【小田原市】漁業者・ダイバーによる藻場の再生!
近年、気候変動などのさまざまな要因により、貝類の餌や稚魚の隠れ家となる藻場が枯れてしまう「磯焼け」が発生しており、「海の森」と呼ばれる藻場の保全・再生は、サザエやアワビなどを漁獲する沿岸漁業者や、ダイビング事業者にとっても、喫緊の課題となっています。
これらの課題を解決するため、令和4年度から「小田原藻場再生活動組織」により、江之浦漁港近海で藻場再生の取り組みを開始。
「小田原藻場再生活動組織」は、漁礁やダイビング事業のためだけでなく、藻場再生が、今注目されているブルーカーボンにとって重要な役割を果たし、環境問題の解決、SDGsにもつながることから、藻場再生に取り組んでいる。
今年度は、6月21日(水)に藻場礁2基の設置を行いました。
■藻場礁設置の様子(令和4年度)
https://youtube.com/shorts/NiXNI_367Fw?feature=share
■藻場礁設置の様子(令和5年度)
https://youtube.com/shorts/m0pyoQyFXNk?feature=share
取組内容
人工的に海中にカジメを設置することで、成熟したカジメの子嚢班(生殖腺のようなもの)から胞子のような遊走子(種)が出ることで、まわりにカジメを増やし、少しずつ藻場を再生させていく。
1.藻場礁の設置
早熟カジメ(通常よりも成熟の早いカジメ)を、食害生物による被害を受けにくい保護網付きの藻場礁に入れ、海底に設置。
※藻場礁は、底面のコンクリートに保護網が付いたもので、コンクリートからアミノ酸などのカジメの成熟に役立つ成分が放出されるような工夫がされている。
2.簡易藻場礁の設置
早熟カジメを小さな網の中に入れ、海中に沈める。
<これまでの設置状況>
○藻場礁
令和4年度 4基
令和5年度 2基
○簡易藻場礁
初年度の令和4年度は、各設置個所の環境などを調査し、
今年度はその状況を踏まえ、より効果的な場所に再設置。
令和4年度 10個(回収済み)
令和5年度 4個
※藻場礁、簡易藻場礁の設置の他、カジメを餌として食べてしまウニやアイゴなどの捕獲を行い、カジメにとって成熟しやすい環境を整えている。
小田原藻場再生活動組織
漁業者、ダイバーなどが連携し、藻場の保全・回復に取組む団体
〈構成団体一覧〉
・市漁業協同組合
・株式会社 江之浦海業センター
・株式会社 エゾン
・合同会社 THT
・西神奈川ダイビング事業者安全協議会「NDOSA」
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