【SDGs推進×社員成長】NTTドコモビジネス社員が社会課題解決に挑むNPOで1年間“留職(社外OJT)”

ー 社員が社会課題の現場で挑戦し成長する留職プログラム。現場経験を通じた学びと変化に迫る。

NPO法人SALASUSU

認定NPO法人SALASUSU(サラスースー、本部:福岡県北九州市)は、特定非営利活動法人クロスフィールズが提供する「留職プログラム」を通じ、NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)の社外OJT施策として社員・木俣さんを1年間受け入れています。

木俣さんはクラウドファンディングや組織運営改善など、多岐にわたる業務に挑戦。日本とカンボジアを行き来しながら、現場の社会課題に向き合い、自身の成長にもつなげています。

カンボジアのラーニングジャーニーにて撮影(前列右:木俣さん)

クラウドファンディングで学んだ発信の難しさ

着任後、木俣さんが最初に関わったのは、非営利団体にとって重要な資金調達活動のひとつである、クラウドファンディングのプロジェクトでした。約2ヶ月間、準備から発信までプロジェクトリーダーとして深く携わり、「誰に・どんな魅力を・どのように伝えると良いのか」を常に考え続けました。ただ、入職から間もなくの参加だったため、まだSALASUSUを十分に理解できていない中での発信には難しさもあったといいます。さらに、非営利団体の資金調達は「商品を売る」のではなく、社会的意義や活動の価値をどう伝えるかが鍵であり、その表現を模索し続けたことは大きな挑戦でした。

カンボジアの現場で味わった、異文化協働のリアル

7月、木俣さんはカンボジアに渡航。現地オフィスや、SALASUSUが運営する学校を訪れ、20日間スタッフと共に活動しました。
現地では数年後の組織拡大を見据えた運営基盤を構築することを目的に、カンボジア事務局のガバナンス強化プロジェクトに取り組みました。現状のリスク評価と改善ポイントの検討だけではなく、日々の業務効率化、スタッフの育成など継続的に組織力を高める仕組みづくりに着手。スタッフとは英語でやりとりを重ねる中で文化や働き方の違いに戸惑うこともありましたが、「SALASUSUをより良くしたい」という想いを共有した瞬間、言葉や国境を越えて心が通じる経験を得られたといいます。

右から2番目が木俣さん

NPOだからこそ得られた気づきとキャリアの問い直し

SALASUSUでの留職期間中、木俣さんは企業との働き方の違いに戸惑いつつも多くの学びを得ました。前職では多くのメンバーをどうマネジメントするかに重きを置いていましたが、今回はプロジェクトを実現するために、内部・外部のリソースを自ら集め、運営の仕組みを設計するという新しい挑戦に取り組みました。その中で、限られた人員と資源の中で組織を動かす難しさを実感したそうです。
非営利団体では、目の前の成果を追うだけでなく、少人数のチームが持続的に働き続けられる体制づくりも同じくらい重要であることにも気づきました。特に「メンバーのやりたいこと」と「SALASUSUの目指すこと」の重なりを意識した人材配置の大切さを実感しています。

また、カンボジアのスタッフとともに働く中で、「自分の当たり前」は日本という枠の中での価値観に過ぎないことを痛感。文化や価値観の異なる仲間とともに、共通のゴールを描き、チームを動かす力をさらに磨いていきたいと語ります。

当初は「自分にどこまで団体や社会に貢献できるのか」という不安も抱えていましたが、スタッフ一人ひとりの教育課題解決への情熱に触れ、挑戦意欲が高まったと語っています。帰任後は、企業が社会課題に取り組む意義を自分の経験を通して伝えていきたいと考えており、社会のニーズを的確に捉え、事業として形にしていく力を磨きながら、社会貢献につながる企画を生み出していくことを目指しています。

そして、NPOで培った自分なりのリーダーシップを生かし、メンバーが楽しみながら挑戦できる環境をつくるリーダーを目指していきたいとしています。

企業とNPOがともに描くビジョン

“留職”は、企業の人材育成と社会課題解決を同時に実現する新しい学びの形として注目されています。社会課題の現場での実践を通じて、社員は課題解決力や異文化理解などの“越境力”を育みます。

企業にとっても、社外へ越境する「社外OJT」のような取り組みは、人的資本経営やリスキリングの好事例として評価され、社員の成長を制度として支援する企業姿勢の可視化にもつながります。さらに、「越境を通じて成長できる環境」を示すことは採用ブランディングにも有効で、挑戦を歓迎する企業文化として成長意欲の高い人材から支持されやすい傾向があります。

NTTドコモビジネスの木俣さんの挑戦は、こうした“越境型学び”の可能性を体現する取り組みとなりました。

SALASUSUは、ともに社会の未来をつくるパートナーとして、企業とNPOの垣根を越えた学びと共創を広げていきたいと考えています。社会課題の解決と人材育成を同時に実現する取り組みに、多くの企業の皆さまに参画いただけることを願っています。

SALASUSUについて

特定非営利法人SALASUSUは、主にカンボジアで活動する日本の認定NPO法人です。
「Enjoy your life journey - 誰もが人生の旅を楽しめる社会へ」をビジョンに掲げ、質の高い学びを公教育を通じて全ての子どもに届けることで、このビジョンの実現を目指しています。

授業研究を中心とした日本発の学校改革手法を活用し、教師教育にイノベーションを起こすとともに、アカデミアとの深い協働を通じて理論と実践をつなぐ取り組みを推進しています。カンボジアを拠点に、アジアへ、そして世界へと広がる公教育改革のモデルケースを提供します。

また、教育・国際協力、ソーシャルデザインなどに関心を持つ方々に向けて、 SALASUSUの取り組みを紹介するとともに、活動を継続的に支えるマンスリーサポーターの募集も行っています。

 誰も取り残されない“学びの場”を広げていくために、一人ひとりのご支援が次の教室を生み出し、学びの循環を未来へとつなげています。

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会社概要

特定非営利活動法人SALASUSU

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URL
https://salasusu.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
福岡県北九州市小倉北区古船場町1-35 北九州市立商工貿易会館 7F
電話番号
03-6277-2419
代表者名
青木健太
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年04月