“ハガキ3枚が、1羽のニワトリに!?” いらないハガキや切手が、「食べていく力」に。
12/1より飢餓のない世界へ向けた、書損じハガキ回収キャンペーン開始

今年は令和の米騒動など、食料供給の不安定さや食料価格の高騰がこれまで以上に身近になった年でした。こうした問題は、今、世界各国で起こっています。たとえば西アフリカのブルキナファソでは、年初には主食の雑穀類が昨年の1.5倍の価格に。近年の異常気象による不作や洪水被害、紛争や市場の混乱など、その背景にはさまざまな原因が潜んでいます(※)。
こうした世界の食料問題から起こる、飢餓をなくすための活動をする「認定NPO法人 ハンガー・フリー・ワールド(本部:東京都千代田区飯田橋4-8-13 山商ビル8階、理事長 鶴見和雄)」は、2025年12月1日から2026年5月末まで「書損じハガキ回収キャンペーン」を開始します。集まったハガキや切手は換金され、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダ での飢餓に直面する人々の自立支援のために活用されます。
ご家庭にある書損じハガキや切手などの“いらないもの”を手放すだけで、農具の購入、鶏の飼育、自給用の農園など、世界4ヵ国にある活動地の食料生産を支える力になります。
年末の大掃除をきっかけに、誰かの毎日の食卓を支える力になれるキャンペーン。まずは年賀状1枚から、参加してみませんか?
※出典:World Bank (2025) Food Security UPDATE
【第25回 書損じハガキ回収キャンペーン 開催概要】
期間:2025年12月1日(月)~2026年5月31日(日)
送付先・問合せ先:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-8-13山商ビル8階
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド 回収係
[電話] 03-3261-4700
詳細URL:https://www.hungerfree.net/whatyoucan/hagaki/
ハガキや切手だけでなく、商品券、外国紙幣なども寄付できます!
お送りいただく物品は、ハガキや切手のほか、幅広くご寄付を受け付けています。 “いらないもの” も、他の誰かへの贈り物になるかもしれません。

たとえば、ハガキ3枚が、ニワトリ1羽に。住民の「自立」を支援。
毎年行っている「書損じハガキ回収キャンペーン」ですが、ハガキや切手はハンガー・フリー・ワールド(HFW)の活動資金の約8割を占める重要なキャンペーンです。昨年は、8万3196名 の協力を得て、換金額は2億943万7648円に。
書損じハガキを回収する慈善団体は少なくありませんが、換金額が1億円を超え、収入の大半を占めている団体は異例です。これほど多くのハガキの回収が実現している理由は、住民の自立を掲げ協同組合を形成するなど、その支援のあり方が多くの共感を集めているから。
たとえば養鶏事業では、およそハガキ3枚分の約150円で、ニワトリのヒナ1羽を提供しています。ヒナが成長して産む卵は、食べれば栄養源として、販売すれば収入源として、住民の自立的な生活の支えとなります。他にも、商品券5枚のご寄付で、2世帯が野菜栽培を開始することができます。支援の卒業後も活動が持続するよう、トレーニングを受けたリーダーが中心となって協同組合を運営することを目指し活動しています。
これまでご支援いただいた方向けの感謝の動画で、現地の住民や活動の様子をご覧いただくことができます。

広がる支援の輪。その秘訣は?
この「書損じハガキ回収キャンペーン」は、こうした活動に共鳴した219もの団体・企業からご参加いただいています。
各地の生活協同組合、労働組合、新聞社、企業が、組合員や顧客へ回収の呼びかけいただくことで支援の輪が広がり、今では25年以上継続することができています。また全国から集まってきたたくさんの物品の仕分けは、活動をボランティアで応援したいと考える方々によって行われています。
このキャンペーンは、毎年たくさんの方々の、厳しい環境でも負けずに自らの力で食べていこうとする住民たちを応援する気持ちで成り立っているのです。

郵便料金値上げ、活動資金を圧迫
しかし、郵便料金は2018年以降だけで3度値上げされ、さらに交換手数料の改訂が2024年10月に実施されたため、キャンペーン経費はここ数年で倍増しています。 また、ハガキ回収の呼びかけの際に送付している専用封筒の返信率は4年連続で減少。参加企業・団体数は増加したものの、専用封筒の配布枚数が12万枚減少したこともあり、参加者数は7000件減少しました。 それにより事業にかけられる予算を圧迫しています。たとえば、活動地のブルキナファソでは激しい雨による土壌流出を防ぐために、畑の周りに石積みをしたいという住民の計画も、資金不足により諦めざるを得ませんでした。
排外主義など分断を進める声が強くなっていますが、より良い栄養や食べ物、教育を子どもへ、という気持ちは世界のどこでも変わりはありません。どこか遠く感じる国であっても、戦後早くに復興した日本の存在や、アニメなどの日本のポップカルチャーは、私たち日本人が思う以上にアフリカやアジアでは知られています。
キャンペーンへの参加を通して、遠い国を知って、身近に感じることができたら。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、来年も世界から飢餓をなくすために活動していきます。
キャンペーンに関するお問い合わせ
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-8-13 山商ビル8階
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド 回収係 (担当:田中)
[電話] 03-3261-4700
[Eメール] info@hungerfree.net
[ウェブサイト]https://www.hungerfree.net
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