日本初!乳酸菌飲料容器回収・再資源化プロジェクト始動
~神戸市とCLOMA参画企業が社会問題化するプラスチックのリサイクルに挑む~
神戸市は、「KOBE PLASTIC NEXT」の一環として、利用目的を明確に定めた上でリサイクルに適したプラスチック品目を品目別に集めることで、より効率的かつ高品質なリサイクルを進める「まわり続けるリサイクル」に2021年10月1日より取り組んでいます。
本プロジェクトは、神戸市がオブザーバーとして参画する「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(英文名:Japan Clean Ocean Material Alliance、以下「CLOMA」)のワーキンググループ活動において、ポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の回収・再資源化プロジェクトの取り組みを進めるため、連携協定を締結し共に取り組む運びとなりました。CLOMA会員企業8社との業界横断の取り組みとなります。
ヤクルト本社を始めとするブランドオーナーと自治体との連携によるポリスチレン素材である乳酸菌飲料容器のみを対象とした回収は、神戸市が初めてとなります。
1. プロジェクト参画者(協定締結締結者)
・神戸市
・株式会社ヤクルト本社
・日清食品ホールディングス株式会社
・株式会社digglue
・ヴェオリア・ジェネッツ株式会社
・DIC株式会社
・PSジャパン株式会社
・大塚包装工業株式会社
・アミタホールディングス株式会社
2. 連携内容
(1)神戸市民が排出するポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の回収・運搬・輸送・再資源化(マテリアルリサイクル加工)スキーム構築の実現に関すること
(2)市民参加のイベントなど地域の活性化や市民サービスの向上に関すること
(3)その他持続的な街づくりの推進に関すること
3.乳酸菌飲料容器の再資源化に向けた取り組みについて
2023年9月1日(金)より、ふたば資源回収ステーション及びあづま資源回収ステーションにおいて、乳酸菌飲料容器の回収ボックスを設置し、期間限定で使用済み乳酸菌飲料容器の回収を行います。
回収した乳酸菌飲料容器は、CLOMAのワーキンググループ活動において、「マテリアルリサイクル加工・製品化」の技術実証に使用し、使用済み乳酸菌飲料容器の回収方法の確立や再資源化の検討に活用します。
(参考)まわり続けるリサイクルとは
プラスチックの資源循環を一層進めるために、有効にリサイクルすることは世界共通の課題です。神戸市では、集団回収・拠点回収・店頭回収を通じて、リサイクルしやすい品目を重点的に回収することにより、合理的にプラスチック資源を循環させる「まわり続けるリサイクル」の取り組みに挑戦しております。またこの挑戦は神戸市だけではなくリサイクル技術の革新を目指す企業との協働によるチャレンジです。
[取り組み①]つめかえパックの水平リサイクル
神戸市と小売・日用品メーカー・リサイクラー(再資源化事業者)18社(※)が、循環型社会の実現に向けて協働し、神戸市内75店舗(※)の小売店舗に回収ボックスを設置、洗剤やシャンプーなど使用済みの日用品のつめかえパックを分別回収して再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」を目指す「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」を、2021年10月1日(日)より実施しています。
(※2023年8月時点)
[取り組み②]資源回収ステーション
2021年11月より、全国初となるプラスチック資源に特化した資源回収ステーションを設置、質の高いプラスチック資源等を回収し、「まわり続けるリサイクル」を実践する拠点となっているほか、誰もが関わる「ごみ出し」をきっかけに地域交流が生まれるコミュニティ拠点として、多くの方にご利用いただいており、市内10か所(※)に設置しています。
(※2023年8月時点)
[取り組み③]ボトルtoボトルリサイクル
2022年度より、資源リサイクルセンターのペットボトルを、ペットボトルに再生するボトルto ボトルリサイクルを開始、メカニカルリサイクル(破砕、洗浄して異物を取り除いた後、高温下で処理して再生)とケミカルリサイクル(破砕、洗浄した異物を取り除いた後、化学分解で処理して再生)を行うリサイクラーにそれぞれ使用済みペットボトルを引き渡しています。
【CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)】
プラスチック資源循環の未来像を通して海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す企業アライアンス。国や自治体、生活者などと連携した社会イノベーションを活動の基本としている。
(2023年7月28日現在:会員 498社・団体、オブザーバー 22団体・自治体が参加)
【KOBE PLASTIC NEXT】
年々増え続ける膨大な量のプラスチックは海ごみ問題やリサイクルの難しさなど、大きな社会問題になっている。神戸はプラスチックを持続可能な資源にするために、プラスチック問題の現状と課題を伝え、プラスチックのこれからの対策を考えていくプロジェクト。
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