筑西市誕生20周年記念事業|知的障害者と地域の子どもたちが描く街のシンボル

知的障害者×地域の子どもたち×行政 市役所を彩る巨大アートパネル第2弾完成

社会福祉法人征峯会

世代を超えた出会いが生んだ、予想外の温かさ

筑西市誕生20周年を記念して、2025年6月5日に開催されたアートワークショップ。そこには、指定障害者支援施設ピアしらとりと障がい児・者通所支援センター ライフサポートヒラソルの利用者様、認定こども園せきじょうの園児たち、そして筑西市長をはじめとする行政関係者が集いました。

私たちが当初願っていたのは、「地域の子どもたちと障がいのある方々が自然に交流できること」。その思いを込めて、園児や先生、行政関係者、そして障がいのある方々が一緒に「色遊び」を楽しむ場をつくりました。そこには差別や偏見はなく、ただ共に過ごすことで「同じなんだ」「ちょっと違うだけでそんなに変わらないんだ」と大人たちに感じてもらうことを願いました。子どもたちには「こんなに楽しい大人がいるんだ」と知ってもらえたら、それで十分でした。

そして何より大切にしたのは、みんなで心から楽しむこと。その思いは、この場で確かに実現しました。私たちの想像をはるかに超え、参加した全員が笑顔でひとつになれた、かけがえのない時間となったのです。

“一緒に描く”ことで自然に生まれた交流と笑顔が広がったワークショップ風景

思い込みを越えた瞬間

始まる前は、先生方や関係者の間に少し不安もありました。絵の具で建物を汚してしまうのではないか、誰かにいたずらしてしまうのではないか、興奮して落ち着かなくなるのではないか――。園児の中には発達に不安のあるお子様もいたため、私たちも同じ気持ちで入念に準備を整えていました。

けれど、いざ始まってみると、その場に広がったのは予想を超えるほどの温かさでした。

知的障がいのある方が園児の頭をそっと撫でると、子どもたちは自然に笑顔を返し、安心したようにその膝に座って甘える姿も見られました。そこには壁も境界もなく、ただ人と人が寄り添い合う光景がありました。

自由に描いてよいと伝えられた子どもたちは、手や足の裏に絵の具をつけ、大きなキャンバスに思い切り色を残していきました。その傍らでは、障がいのある方と園児が一緒に筆を持ち、声をあげて笑い合う姿もありました。

誰も飛び出すことなく、誰も危害を加えることもなく、ただひたすらに色と笑顔があふれる時間――。それは、思い込みを越えた先に生まれた、かけがえのない交流のひとときでした。

手や足に絵の具をつけて、自由に表現を楽しむ園児と知的障がいのある方
指先に力を込め、色の感触を確かめながら描く園児の真剣なまなざし
手足いっぱいに絵の具をまとい、思い切り表現を楽しむ園児の姿

足の裏までキャンバスにして、笑顔で自由に描く子どもたち
園児と知的障がいのある方が肩を並べ、一つの大きな作品を描き上げる協働の時間

先生方は「こんな表情は見たことがない」「隠れた才能を発見した」と驚き、行政の方々も「これほど子どもたちが楽しそうなら、もっと広げたい」と声をあげてくださいました。

作品が一つになる感動

そうして生まれた数々の作品は、福祉デザイナーユニット NODD の手によって再構成され、筑西市役所1階「憩いの広場」に巨大アートパネルとして姿を現しました。

完成した巨大アートパネル「ウェルフェアアート展」 第2弾の全景写真

今回のパネルは第2弾。第1弾は指定障害者支援施設 ピアしらとりと障がい児・者通所支援センター ライフサポートヒラソルの利用者様のみの作品でした。第2弾は園児も参加し、より多彩で伸びやかな表現が重なり合いました。

第1弾ウェルフェアアート展の展示風景
第2弾ウェルフェアアート展の展示風景

来庁者からは「市役所が明るくなった」「子どもたちと障がい者が一緒に作ったと知って感動した」といった声も寄せられています。

共生社会への一歩

私たちの利用者様の多くは、言葉で思いを伝えたり、自分の気持ちを表現したりすることが得意ではありません。そこで「絵を描くこと」を通じて、思いを形にする道を見つけました。ワークショップを始めたのも、一人ひとりの作品が尊重され、共に感動し、共に称賛し合える場をつくりたいと願ったからです。

今回、筑西市から「子どもたちと一緒にワークショップを」との提案をいただいたとき、私たちは心から嬉しく思いました。子どもたちの教育の中に、障がいのある方への理解を自然に取り入れることができるからです。

実際のワークショップでは、子どもたちと利用者様が同じキャンバスに描き、色を重ね合い、笑い合う姿が広がりました。その光景は、筑西市が掲げる「障害のあるなしにかかわらず、地域で自分らしく、豊かな生活を送ることができるまち」を象徴するものであり、同時に私たち征峯会の経営理念「最高の笑顔をあなたに」を体現する瞬間でもありました。

この経験を原動力に、私たちはこれからも地域の学校や行政と連携し、福祉とまちづくりをつなぐ活動を続けていきます。そして、誰もが自然に関わり合い、笑顔で生きられる地域共生社会の実現に貢献してまいります。

笑顔で作品を持つ参加者の集合写真

征峯会について

筑西市上平塚地区の事業所全体

社会福祉法人 征峯会(せいほうかい)
本部所在地:〒308-0067 茨城県筑西市上平塚590-1
設立:1986年
理事長:渡辺和成

茨城県筑西市上平塚地区を拠点に、障がい・高齢・児童・相談といった多領域にわたる福祉サービスを展開し、地域住民の多様なニーズに応えています。法人理念「最高の笑顔をあなたに」のもと、利用者の自己実現と地域共生社会の実現を目指しています。公式サイト(https://seihoukai-group.jp/)では最新情報や取り組み内容を随時発信しています。

提供サービス

障害者支援施設 ピアしらとり:生活介護/施設入所支援/短期入所/共同生活援助/日中一時支援/放課後等デイサービス

障害児・者通所支援センター ライフサポートヒラソル:生活介護/就労移行/就労定着/就労継続支援B型/児童発達支援センター/放課後等デイサービス/保育所等訪問

パン工房しらとり/CAFEラパン:就労継続支援B型(ライフサポートヒラソル)/生活介護(ライフサポートヒラソル、ピアしらとり)

特別養護老人ホーム しらとり:特別養護老人ホーム/短期入所 空床利用型/地域密着型デイサービス

しらとりハワイアンデイ:デイサービス/短期入所/介護予防・日常生活支援総合事業

総合相談支援センター しらとり:地域包括支援センターしらとり/しらとり指定居宅介護支援事業所/相談支援事業所しらとり/事業所内保育施設くれよんハウス/介護予防拠点/在宅介護支援センター

地域包括支援センター えがお

生活介護 アルセ

グループホーム アトレ

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本件に関するお問い合わせ先

社会福祉法人 征峯会 事業推進室
TEL:0296-28-1277
メール:press@seihoukai-group.jp

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会社概要

社会福祉法人征峯会

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業種
医療・福祉
本社所在地
茨城県筑西市上平塚590-1
電話番号
-
代表者名
渡辺和成
上場
未上場
資本金
-
設立
1986年11月