ等から、シリーズFにおいて過去最大額となる約124億円の調達を実施しました。当社にとって6回目となる今回の資金調達により累計総額約334億円の資金調達を達成することとなり、軌道上サービス市場への注目の高まりを示しています。
アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信は、以下のように述べています。
「アストロスケールは2013年の創業以来、成長を続ける宇宙経済圏の持続的利用を可能にする基盤インフラを構築すべく、技術、経済、政策面から軌道上サービスの実現に取り組んできました。今回の資金調達により、2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す当社の計画を劇的に加速させることができます。また、これほどの資金調達を達成することができたのは、世界中の投資家が、宇宙の未来に革命をもたらす軌道上サービス市場に大きな可能性を見出していることの表れだと考えています。」
重要なマイルストーンであるシリーズF資金調達により、当社がグローバルに開発するミッションとサービスを躍進させます。今年8月には、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d (エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」の実証において、模擬デブリの再捕獲に成功。現在は、年内に実施予定である次のフェーズとして、捕獲機(サービサー)の自律制御機能を用いた「自動捕獲」に向けて準備を進めています。日本では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証プロジェクト(CRD2プロジェクト※1)フェーズⅠの契約相手方として選定されている、当社の商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェー、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」の組立作業を2022年前半に開始予定です。英国においては、英国宇宙庁による軌道上衛星2機の除去研究プログラムにアストロスケールが選定され、2024年の商用化に向けてEOLサービスの機能充足に努めています。また、米国・イスラエルのチームはLEXI™の開発マイルストーンを順調に達成し、主要な試験を実施しています。
軌道上サービスの市場機会は発展を続けており、複数の調査により2030年までに軌道上サービスが大きな成長を遂げることが予測されています。これは今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行うEOL※2や既存デブリを除去するADR※3、そして宇宙空間上での宇宙状況把握を行うISSA※4、寿命延長を行うLEX ※5といった各種サービスだけでなく、持続可能な宇宙の利活用に貢献し、衛星資源を最大活用するその他さまざまな機能も含まれます。例えば、軌道上での製造・組立て、燃料補給、リサイクルなどのサービスの実現が、近い将来に想定されています。
複数の投資家の新たな参画は、軌道上サービスの技術開発や持続可能性に向けた取組みの重要性を際立たせていると言えるでしょう。日本でも有数の独立系クロスオーバー・グロース・キャピタルであるTHE FUNDからの投資は、持続的な宇宙利用の実現に向けて、資本市場からの長期的なコミットメントを意味します。また、世界初の上場ファンドで、有望な宇宙企業・宇宙技術を見出すことで知られる世界的リーダーのSeraphimからの投資は、アストロスケールが軌道上サービス市場の発展を牽引していることを示すものです。また、アクサ生命保険株式会社からの投資は、軌道上サービスを含む宇宙ビジネスの将来性への期待を示唆しています。
THE FUNDを共同運営するシニフィアンにて共同代表を務める村上誠典氏は、以下のように述べています。
「宇宙は前世紀から長年人類の次のフロンティアとして注目を集めてきました。地球がコロナや災害、環境問題などSDGsに対する関心が高まるのに呼応するように、宇宙開発から宇宙利用へと大きくパラダイム変化を起こす時代がようやく到来したと感じています。宇宙という資源を持続的に活用するためには、ロケットや衛星の開発ばかりでは成り立ちません。宇宙を循環的に利用し、宇宙をインフラとして平等に利用するためには、宇宙サービスの整備が不可欠です。アストロスケールは宇宙サービスのリーディング企業として持続的な宇宙利用を実現するリーダーとして、世界に必要とされる企業になれると期待しております。」
日本グロースキャピタル投資法人の資産運用会社である野村スパークス・インベストメントにてCIOを務める秋田一太郎氏は、以下のように述べています。
「2013年創業のアストロスケールは、スペースデブリ(宇宙ごみ)という途方もなく大きな課題に対し、多国籍で才能あふれる役職員が一丸となって解決策を発案・提供し、現在に至っています。弊社は、アストロスケールが今後も合理的な資本の配分を行い、宇宙空間を後世に渡って持続的に利用する上で必要不可欠な存在となる将来に期待しております。」
Seraphim CEOのマーク・ボゲット氏は、以下のように述べています。
「今後数万機の衛星の打上げが計画されており、宇宙産業の長期的で持続可能な環境は、ますます重要になっています。アストロスケールは、この分野におけるリーダーであり、世界の軌道上サービス市場の先駆者です。その創業者兼CEOである岡田光信氏は、宇宙産業を刺激し行動に移させた人物として世界的に知られています。宇宙環境を保護するために、規制と自主規制をしっかりと軌道に乗せ、今こそが今後数十年で何十億ドルにも値するこの新興市場に投資する最適な時期であると信じています。」
シリーズFによる追加資金によって、安全で費用対効果の高い軌道上サービスに関わる技術開発、日本、英国、米国における量産に向けた自社施設の拡張等、当社のグローバルでの成長が可能となります。また、2020年の10月のシリーズE以降、アストロスケールの従業員数は60%以上増加し、グローバル全体で約250名を擁しています。
アストロスケール シリーズF 引受先(五十音順)
アストロスケール について
アストロスケールは、宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承する為、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去サービスの開発に取り組む世界初の民間企業です。 2013年の創業以来、軌道上で増加し続けるデブリの低減・除去策として、今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行うEOL、既存デブリを除去する為のADR、宇宙空間上での宇宙状況把握(ISSA)、稼働衛星の寿命延長(LEX)など軌道上サービスの実現を目指し技術開発を進めてきました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。
本社・R&D 拠点の日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開しています。
アストロスケール本社ウェブサイトはこちら: https://astroscale.com/ja/
軌道上サービス管制センターの様子(動画):https://www.youtube.com/watch?v=OzISoG-AjbM
※1 CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstrationの略称
※2 EOL:End-of-Lifeの略称
※3 ADR:Active Debris Removalの略称
※4 ISSA:In Situ Space Situational Awarenessの略称
※5 LEX:Life Extensionの略称
「アストロスケールは2013年の創業以来、成長を続ける宇宙経済圏の持続的利用を可能にする基盤インフラを構築すべく、技術、経済、政策面から軌道上サービスの実現に取り組んできました。今回の資金調達により、2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す当社の計画を劇的に加速させることができます。また、これほどの資金調達を達成することができたのは、世界中の投資家が、宇宙の未来に革命をもたらす軌道上サービス市場に大きな可能性を見出していることの表れだと考えています。」
重要なマイルストーンであるシリーズF資金調達により、当社がグローバルに開発するミッションとサービスを躍進させます。今年8月には、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d (エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」の実証において、模擬デブリの再捕獲に成功。現在は、年内に実施予定である次のフェーズとして、捕獲機(サービサー)の自律制御機能を用いた「自動捕獲」に向けて準備を進めています。日本では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証プロジェクト(CRD2プロジェクト※1)フェーズⅠの契約相手方として選定されている、当社の商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェー、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」の組立作業を2022年前半に開始予定です。英国においては、英国宇宙庁による軌道上衛星2機の除去研究プログラムにアストロスケールが選定され、2024年の商用化に向けてEOLサービスの機能充足に努めています。また、米国・イスラエルのチームはLEXI™の開発マイルストーンを順調に達成し、主要な試験を実施しています。
軌道上サービスの市場機会は発展を続けており、複数の調査により2030年までに軌道上サービスが大きな成長を遂げることが予測されています。これは今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行うEOL※2や既存デブリを除去するADR※3、そして宇宙空間上での宇宙状況把握を行うISSA※4、寿命延長を行うLEX ※5といった各種サービスだけでなく、持続可能な宇宙の利活用に貢献し、衛星資源を最大活用するその他さまざまな機能も含まれます。例えば、軌道上での製造・組立て、燃料補給、リサイクルなどのサービスの実現が、近い将来に想定されています。
複数の投資家の新たな参画は、軌道上サービスの技術開発や持続可能性に向けた取組みの重要性を際立たせていると言えるでしょう。日本でも有数の独立系クロスオーバー・グロース・キャピタルであるTHE FUNDからの投資は、持続的な宇宙利用の実現に向けて、資本市場からの長期的なコミットメントを意味します。また、世界初の上場ファンドで、有望な宇宙企業・宇宙技術を見出すことで知られる世界的リーダーのSeraphimからの投資は、アストロスケールが軌道上サービス市場の発展を牽引していることを示すものです。また、アクサ生命保険株式会社からの投資は、軌道上サービスを含む宇宙ビジネスの将来性への期待を示唆しています。
THE FUNDを共同運営するシニフィアンにて共同代表を務める村上誠典氏は、以下のように述べています。
「宇宙は前世紀から長年人類の次のフロンティアとして注目を集めてきました。地球がコロナや災害、環境問題などSDGsに対する関心が高まるのに呼応するように、宇宙開発から宇宙利用へと大きくパラダイム変化を起こす時代がようやく到来したと感じています。宇宙という資源を持続的に活用するためには、ロケットや衛星の開発ばかりでは成り立ちません。宇宙を循環的に利用し、宇宙をインフラとして平等に利用するためには、宇宙サービスの整備が不可欠です。アストロスケールは宇宙サービスのリーディング企業として持続的な宇宙利用を実現するリーダーとして、世界に必要とされる企業になれると期待しております。」
日本グロースキャピタル投資法人の資産運用会社である野村スパークス・インベストメントにてCIOを務める秋田一太郎氏は、以下のように述べています。
「2013年創業のアストロスケールは、スペースデブリ(宇宙ごみ)という途方もなく大きな課題に対し、多国籍で才能あふれる役職員が一丸となって解決策を発案・提供し、現在に至っています。弊社は、アストロスケールが今後も合理的な資本の配分を行い、宇宙空間を後世に渡って持続的に利用する上で必要不可欠な存在となる将来に期待しております。」
Seraphim CEOのマーク・ボゲット氏は、以下のように述べています。
「今後数万機の衛星の打上げが計画されており、宇宙産業の長期的で持続可能な環境は、ますます重要になっています。アストロスケールは、この分野におけるリーダーであり、世界の軌道上サービス市場の先駆者です。その創業者兼CEOである岡田光信氏は、宇宙産業を刺激し行動に移させた人物として世界的に知られています。宇宙環境を保護するために、規制と自主規制をしっかりと軌道に乗せ、今こそが今後数十年で何十億ドルにも値するこの新興市場に投資する最適な時期であると信じています。」
シリーズFによる追加資金によって、安全で費用対効果の高い軌道上サービスに関わる技術開発、日本、英国、米国における量産に向けた自社施設の拡張等、当社のグローバルでの成長が可能となります。また、2020年の10月のシリーズE以降、アストロスケールの従業員数は60%以上増加し、グローバル全体で約250名を擁しています。
アストロスケール シリーズF 引受先(五十音順)
- DNCAインベストメント・ビヨンド・グローバル・リーダーズ(DNCA Invest Beyound Global Leaders)
- EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合
- THE FUND投資事業有限責任組合
- アクサ生命保険株式会社
- イノベーション・エンジン株式会社が運営する 3 ファンド:IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジンNew Space投資事業有限責任組合、イノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合
- 有限会社オプス
- セラフィム・スペースインベストメント・トラスト (Seraphim Space Investment Trust plc)
- ソラリス ESG マスターファンド(Solaris ESG Master Fund LP)
- 千葉道場2号投資事業有限責任組合
- 日本グロースキャピタル投資法人
- プレリュード・ストラクチャード・オルタナティブズ・マスターファンド(Prelude Structured Alternatives Master Fund, LP)
- ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(Yamauchi-No.10 Family Office)
- ワイズ・インベストメント(Y's Investment Pte. Ltd.)
アストロスケール について
アストロスケールは、宇宙機の安全航行の確保を目指し、次世代へ持続可能な軌道を継承する為、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去サービスの開発に取り組む世界初の民間企業です。 2013年の創業以来、軌道上で増加し続けるデブリの低減・除去策として、今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行うEOL、既存デブリを除去する為のADR、宇宙空間上での宇宙状況把握(ISSA)、稼働衛星の寿命延長(LEX)など軌道上サービスの実現を目指し技術開発を進めてきました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、宇宙政策やベストプラクティスの策定に努めています。
本社・R&D 拠点の日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開しています。
アストロスケール本社ウェブサイトはこちら: https://astroscale.com/ja/
軌道上サービス管制センターの様子(動画):https://www.youtube.com/watch?v=OzISoG-AjbM
※1 CRD2:Commercial Removal of Debris Demonstrationの略称
※2 EOL:End-of-Lifeの略称
※3 ADR:Active Debris Removalの略称
※4 ISSA:In Situ Space Situational Awarenessの略称
※5 LEX:Life Extensionの略称
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