東京都「グローバルサウスGX促進プロジェクト」に採択。SAKIGAKE JAPAN、コールドストレージ・ジャパン、パーソナルビジネスの3社がインドネシアの食農脱炭素化へ連携。

日本発のオフグリッド型コールドストレージ技術で、年間75トンのCO2削減と食品廃棄ロス20-30%削減を目指す。実証後は都内防災拠点への「技術の逆輸入」も視野に。

株式会社SAKIGAKE JAPAN

2025年9月17日、東京 – 株式会社SAKIGAKE JAPAN(本社:東京都中央区、代表取締役:近藤 宗俊)、コールドストレージ・ジャパン株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:後藤 大悟)、および株式会社パーソナルビジネスは、3社共同で提案した「オフグリッド型小型コールドストレージによるグローバルサウス食農産業の脱炭素化・廃棄ロス削減事業」が、東京都の「グローバルサウスのGX促進プロジェクト」に採択されたことを発表します 。本事業は、インドネシアの食農流通分野における脱炭素化とサプライチェーンの強靭化を目的としており、日本の先進技術を活用して現地の社会課題解決に貢献します。

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背景:インドネシアが直面する課題

インドネシアの農漁村および沿岸地域では、電力インフラが不安定で頻繁に停電が発生し、冷蔵設備の約70%がディーゼル発電機に依存しています。これにより、多大な燃料費と温室効果ガス(GHG)排出が深刻な課題となっています。また、冷蔵インフラの未整備により、収穫・水揚げ後の農水産物の廃棄率は20~40%に達し、年間約1兆円規模の経済的損失と、廃棄物由来のGHG排出を引き起こしています。

The Map of INDONESIA

解決策:日本発の統合型ソリューション

本事業では、この課題に対し、太陽光発電と蓄電システムを組み合わせた燃料不要の「オフグリッド型小型コールドストレージ」を導入します。このシステムは、コールドストレージ・ジャパン株式会社が特許(第7357401号)を保有する高断熱・高効率な冷却技術を中核とし、外気温35~40℃の過酷な環境下でも庫内温度を±1℃で維持します。さらに、株式会社パーソナルビジネスのIoT遠隔監視システムを導入し、電力自給率90%以上、稼働率98%以上という高いパフォーマンス目標を掲げています。これにより、ディーゼル発電からの転換によるGHG排出削減と、食品廃棄ロス削減によるGHG抑制を同時に実現します。

■各社代表からのコメント

株式会社SAKIGAKE JAPAN 代表取締役 近藤 宗俊。「この度の採択を大変光栄に思います。我々の使命は、日本の優れた技術を単に輸出するのではなく、現地の制度設計や人材育成までを含む『実装型GX・防災事業』として展開し、持続可能な社会基盤を構築することです。本事業を通じてインドネシアの食農産業の発展に貢献するとともに、そこで得られた知見や改良された技術を東京都の防災拠点や食品インフラへ還元する『技術の逆輸入』を実現し、都のレジリエンス強化にも繋げて参ります。」

コールドストレージ・ジャパン株式会社 代表取締役 後藤 大悟。「我々のビジョンは『冷たいまま届く幸せ』を世界中に届けることです。当社の特許技術とHACCP国際認証を取得したコールドストレージは、電力インフラが脆弱な地域でも食の安全と品質を守るために開発されました。本プロジェクトは、我々の技術がグローバルサウスの環境課題と経済発展に直接貢献できる絶好の機会です。パートナー企業と共に、現地のニーズに最適化されたソリューションを提供できることを楽しみにしています。」

株式会社パーソナルビジネス「本プロジェクトの成功の鍵は、その効果をデータに基づいて定量的に証明することにあります。我々は農業分野で培ったIoTおよびAI技術を活用し、GHG削減量や廃棄ロス削減率、エネルギー効率といった重要指標をリアルタイムで可視化・分析します。このデータ駆動型のアプローチにより、事業の透明性を確保し、環境価値と経済価値の両方を最大化する運用を支援します。テクノロジーでGXとDXの効果を実証することが我々の役割です。」

■事業計画と将来展望

本プロジェクトは3カ年計画で実施されます。初年度は現地調査と事業計画の策定、2年目にインドネシア国内3拠点での実証運用を開始し、3年目には事業化とASEAN他地域への展開準備を進めます。 助成期間中の3年間で、3拠点合計で約225トンのCO2排出削減を目指します。助成期間終了後は、インドネシア国内で20拠点、将来的にはASEAN全域で1,500拠点への拡大を計画しており、年間約3.75万トンのCO2削減という大きな目標を掲げています。さらに、本事業で確立したモデルは、東京都内の防災拠点や中央卸売市場、離島への食品輸送などに応用され、都の脱炭素化と食料安全保障の強化に貢献することが期待されます。

The Map Of SOUTHEAST ASIA (ASEAN)

■各社概要

株式会社SAKIGAKE JAPANについて

「日本発の先進的防災・GX技術を通じて、世界のレジリエンスと持続可能性を高める」ことをミッションとする、実装型の海外展開支援企業です。技術導入に留まらず、現地の制度設計や教育、データ活用までを含む包括的なソリューションを提供し、国内外の社会課題解決を推進しています。

・所在地:東京都中央区日本橋室町1-11-12 日本橋水野ビル7階

・代表名:近藤 宗俊

・設立日:2023年12月8日

・URL:https://sakigakejp.com/

・連絡先:03-6687-3736

コールドストレージ・ジャパン株式会社について

小型・低価格の冷蔵冷凍保管庫を独自開発し、次世代コールドチェーンのプラットフォームを構築するテクノロジー企業です。特許技術を駆使した移動式・コンテナ型の製品群は、物流効率化から災害時支援まで幅広い分野で活用され、UNOPS(国際連合サービスプロジェクト機関)の育成スタートアップに選出されるなど、国際的にも高い評価を得ています。

・所在地:神戸市中央区山本通2-14-22 プレジデントコート3階

・代表名:後藤 大悟

・設立日:2018年11月9日

・URL:https://www.cold-storage.jp/

株式会社パーソナルビジネスについて

農業分野をはじめとする様々な産業に対し、IoTセンシングやAIを活用したDXソリューションを提供するテクノロジー企業です。データの収集・分析を通じて業務プロセスの最適化と新たな価値創造を支援し、GX・DX効果の定量評価において豊富な実績を有しています。

・所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-23-8 アメリカンブリッジビル2F cam

・設立日:2006年7月7日

・URL:http://www.personalbusiness.co.jp/

■東京都「グローバルサウスのGX促進プロジェクト」について

都内の中小企業等が有する優れた脱炭素化技術(GX技術)を活用し、グローバルサウスが抱える気候変動などの課題解決に貢献する事業を支援するプログラムです。海外での実証・事業化を通じて、都内企業の国際展開を促進するとともに、その成果を都内へ還元することを目指しています。

グローバルサウスのGX促進プロジェクト公式サイト

本事業の採択事業者リリース(2025年9月12日)

■ご質問や取材に関するお問い合わせ

株式会社SAKIGAKE JAPAN、広報担当:林優

連絡先:03-6687-3736、pr@sakigakejp.com

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会社概要

株式会社SAKIGAKE JAPAN

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URL
https://sakigakejp.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
日本橋室町1-11-12 日本橋水野ビル7階
電話番号
03-6687-3736
代表者名
近藤宗俊
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年12月