東海時計商事、老舗時計部品商社をM&Aアフターサービス強化で業界基盤を拡充
〜創業約100年の技術と供給ネットワークを承継〜
時計・宝飾卸売・小売業からパーソナルジム運営まで総合的にお客様の美しさをサポートする東海時計商事株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:石黒嗣英)は、2026年4月1日付で、時計部品および工具の専門商社である株式会社松田光(本社:大阪府大阪市、代表取締役:松田陽一郎)の全株式を取得し、グループ化したことをお知らせいたします。

■時計の“見えないインフラ”を承継──修理・部品供給体制を強化
本件M&Aにより、東海時計商事は販売領域に加え、時計のアフターサービスを支える部品・工具供給機能をグループ内に取り込み、事業基盤のさらなる強化を図ります。
近年、時計業界では修理・メンテナンスを担う技術者の高齢化が進み、後継者不足が深刻化しています。
一般的に時計修理技能士は10年以上の経験を要する専門職であり、若手人材の参入も限られていることから、技術継承と供給体制の維持が業界全体の課題となっています。
こうした中、修理に必要不可欠な部品や工具を安定的に供給する体制の維持は、技術者が安心して技術を習得・継承していくための基盤となります。部品供給が不安定な環境では、修理そのものが成立せず、結果として技術継承の機会そのものが失われる可能性があります。
株式会社松田光は、創業1928年の歴史を持ち、国内外の時計ブランド純正部品やプロ向け工具を取り扱う、業界において重要な役割を担う専門商社です。
本件M&Aにより、東海時計商事は株式会社松田光が有する部品供給ネットワークをグループ内に取り込むことで、修理・メンテナンスを支える基盤の安定化に寄与し、技術継承が持続的に行われる環境づくりに貢献してまいります。
M&Aの背景と目的
■業界の課題
近年、時計業界では販売市場の変化に加え、修理・メンテナンスを支える部品供給や技術継承の重要性が高まっています。特に、専門性の高いアフターサービス領域においては、安定した供給体制の構築が求められています。
また、株式会社松田光においても、現代表が4代目として長年にわたり事業を守り続けてきた一方で、経営者の高齢化や後継者不在という課題を抱えていました。
こうした状況の中で、同社が培ってきた部品供給のネットワークや専門性を次世代へ確実に承継していくための手段として、本件M&Aに至りました。
■本件の目的
本M&Aにより、以下の実現を目指します。
〇アフターサービス領域の強化
〇部品・工具の安定供給体制の構築
〇時計業界の技術・インフラの維持と発展
〇若年層・一般層への時計文化の普及支援
販売からアフターサービスまで一貫した価値提供を行うことで、「時計・ジュエリーの大衆化」という理念をさらに推進してまいります。
株式会社 松田光 (M. MATSUDA & CO. LTD.) について
株式会社松田光は、大阪に本社を構える時計部品・工具の専門商社です。
創業以来、時計の修理・メンテナンスを支えるプロフェッショナル向け商材を提供し、業界の基盤を支えてきました。
【主な取扱い製品】
〇輸入時計純正部品(オメガ、ロンジン、ラドー ほか)
〇国産時計部品(シチズン、オリエント、リコー ほか)
〇時計用工具・機器(明工舎製、ベルジョン社製 ほか)
〇時計用電池(ソニー、日立マクセル ほか)
〇彫刻機および関連材料
長年にわたり培ってきた専門性と信頼により、時計業界の裏側を支える重要な存在として評価されています。
東海時計商事株式会社 代表取締役社長 石黒 嗣英 コメント
今回のM&Aは、単なる事業拡大ではなく、時計業界の基盤を未来へつなぐための決断です。
時計は「売って終わり」の商品ではなく、修理やメンテナンスを通じて長く受け継がれていく文化です。しかし現在、その文化を支える技術や供給体制は、後継者不足という大きな課題に直面しています。
株式会社松田光が長年培ってきた部品供給のネットワークと専門性は、まさに業界を支える“縁の下の力持ち”です。この価値を次の世代へと承継していくことは、私たちの使命だと考えています。
時計は長く使い続けることで価値を持つ製品であり、その前提となるアフターサービス基盤の維持は、業界の持続性に直結します。
東海時計商事は、販売だけでなく、その先の「使い続ける価値」まで含めて提供する企業として、時計文化を未来へつないでいきます。
今後の展望
そしてこの取り組みが、若い世代にとっても「長く大切に使う価値」に触れるきっかけとなり、日本のものづくり文化や経済の活性化にもつながることを願っています。
東海時計商事は、本件M&Aを通じて、販売・体験・アフターサービスを一体化した事業モデルの構築を推進してまいります。
具体的には、株式会社松田光が有する部品供給ネットワークと専門性を活かし、修理・メンテナンスに関わる事業者への支援体制の強化を図るとともに、安定した供給基盤の確立に取り組みます。
また、部品や工具の販売においては、東海時計商事がこれまで培ってきたEC(ネット販売)のノウハウを活用し、販売チャネルの拡張と利便性の向上を図ってまいります。
さらに、将来的には海外市場への展開も視野に入れ、国内にとどまらない供給体制の構築を目指してまいります。
また、これまで展開してきた体験型販売やイベント事業と連動し、「購入後も長く使い続ける価値」を伝える新たな顧客体験の創出を目指します。
さらに、若い世代にとっても時計をより身近に感じてもらえるよう、ライフスタイルに寄り添ったサービスや情報発信の強化を進めてまいります。
将来的には、流通・販売・アフターサービスを横断したプラットフォームの構築を視野に入れ、業界全体の持続的な発展に寄与する新たな価値創出に取り組んでまいります。
■東海時計商事について
1957年創業の東海時計商事株式会社は、全国でも数少ない独立系の時計・宝飾総合卸会社です。愛知県は400年以上の歴史を持つ時計発祥の地。その愛知県の中心都市である名古屋市に本社を構える弊社は、前身の「尾張時計」から数えると100年以上の歴史があります。時計は国産からスイス製まで100ブランド以上取り扱いがあり、直営店事業も展開しています。ジュエリーはブランド宝飾品から高品質のダイヤモンドのみを使用したオリジナルジュエリーブランドも販売し、独自の営業・販売スタイルで成長を続けています。
2025年9月には、パーソナルジム事業へも進出し、「美を内外から支える企業」として進化を続けています。
【会社概要】
会社名:東海時計商事株式会社
代表者:代表取締役社長 石黒 嗣英
所在地:愛知県名古屋市東区芳野1丁目15番12号
設立:1957年6月1日
資本金:5,200万円(グループ計)
事業内容:時計・宝飾総合卸売業/直営店での小売販売事業・EC小売事業/オリジナルジュエリーの企画・製造・販売/パーソナルジムの運営

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