【大阪初の常設LGBTQ+センター「プライドセンター大阪」開設3年半で来館5,000人超に】 パートナーシップ制度10年、企業・自治体との連携で「誰もが自分らしく輝ける社会」へ
〜 11月21日(金)来館記念イベント開催 〜

認定NPO法人虹色ダイバーシティ(所在地:大阪市北区、理事長:村木真紀)が運営する常設LGBTQ+センター「プライドセンター大阪」は、2022年4月の開設から3年半を迎えた2025年10月、累計来館者数が5,000人を超えましたことをお知らせします。
同センターは、LGBTQ+当事者やその家族、友人に加えて、企業・教育・行政関係者、そして地域の住民など、多様な人々が訪れる「誰もが自分らしくいられる場所」として、相談対応や情報発信、イベント開催などの活動を行っています。全国から延べ5,000人以上の方々のご来館を記念して、11月21日(金)に「来館記念イベント」を開催します。当日は、日頃の感謝をお伝えしながら、これまでの歩みを振り返るとともに、センターの未来について皆様と一緒に考えます。
今年の11月でパートナーシップ制度の導入から10年を迎え、来年2026年には、同性婚をめぐる初の最高裁判決が予定されています。また、企業においてもDE&Iが人的資本経営の一部として位置づけられ、LGBTQ+に関する社会的な動き・関心は高まりを見せています。こうした中、虹色ダイバーシティは、個人のみならず企業・自治体との連携を一層強化し、「誰もが自分らしく輝ける社会」を創るべく活動を続けてまいります。
■ データで見る「安心できる居場所」の社会的価値
プライドセンター大阪は開設以来、LGBTQ+だけでなく、その周囲の人、LGBTQ+に関して学びたい人など、「誰もが安心して立ち寄れる場」として協賛企業・団体と協働する形でさまざまな活動を展開してきました。
【2025年10月末時点のデータ】
累計来館者数:5,047人
対面・オンライン相談:329人
LINE相談:1,327人
イベント実施:135回(累計参加者数:約17,081人)※館外イベント含む
見学・視察対応:262件(1,091人)


センターご利用者からは、「安心して過ごすことができた」「本を通じて多様な視点に出会えた」「自分を受け入れられるようになった」などの声が寄せられ、子どもから70代の方まで幅広い層が訪れています。プライドセンター大阪は「居場所」を超えて、学び・支援・共感が循環するインクルーシブな社会教育の場として機能しています。
■ 企業との協働が生む「社会的インパクト」
本センターの運営は、9社の協賛企業の継続的な支援に支えられています。
【協賛企業一覧(2025年10月時点)】
ソニーグループ / TOPPANホールディングス株式会社 / 野村ホールディングス株式会社 / パナソニックグループ / キンドリルジャパン株式会社 / 積水ハウス株式会社 / 株式会社神戸製鋼所 / 西日本旅客鉄道株式会社 / 日本マクドナルドホールディングス株式会社
企業の支援は資金面にとどまらず、イベント共催や研修、地域連携など多様な形で展開されています。また、企業の担当者がセンターの活動に関わることで、DE&I(多様性・公平性・包摂性)を「制度」や「遠い誰かの話」としてではなく「自分たちの会社のこれから」として考えるきっかけにもなっています。
■ 「ありがとうランチタイムセミナー」で見えた“共創のかたち”
11月13日(木)に配信しました「プライドセンター大阪 来館者5,000人ありがとうランチタイムセミナー」は、協賛企業の従業員やDE&I担当者などに視聴いただき、センターの最新データや来館者の声をもとに、「企業の支援がどのように社会的成果を生み出しているのか」を共有しました。

【視聴者の声】
「センターが多くの人にとって“心の安全基地”になっていることを実感した」
「企業としての支援が、目に見える社会的成果につながっている」
「自社のDE&I活動とセンター支援のつながりを改めて理解できた」
支援する側から共に創る側へと意識が変化し、企業と市民がともに価値を生み出す“共創のかたち”が見え始めています。
■パートナーシップ制度10年、社会が企業・自治体に求める変化

2015年に渋谷区と世田谷区で始まった「パートナーシップ制度」から今年の11月で10年。2025年現在、全国では530を超える自治体が制度を導入し、同性カップルへの理解は着実に広がっています。
また、Z世代を中心に、「多様性を尊重する企業かどうか」が就職や購買の判断軸となるなど、社会の意識変化も見られる一方、職場での孤立や差別、カミングアウトへの不安など、LGBTQ+当事者が感じる生きづらさはいまだ根強く残っています。
■ 今後の展望:社会の転換点を迎えて
来年2026年には、最高裁で同性婚をめぐる初の最高裁判決が予定されています。「社会と多様な人々との在り方」をめぐり、制度の転換点を迎える今こそ、企業・自治体・地域が連携し、「法律の枠を超えて、多様な人々が尊重される社会」をどう実現するかが問われています。
プライドセンター大阪は今後も、企業・自治体・地域の皆様とともに、「誰もが自分らしく生きられるインクルーシブな社会」を築いてまいります。
<来館記念イベント概要>
「プライドセンター大阪 まいどおおきに!5,000人来館記念イベント」
日時:11月21日(金)17:00〜18:30
会場:プライドセンター大阪(大阪市北区天満2丁目1−6 天満橋MSビル2F)
参加費無料/予約不要/どなたでも参加いただけます
内容:
日頃の感謝をお伝えしながら、これまでの歩みを振り返るとともに、センターの未来について皆様と一緒に考えます。
※取材をご希望のメディア様は、下記の問い合わせ先までご連絡ください。
◎プライドセンター大阪について
プライドセンター大阪は、2022年4月に大阪市北区に開設された大阪で初めての常設のLGBTQ+センターです。LGBTQ+センターとは、性的マイノリティやその周囲の人の居場所や相談先、性的マイノリティに関する情報発信などを行う拠点を指します。
◎虹色ダイバーシティについて
虹色ダイバーシティは、性のあり方による格差のない社会づくりをめざして、調査研究・社会教育・LGBTQ+センター運営を行っている認定NPO法人です。調査研究・社会教育・LGBTQ+センター運営を通じて、職場・学校・地域など、日常生活におけるLGBTQ+当事者や周囲の人々の生きづらさを解消し、SOGIによる格差のない社会の実現をめざして活動しています。
◎LGBTQ+とは
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)、クィア(Queer、非典型的な性のあり方すべてを指す)あるいはクエスチョニング(Questioning、特定のあり方に決めない、というあり方)の頭文字で、性的マイノリティの総称として使われている言葉です。
◎SOGI(ソジ)とは
Sexual Orientation(好きになる相手の性別、性的指向)、Gender Identity(性別に関するアイデンティティ、性自認)の頭文字で、マイノリティ(少数者)かマジョリティ(多数者)を問わず、すべての人に関わりがあります。
◎パートナーシップ制度とは
同性カップル等が自治体にパートナー関係を宣誓し、公的な証明書を受け取る制度です。ただし法的な効力はないため相続などの権利は保障されず、制度内容は自治体によって異なります。
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