三角測量式LiDARを用いて2車線幅を同時に計測する路面性状計測システム「TN-Twin Tracker」を東陽テクニカとネクスコ東日本エンジニアリングが共同開発12月に販売開始
~高速道路における路面性状計測の高度化・効率化に期待~
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)と、株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング(本社:東京都荒川区、代表取締役社長:水口 和之、以下 ネクスコ東日本エンジニアリング)は、路面性状計測システム「TN-Twin Tracker(ツイントラッカー)」を共同開発し、2022年12月に東陽テクニカより販売開始いたします。複数車線かつトンネルを有する高速道路において、時速80kmで走行しながら2車線幅の路面プロファイルを簡便に測定できるよう開発しました。高速道路における路面性状の計測データの粒度・鮮度を高め、路面管理の高度化および効率化が期待できます。
2022年11月24日(木)~25日(金)に開催される「ハイウェイテクノフェア2022」のネクスコ東日本グループのブースにて本製品を初出展いたします。
2022年11月24日(木)~25日(金)に開催される「ハイウェイテクノフェア2022」のネクスコ東日本グループのブースにて本製品を初出展いたします。
(路面性状計測システム 「TN-Twin Tracker」センサー本体)
- 背景/概要
このたび、高速道路事業における保全点検業務を手掛けるネクスコ東日本エンジニアリングと、この高速道路における路面性状計測についての課題を改善すべく、東陽テクニカ取り扱いの三角測量式LiDARを用いた「TN-Twin Tracker」を新たに開発し、12月に東陽テクニカより販売を開始します。
「TN-Twin Tracker」は、28,000本のレーザーを同時に高速で照射しながら三角測量するという特許技術※1を活用し、高速道路での時速80km走行時でも走行車線と追越車線の2車線分の路面プロファイルの測定を可能にしました。あらゆる車両のルーフ上に取り付けができ、簡便に測定することができるため、日常点検用の車両に搭載することで、路面性状計測を頻度高く行え、鮮度の良い面的路面プロファイルデータを収集・把握することができます。
また、高速道路だけではなく一般道路においても使用できるため、道路管理、車両耐久試験や乗り心地試験といった自動車開発、運転支援開発、テストコース管理などでも利用できます。
※1 特許番号:JP6387407 B2
- 主な特長
レーザーの照射範囲内に他車両が侵入した場合でも、その場所以外の路面データは取得することができます。
(2)トンネル内もデータ取得が可能
GPSの信号が途絶えた場合も走行ラインを予測補正する機能が搭載されており、トンネル長が約5km以内であればデータ化することが可能です。
(3)エンジン連動Auto Start/Stop機能
車のエンジンのon/offに連動してシステムを起動・停止できます。
また、車速(時速30km以上など、任意に設定可能)に連動して測定の開始・停止が行われます。そのため、ドライバーがシステムの操作をすることなくデータを取得することができます。
(4)路面データの画像(動画)出力機能
2車線分の路面データを動画(MP4ファイル)にして出力することが可能です。そのため、点群データを都度処理しなくても動画で路面状態を管理でき手持ちのビューワー上で動画再生することができます。
(5)IRI※2・わだち掘れ量 計算ソフトウェア用 csvファイルの出力
IRIやわだち掘れといった路面性状値を計算するためのソフトウェアに対し点群データを一般的に扱いやすいcsvファイルに変換して出力することができます。その際、反射強度マッピングにより基準となる白線を検出して位置を確定させます。
※2 International Roughness Index(国際ラフネス指数)の略。世界銀行が提唱した路面の平たん性の指標。
- 展示会出展概要
・期間:2022年11月24日(木)~25日(金) 10:00~17:00
・場所:東京ビッグサイト 西1・2ホール(東京都江東区有明3丁目11−1)
・展示会サイト:https://htf.express-highway.or.jp/htf2022/info/
- 路面性状計測システム「TN-Twin Tracker」センサーの仕様
- 製品データ
・ 販売開始日:2022年12月1日
・ 価格:要お見積り
・ 製品サイト:https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/tntwin_tracker.html
※本製品を車両に搭載して実際の路面データを取得するデモンストレーションを実施する予定です。
詳細は決まり次第お知らせします。
<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、1953年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
<株式会社ネクスコ東日本エンジニアリングについて>
ネクスコ東日本エンジニアリングは、保全点検業務を通じて、社会経済活動の基盤である高速道路の「安全・安心・快適・便利」を支えることを使命とし、2007年10月、NEXCO東日本グループの一員として設立されました。
舗装、橋梁、トンネル、そして渋滞情報や気象情報などの道路情報設備や道路照明など、安全で、快適な長距離・高速走行ができる"いつもの高速道路"をベストな状態で維持するためには、"いくつもの技術・ノウハウ"を持ったプロフェショナルが必要です。私たちネクスコ東日本エンジニアリングは、高速道路のホームドクターとして、24時間365日、培った経験と高度の技術で"高速道路の健康"を守り続けています。
株式会社ネクスコ東日本エンジニアリングWebサイト:https://e-nexco-engi.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像