水道機工が国内水道業界への導入を目指し実証実験を実施 鉱物系吸着剤「Fluoro(フルオロ) Sorb(ソーブ)」によるPFAS処理技術を展示

2025年10月29日(水)~10月31日(金)開催「2025広島水道展」にて

水道機工株式会社

 上下水道施設及び環境保全・衛生施設の設計・施工・管理を主な事業として展開する水道機工株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:古川 徹、以下「水道機工」)は、2025年10月29日(水)~10月31日(金)に開催される「2025広島水道展」において、国内水道業界への本格導入を目指し実証実験を進めているPFAS処理技術「鉱物系吸着剤 Fluoro Sorb(フルオロ ソーブ)」を展示いたします。

■世界的課題となるPFAS問題、日本でも2026年度から水質基準化

PFASは、水や油をはじく性質を有し、分解されにくい有機フッ素化合物の総称で、レインコートや調理器具など身近な製品に広く使用されてきました。しかし近年、自然界でほとんど分解されない残留性の高さから世界的に深刻な社会問題となっています。代表例として、PFOS、PFOAがあげられ、日本国内でも2026年度から、水道水中のPFAS濃度について従来の暫定目標値から水道法に基づく「水質基準」への移行が予定されており、より厳格な対応が求められる見込みです。

■国内への導入を目指す「鉱物系吸着剤 Fluoro Sorb」、欧米で実績

現在、国内の水道業界では「イオン交換樹脂」と「活性炭吸着剤」の2種類がPFAS処理技術として主に採用されています。水道機工が国内で本格導入を目指している「鉱物系吸着剤 Fluoro Sorb」は、これら既存技術と比較して優れた特長を持つ素材です。

「鉱物系吸着剤 Fluoro Sorb」は、水中にあるPFAS以外の様々な物質の影響を受けづらく、その他の物質と吸着面を取り合うことなくPFASを効率よく吸着し、高い除去性能を発揮します。また、吸着容量が大きいため交換頻度を抑えることができ、材料単価も安価で長寿命であることから、調達から製造・使用・廃棄にいたるまで大幅なコストの削減が可能です。すでに欧米の水道業界では導入が進んでおり、その有効性が実証されています。

水道機工は今後、「活性炭吸着剤」「イオン交換樹脂」に加えて「鉱物系吸着剤」を展開することで、原水の性状や現場の状況、お客様の課題に対して最適な処理方法をご提案してまいります。

■「2025広島水道展」にてPFAS処理技術と浄水製品を総合展示

今回の展示では、PFAS処理技術に加えて、超高濁時に対応した沈澱池傾斜板「ハイブリッドラビリンス」、自力式自動調整弁「スイオー セルフオートバルブ」、非常災害用造水装置「スイオー セイフティU」などの浄水製品をご紹介いたします。さらに、水道機工の災害支援活動や緊急災害水支援チーム「EWAT」の取り組み、水道機工グループのO&M事業についてもご案内いたします。ぜひ当社ブースまで足をお運びください。

【「鉱物系吸着材 Fluoro Sorb」の平衡吸着試験およびRSSCTによるPFAS吸着剤の評価】

浄水処理におけるPFAS(PFOS、PFOA)用吸着剤3種類(鉱物系吸着剤、イオン交換樹脂、粒状活性炭)の性能を基礎的な吸着性能を見る平衡吸着試験と、実用条件での寿命を評価するRSSCT試験(Rapid Small-Scale Column Test)によって評価いたしました。基礎吸着能力はイオン交換樹脂が最も高く、一方RSSCTでは、PFAS以外の様々な物質が共存する実際の水質において鉱物系吸着剤が最も寿命が長いという結果となりました。これは鉱物系吸着剤が共存物質の影響を受けにくいためと考えられています。

PFASの中でもPFOS除去の寿命は、イオン交換樹脂と鉱物系吸着剤が同等で、規定水量の100万倍以上の水量であっても除去性能を維持しました。一方、PFOAにおいては鉱物系吸着材が最も寿命が長く、PFASの種類(PFOS、PFOA)によって特性が異なることから、最適な吸着剤が変わることが分かりました。この研究結果から、実際の浄水場でも鉱物系吸着剤が最長寿命を実現すると判断いたしました。

【2025広島水道展 概要】

「水道展」は、日本水道工業団体連合会が主催する国内最大級の水道関連展示会です。水道事業に関わる全ての関係者に向けて、出展各社が研究開発した最新技術や新製品・サービスを展示・紹介し、理解を深めることで水道事業の発展に貢献することを目的として開催されます。

今回は、ひろしまゲートパーク(広島県広島市中区基町5)にて、2025年10月29日(水)から10月31日(金)までの3日間開催され、水道に関わる150以上の企業や団体が出展を予定しています。

出展期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)

会  場:〒730-0011 広島県広島市中区基町5

ひろしまゲートパーク(ブースNo.8)

水道機工グループ(水道機工・水機テクノス)合同出展

ご入場事前登録URL:https://x.gd/RtO0c

水道展公式HP:https://suidoten.jp/2025/

【水道機工株式会社とは】

「100年先も人と地球をつなぐ情熱で、笑顔あふれる環境を技術と製品で創造し、社会に貢献します。」

創業(1924年)以来約100年間、人類と地球環境に欠かすことが出来ない水に関わる事業を展開しています。

■ 会社名  水道機工株式会社

■ 創 業  1924年8月

■ 創 立  1936年1月

■ 資本金  19億4,700万円

■ 社員数   918名(2025年3月31日現在・連結)

■ 代表者  代表取締役社長 古川 徹

■ 本 社  〒156-0054 東京都世田谷区桜丘5-48-16  

  Tel. 03-3426-2131(代表) Fax. 03-3427-3388 

  URL:https://www.suiki.co.jp

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会社概要

水道機工株式会社

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-
業種
製造業
本社所在地
東京都世田谷区桜丘5-48-16
電話番号
-
代表者名
古川 徹
上場
東証スタンダード
資本金
-
設立
1924年08月